土曜日(6月22日)からコツコツと手をつけていたのですが、
やっと今(25日20時40分)本格的につぶやきます。
1.どんなことをしていましたか(子)
(ここはお母さんたちがデバイスにこめた“ねがい”を、共有するコーナーです♡)
前回の『うんどうのオフィスアワー』からのつながりで、『支える』感覚をとり入れたいということで、4つ足歩行でスタートします。
前にトンネルのデバイスがあればしっかり最後まで4つ足で進んでくれるかなと“ねがい”をこめてみました。
そして『支える』感覚をしっかりと残したまま……
このデバイスで『支えて』『跳び』ます☆
跳び箱の「開脚とび」や「閉脚とび」は、『支持跳躍技』といって『支えて・跳ぶ』技なんですよ。
さらに『支える』つながりで、こんなふうに鉄棒にのるのもあります。
この『支える』感覚が分かってくると……
無理やり前に倒して回すのではなく、しっかりと『支える』安心感をつくってあげてから、あとでゆっくり『回る』ことを体験できればいいんです♡
怖いのに前に倒れるから、余計に鉄棒が怖くて、痛くて、嫌いになってしまったりすることがあります。
さかさまになって『支える』感覚。
くるっとおなかの方へ『回る』感覚。
自分の手や肩の上にからだの体重をあずける感覚。
いろんな感覚が、いろんな運動に発展していきます。
そしてコーナーをサッと駆けぬけてもらえるよう、じつは創発の『うんどうの時間』登場したデバイスを再現しておきました。
くるくるっと楽しそうに走ってくれました。
そして最後は鉄棒にとびついて『振る』感覚のデバイスです。
しっかりと手を伸ばして鉄棒に感覚をつなげる『伸長化』がすべての子どもたちに現れはじめています。
自分の指の先にある感覚が、すっと自分の感覚と結びつくようになってきました。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
(ここは柳川郁生が発見したお母さんたちのスゴイところを、ほめる(すごいね!と感心する☆)コーナーです♡)
こんな姿が見られるようになってきました。
みごとにつながりあっている感じです☆☆☆
こんな世界を
どんどん広げていくのが、
この『うんどうのオフィスアワー』の
“ねがい”です。
難しく感じるお母さんもいるかと思います。
でも考えてみてください。
5年後、10年後のわが子と、こんな感覚的なつながり(共感)をもてるでしょうか。
そう考えるとこれはわが子がまだまだ子どものうちにつながっておかないと、
どんどん難しくなってしまうのではないでしょうか。
だからこの『うんどうのオフィスアワー』では子どもはなるべく大人にしないようにしたいと思っています。
河合隼雄 は「子どもの宇宙」のなかで
“大人たちは小さい子どもを早く大きくしようと焦るあまり、子どもたちのなかにある広大な宇宙を歪曲してしまったり、回復困難なほどに破壊したりする。”
と語っています。
金子明友は「わざの伝承」のなかで
“乳幼児が独り歩きに成功して手を自由にし、ホモサピエンスへの足掛かりを獲得したのを見届けると、その母親の関心は、わが子の運動発生への愛のまなざしをあっさりと捨て去り、うって代わって言語発達へ急展開する。”
と述べています。
ようするに慌てないでもいいんですよ。
お母さん(お父さん)はもっともっと子どもとしてわが子をかわいがった方がいいんじゃない♡ということです。
実際柳川郁生も、わが子に対して常に「大きくならなくていいよ~」と言い続けています。
だからお母さんたち(そしてたまに来るお父さんたち)は、
子どもの目線や感覚にちかづいてみたり
子どもと手をつなぎ合ってみたり……
そうすることでだんだんと子どもたちの感覚にまた近づいていってはどうでしょう。
するとだんだんとまた子どもたちの運動の感覚に共感が生まれてきます。
わが子がニコッとした表情を浮かべたころの幸せや、コロンと寝返りを打ち始めたころの感覚、
偶然踏みだした最初の一歩の喜び、一つ一つの運動の発生が幸せを感じさせてくれたのではないでしょうか。
そんなことを考えながら柳川郁生は『うんどうのオフィスアワー』を展開しています。
そしてそんな思いや感覚を思い出すと、やがて子どもたちの“うんどう”に共鳴できるようになります。
そのためには『まなざしカルテ』を書き続けてみてください。
少しずつ少しずつ、なにも見えないと思っている状態からちょっとずつぼんやりと、
なにかが見えはじめてくるはずです。
子どもが動いていることに安心せず、なにを楽しいと思って、どんな運動に夢中になって、
いつ気持ちの変化が表情に現れたのか、いろんなことを見つけてみてください。
だからこの『うんどうのオフィスアワー』の時間は、子どもは子どものままでいいんです。
ここのところが大事です。
一人でできる。
お母さんがみていなくても大丈夫。
だったら運動教室に入れましょう。
この時間でなくても大丈夫です♡
この『うんどうのオフィスアワー』の時間は、お母さんたちと子どもたちの“うんどう”の時間です。
ぜひ愛の“まなざし”を捨てずに、はやく大人にしないよう、ゆったりと“うんどう”と向きあっていきましょう♡
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
(ここは自画自賛。子どもたちの発見をほめるコーナーです♡)
気がつけばもくもくと“うんどう”に向きあっているほし組の子どもたちです。
なんとなくこの場ですることが分かってきましたね。
まだ自分のおきどころが見つけられない子もいますが、それも正解(あっている)と思います。
違和感のようなものを感じるということは、とても大事なことです。
雰囲気に対する違和感もそうですが、
自分の運動感覚の中に発生する違和感を感じとるということは、
それが感性化する感覚の第一歩であったりします。
「おや?」「あれ?」「なんかイヤだ×」そんな感覚が起きたときに、
お母さんはいっしょに想像してみてください。
「どうしてだろう?」「そうかもしれないね」「本当だ!」
そうやって同じ違和感を感じられるようになったらスゴイですよ☆
まずはじっくりと、1年かけて、2年かけて、3年かけてこども芸大を卒業していってください。
でもきっと、大きくなってこども芸大を卒業するのが嫌になっているかもしれませんよ♡
4.次回のオフィスアワーに向けて
(ここはお母さんたちに次回もよろしくとお願いするコーナーです♡)
お母さんたちのいろんな“まなざし”に影響されて、なんだかまたあやしい“つぶやき”をしてしまいました。
思うがままに“つぶやいた”ので、うまく伝わるか心配ですが、またいろいろと聞いていただいて、
長い時間と年月の展開の中で理解してもらえると嬉しいです。
で、次回ですが、
わが家の次男坊(りょうま)を連れて参加しようかと思っています。
だいち組の子どもとお母さんたちの想像力を、ちょっとだけひろげられたらと思っています。
なんか得意げになってやるかもしれないし、照れちゃうかもしれないし、
でも子どもたちの中に「あ、あんなこともやってみたいな」とか、
お母さんたちの中に「あ~、あれも楽しいかも」なんてことが生まれてきたらいいかもしれないと思っています。
たいよう組や、ほし組の子どもたちにとってははた迷惑かもしれませんが、
1年後、2年後に思いを描いてみてください。
今じゃなくていいんです!ずっとずっと先です!!
※それから、『まなざしカルテ』の提出必ずお願いしますね♡
この時間にとって、愛の“まなざし”をつくるために
絶対必要なものですから♡☆♡
……あ~見直しているときりがない(+o+)
もうすでに22時45分(@_@)いい加減にして帰ります(ToT)/~~~
また次回よろしくお願いします。
6月18日に共通演習「芸術と子ども」の授業で、
学生たちが企画したこども芸大の子どもたちへのうんどうのワークショップが展開されました。
その時の学生(高木唯さん)の感想を、みなさんへお伝えしたいと思います。
学生たちがどんな優しい気持ちと、あたたかい愛情をもって、
子どもたちの“うんどう”を展開していったのか……そんな“ねがい”がうまく伝わるといいのですが。
この日のテーマは
「山のおさるさん」
世界観について
前回よりも良く伝わっていた。世界観自体は物語の登場人物を踏まえたものから、山にいる猿になった。前回は物語の設定や世界観までもともとあるものから理解しなければならなかった。しかし今回は誰でも知っている猿という生物の一般的なイメージを持ってきた。だから上手くいったのだ。
猿になった理由として、第一回のワークショップで子どもたちがある学生を猿というキャラクターとして見ていたからだ。もともと子どもたちが作り出したものをそのまま使うことで、よりスムーズに世界を構築することができると考えた。
デバイスについて
(注:ここにこめた“ねがい”が大事だと思っています)
① 跳ぶ:ロイター板とマット
山を模したデバイス。少しずつ高く設置されていくロイター板四枚を跳んで進み、マットの敷かれたステージ台に跳び乗って坂を転がり落ちる。
ステージ台に跳び乗るには少し高すぎたようだ。なんとかよじ登るといった風な子どもがほとんどだった。しかしその少し難しいことが子どもたちにはちょうど良かったように思える。
どうにかしてステージ台に跳び乗ろうと、ロイター板の上で何度もジャンプしていた子どもがいた。最初はあまり高く跳べなかったのがどんどん高く跳べるようになっていく様を見れた。身体の動きはひざが曲がるようになっていき、足首が滑らかに動くようになっていっていた。結局跳び乗ることは叶わなかったが、その過程を見ることができたのは十分な収穫である。
②支える:鉄棒
谷を模したデバイス。鉄棒にぶら下がって谷を越えて行く。
恐怖心が強く出ていた子どもも多く見られた。しかし先生の補助でなんとか進むことが出来ていた。
前のデバイスで、跳び乗る動きだったのが今度は鉄棒に跳びつく動きになっている。跳ぶときにロイター板で行ったようにひざを曲げ、思い切り上に伸びることが必要になるのがこのデバイスだ。その点において関連性がありしかもそれが上手く機能していたと思う。
跳びつくことと向こうの岸に跳び降りることの二つが難関だったようだ。特に後者は難しく、恐怖の穴に落ちてしまうとずっと鉄棒にぶら下がっているしかなくなる。そのときに先生が子どもの横に立って、手を添えて補助してくださった。あくまで子どもたちのタイミングに合わせて寄り添うだけで決して強引にならないところをちゃんと私たちも実行していかなければならないと感じた。
③走る:マットとコーン
花を模したデバイス。まるく並べられたマットとコーンの周りを走る。
複数の子どもたちが一緒になって回って走っていたことが印象的だった。このデバイスでは複数でのコミュニケーションが行われればいいというねがいがあったので達成されたことになる。
マットの厚みでころんでしまう子どもがいた。その厚みを自分のリズムで避けながら走ってほしいと思っていたがいざそうなって泣かれてしまうと申し訳なく感じてしまう。しかしすぐに泣き止み元気に次のデバイスへ走って行ったので救われた思いだ。
走るときぐるぐると回るうちにスピードがでてきて楽しそうだった。ただ、上体が傾く様子を私は見れなかったので悔しい。
④支える(回る):棒
木を模したデバイス。棒につかまって身体を支えながら周り、また別の棒を目指して走る。
子どもたちがぶつかり合う可能性を危惧していたが、鉄棒のデバイスでかなり時間がかかり順番待ちの子どもが多くできていたのでそのような事態にはならなかった。事前に色々な可能性とその対策を考えることができたのは学生の成長である。
棒をつかみ身体を支えながら回って走る動きはあまり見られなかった。棒に辿り着いた時点で失速して、触りながら一周することがほとんどだった。ねらいの達成にはならなかったが、走る動きにバリエーションができたので失敗とは言えない。
⑤支える:ろくぼく
バナナを模したデバイス。ろくぼくに登ってタンバリンに貼付けられたバナナにタッチする。
バナナを五つ用意してそれぞれが異なる高さになるように設置した。この工夫は前回のボールのデバイスの反省を踏まえて生まれたものである。同じもので難易度のバリエーションをつけたのだ。さらに全てのバナナに必ず触らなければならないということは一切せずに、むしろ触りたいものだけ触ればいいというスタンスも良かった。子どもたちの選択に任せるということまで考えることができた。
バナナに触るとき、片方の腕をろくぼくから離す必要がある。そうなるともう一方の腕と両脚だけで身体をささえなくてはいけない。そしてバナナに向かって大きく腕を伸ばすことがちゃんと行われていた。触れてからはろくぼくに登ったまま横に移動して次のバナナに向かうこともできていた。前回もろくぼくに登っての横の移動があったが、あまりにも流れがつまってしまったので急遽無くした。しかし今回はひとつのデバイスに時間をかけるという考えがあったので問題なく、前回のねがいが持ち越して叶えられたと言っていいだろう。
まとめ
今回はデバイスの数を減らしてひとつひとつじっくりとうんどうをする方向で作った。その結果疾走感はさほど無かったが、より自分の身体とうんどうの関連性を感じられたものになったように思う。周を重ねるごとに少しずつではあるが確実にできるようになっていけて、子どもたちも飽きずにうんどうをしてくれた。
けんかやころんで泣き出してしまう子どもが多く出た。そこでの先生の対応は今後の人生で生かそうと思う。けんかで頭ごなしに一方を怒らない、なぜなら子どもはちゃんと理由があって行動するからだということを聞いて、確かにそうだしかし自分ひとりではその考えに至れなかったと感じた。
次回はそうさくグループとの合同ワークショップだ。どのようなものになるのか想像もつかないが、この二回の体験を生かして成功させたい。
柳川郁生より
こんなうんどうのワークショップを、こんなストーリの元、展開していったのでした。
あくまでも“うんどう”に一番の“ねがい”をこめて、しかしそれを伝えやすくするために、
そして子どもたちと学生たちが共有しやすいように、こんなストーリーができあがっていました。
『山のおさるさん』
おさるさんになって、山へ行こう!
リズミカルに登って、ジャンプ!
わわっ、転がり落ちちゃった
谷が見えるぞ
ひょいひょいと跳び越えちゃおう♪
最後は段差を跳びおりちゃえ♪
あそこにいるのはボスざるだ!
一緒に走ろう!
ぐるぐる木につかまって走り回ったその先には
なんとなんと、バナナがたくさん!
よじのぼってタッチしよう♪
どうかな、楽しかったかな?
また一緒に遊ぼうね!
柳川郁生より
こんなふうに学生たちが思いをよせて、子どもたちの“うんどう”のワークショップを展開しました。
そのために一つ一つのデバイスに“ねがい”をこめながら、丹念に想像し、丹念に創造していきました。
一つ一つのデバイスはほんとうにしっかりと、何度も学生たちによって味見をくり返され、
より楽しい、より気持ちいいものになるよう工夫されていきました。
意外とシンプルなように見えて、
じつはいろんなことを試したうえでのシンプルなデバイスとなった今回の『うんどうの時間』でした(^_-)-☆
そんな取り組みをすることができた学生たちだからこそ、
子どもたちの笑顔と歓声を嬉しく受けとめることができました♡
……この“うんどう”の世界を、またみんなでつないでいきましょう(@^^)/~~~
今年度6回目の「うんどうのオフィスアワー」でした。
毎回たくさんのお母さんと子どもたちに参加してもらい、嬉しく思っています。
……忙しい日々に、
いつか開店休業状態になったら終わりにしたいな……なんて思っているのですが、
楽しみに参加してくれる子どもたちの笑顔と、お母さんたちの理解があると、
調子に乗ってやめられなくなってしまう柳川郁生です☆
なのでまたお母さんたちからのまなざしカルテを読ませていただいて、つぶやきます。
おかげさまでたくさんの『まなざしカルテ』を読み込むのに1時間近くかかってしまっています(-_-;)
でも、嬉しいコメント、嬉しい発見、ちょっとずつちょっとずつ見えてくる幸せの予感がそこにはあります。
きっときっとそれが、もっともっと広がってくると思います。
1.どんなことをしていましたか(子)
(ここはお母さんたちがデバイスにこめた“ねがい”を、共有するコーナーです♡)
最初につくられていたのが、
坂をかけあがって
ダイナミックに跳べるよう、正面に鏡を置く工夫をしていました。
ゆきこさんのコメントでは、ほし組の子どもたちも楽しめるよう少しコンパクトにしたそうです。
おかげでたくさんのほし組のお母さんたちからの“まなざし”に、「さっきは少しコワかったたけど、今はコワくない、おもしろいよー」(まちちゃん)なんていうのや、「ジャンプの時、鏡を見ながら跳ぶ余裕がでてきたようで、うでをあげてジャンプしたり、正面を見ながら笑顔でジャンプしたりできるようになりました。
今日は高さが低めだったからかな?」(ふみこさん)なんて気づきのコメントもありました。
よかったですね♡
お母さんたちのデバイスにこめた“ねがい”が、
ほし組の子どもたちとお母さんたちにも伝わっていたということです♡
跳び箱が置かれていました。
このデバイスは『跳ぶ』?、それとも『支える』?、どっちかなと思ったら
そのあとに畳を積んでさらに『跳ぶ』ことをねがったデバイスをつくっていたのですが、うまく子どもたちが気づいてくれなかったので、
着地面を受ける斜面にして、気持ちよく『跳べる』ようにしました。
平らな床へ跳び下りるより、こうやって受けたかたちの斜面があると、高く、遠くへ跳べたりします☆
下りる時もこんなにダイナミックなジャンプをしてくれました☆☆☆
これも実は着地面が受けるかたちになっています。
フープとふみきり板を使って、ピョンピョンと連続で『跳ぶ』デバイスがつくってありました。
出口のところはロープを跳びこえて大きなジャンプになるようにしてありましたが、ほとんどのデバイスが足を使うものばかりだったので、あえて鉄棒を置きました。
これでもっと伸びあがるような『跳ぶ』感覚を体験してほしいと願ったからです♡
次には、どんなふうに動いてくれるかなと期待しつつこんなふうにフープをならべてみると、
そしてこんなふうにロープを跳びこえるデバイスで一周ができていました。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
(ここは柳川郁生が発見したお母さんたちのスゴイところを、ほめる(すごいね!と感心する☆)コーナーです♡)
じつは、なんとなく子どもたちの慣れとお母さんたちの安心感から、
少しお母さんと子どもの間に距離が生まれ始めたなと思ったので、
あえて手をつなぐデバイスをつくってみました。
ちょっと高かったり、ちょっと届かなかったり、ちょっと広かったり、
そうすることでおせっかいにも親子の距離を縮めようとしました。
なぜならここは『うんどうのオフィスアワー』だからです!
なるべくここでは子どもたちを子どものままで“うんどう”の世界を楽しんでほしいと思っているからです。
子どもたちが自立をして取り組む運動教室はここでは展開しません。
こやって手をつないで“うんどう”をすることで感覚的なつながり(理解)が生まれて、なみえさんのように「鏡に気づく前は小さくかがんでからジャンプしていたのに、鏡にうつる自分を見るようになったら、しんこきゅうするように大きく腕を広げ、胸をはって飛んでいる感覚を感じているような動きに変わり、鏡のないところでも一度止まって自分の姿勢をつくって、飛んでいました。」
なんて書かれているように、こうきくんのうごきを見事に“ことば”でスケッチして、その視線や感覚まで感じとることができるようになってくるのだと思います。
そんなことをさきこさんのコメントのように、「どうしたら跳ぶ楽しさがわかるかなあ。」「まず、しっかりと支えてるよと安心させるところから始めるのかな。」なんて想像していって、子どもたちに楽しさを伝えていければいいですね。
なんかそんな“まなざし”が、
ほし組のお母さんたちの中にも生まれはじめましたよ♡♡♡
いいと思いませんか(^_-)-☆
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
(ここは自画自賛。子どもたちの発見をほめるコーナーです♡)
見てください!この子どもたちの生き生きとした様子。
これは高いところ(○○センチメートル)から跳び下りているからですか?
これはひろい間隔(○○センチメートル)のフープを跳んでいるからですか?
そんな物理的な視点(客観)で見ているのではなく、
なんか見た目(主観)で見て楽しそうだったり、嬉しそうだったりするのが分かりますよね!
それがこの『うんどうのオフィスアワー』にとって大事な“まなざし”で、
そこから子どもたちの“うんどう”のいいところがたくさん見つかってくると思います。
お母さんと手をつないだり、鉄棒に手を伸ばしたり、ハイタッチをしたり、四つん這いになってトンネルをくぐったり、坂道を登ったり、そんなことから手足の協応性が生まれて、からだのすべてとすべてのからだを使った“うんどう”が生まれてくるのです。
今この二人の動きにとって、ひじの曲げ具合、人差し指の立ち具合、手首の脱力具合、すべてが自然だと思いませんか。
こんなふうに子どもたちの“うんどう”をとらえてみると、
もっともっと子どもたちの変化にも気づけるようになってきますよ。
きっと1年、2年、3年とかかるかもしれませんが、
子どもたちの成長においていかれないようそばにいてみてください。
「やっと一人でできるようになった。」というのは、
成長した子どもにおいていかれたことかもしれません。
そのヨロコビはもっともっと先にとっておきましょう♡
4.次回のオフィスアワーに向けて
(ここはお母さんたちに次回もよろしくとお願いするコーナーです♡)
子どもたちのそばにいてください。
子どもたちが好きなこと、楽しいことがなんなのか、観察してみてください。
そしてお母さんが願うことがなんなのか、想像してみてください。
でんぐり返しから次の楽しさを見つけるためには……。
どんなことをしたらいいのかな……。
なんて想像しながらいっしょにデバイスづくりをしましょう。
遠慮しないで相談してください。
そのためにこの『うんどうのオフィスアワー』の時間に柳川郁生は体育館にいます。
それがオフィスアワーです☆
ただいま6月10日(月)の19時30分。
相変わらずの週末イベントでヘトヘトなので軽めにつぶやきます。
1.どんなことをしていましたか(子)
(ここはお母さんたちがデバイスにこめた“ねがい”を、共有するコーナーです♡)
四肢を協応させてよじ登り、『支える』感覚を使っててっぺんに上がります。
そしてこの高さからジャンプで跳び下ります。
この跳び下りる動きにも、全身を協応させて落下の衝撃をやわらげて弾むように運動を受けとめる感覚が必要になります。
この跳び下りのジャンプからのこのジャンプのつながりも、実は深い意味があります。そんな説明をこの時間の最後にしたのですが、理解してもらえたでしょうか。
ジャンプの後には、『跳ぶ』つながりで跳び箱を置いてみました。
ふみきり板をセットして「さあ跳んでごらん」ではなくて、少しずつ跳び箱や鉄棒が仲間入りするようなデバイスづくりもいいですね。
あくまでもゆっくりと……
そのあとも『跳ぶ』感覚のデバイス。
ただ一枚ふみきり板を置くのではなく、ついつい2枚連ねてしまうところがこの『うんどうのオフィスアワー』のオモシロイところですね☆
1回、2回、そして3回、4回と繰り返し運動することで、心地よい感覚が見つかってきます。
この後ろブリッジ返しも『うんどうのオフィスアワー』ならではの運動ですが、ピンと伸びた肘と背中がカッコいいですね☆
このすべり込みのデバイスは汗で湿ったからだだと滑りにくいようですが、うまくコツをみつけていたりしましたね。
鉄棒もありました。
そして逆上がりのようなデバイスも登場しました。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
(ここは柳川郁生が発見したお母さんたちのスゴイところを、ほめる(すごいね!と感心する☆)コーナーです♡)
子どもたちが「喜んでいた」、「楽しそうだった」
そして子どもたちが「喜んでくれるよう」……そんな気持ちをもって
こんな重たい畳を次々と重ねていくお母さんたちです♡
わが子を、子どもたちを、喜ばせたいという気持ちで、
こんなふうに動けるお母さんたちのパワーはスゴイと思います。
それから、こんな作業を手伝いながら、
少しずつ“ねがい”を共有していくお母さんたちの志向性がとてもいいなと思います。
どうしたらいいかわからないお母さん、なにをすればいいか見つからないお母さん、
ちょっと一緒にマットを運んでみるとなにかが見えてくるかもしれません。
そんな共有のチャンスを経験のあるお母さんたちが待っているはずです。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
(ここは自画自賛。子どもたちの発見をほめるコーナーです♡)
今回は
ふわりと跳んだあとの着地に注目していました。
ここでしっかりだけでなく、柔らかに落下の衝撃を受けとめる運動(運動弾性)ができるようになると、ジャンプという『跳ぶ』感覚にも影響が出てきたりします。
ただ単に跳び下りる高さ(客観的尺度)を見るのではなく、
ふわりと受けとめるうんどうの質(主観的尺度)を見てみてください。
4.次回のオフィスアワーに向けて
(ここはお母さんたちに次回もよろしくとお願いするコーナーです♡)
そろそろだいち組は既成の運動課題が登場してきてもいいかもしれませんね。
でもそこにこだわりすぎると、“うんどう”自体の楽しみが消えてしまったりします。
そこのところを一緒に考えながら、工夫しながら、試していきましょうね♡
(今日はこのへんで……)
日曜日は草刈りのあとでちょっとだけつぶやく時間があったのですが、
せっかくの休日なのであえてやめました。
ということでいつも通りちょっと間が空いての“つぶやき”です。
1.どんなことをしていましたか(子)
(初めてのお母さんたちへ:ここはお母さんたちがデバイスにこめた“ねがい”を、
共有するコーナーです♡)
まずは柳川郁生がつくっていましたが、『走る』勢いを工夫していたお母さんがいたので、マットの間にスペースをつくって足の運び、のびのびとしたストライドみたいな感覚を“創造”してみました。
その『走る』勢いをそのままジャンプにつなげたくて、こんなデバイスをつくってみました。
そのあとのデバイスも、こんなふうに子どもたちの『走る』勢いを引きだしたいという“ねがい”のデバイスがつくられていました。
今回はそのデバイスにこめられた“ねがい”を共有していくために、つくったお母さんたちからそれを伝えてもらいました。
ということで、
このデバイスでは、少しずつ広げられたマットのすきまが自然と子どもたちの足どりを軽やかにしてくれることを“ねがい”にしているということでした。
柳川郁生がつくったデバイスがちょっとうまく機能しなかった部分のフォローまで考えてくれています。
そして「登る」デバイスですが、手足を協応させること、しっかりと『支える』ことなど、大事な感覚がしっかりと体験されています。
そして高いところからのジャンプも楽しそうです♪
正面に鏡を置いて視点をあげる工夫で、ずいぶんと怖さが軽減されて、楽しく、そして気持ちよくジャンプできますね♡
そのあとのデバイスはなにもつくられていなかったのですが、せっかくしっかりとした『支える』感覚を使って壁を登っていたので、その『支える』感覚をつないでみました。
ここでも間の空いた跳び箱へ腕を伸ばして『支えて』跳びのります。
なんとなく跳び箱の『支えて→跳ぶ』感覚につながればいいなと“ねがい”をこめました。
ここでグッと肘で支えられるようになると、鉄棒も楽しくなったりします。
あくまでも『支える』力をつけるのではなく、軽く自分を支えられるポイント(コツ)を見つけるのです。
このコツというヤツは、知識だけでは見つけられないのです。
実際に体験して見つけるという“身体知”による発見をしなければいけません!!
そしてこの鉄棒は、少し離れたマットからとびつき、その先へ置かれたマットへ跳び下りるというデバイスです。
これによってからだを伸ばしたダイナミックなジャンプとスウィングをつくりだそうとお母さんたちが“ねがい”ました。
そしてこのデバイスは、時間の中で紹介してもらうのを忘れてしまいました……スミマセン m(__)m
軽やかなジャンプとリズムを生みだすデバイスです。
柳川郁生は“うんどう”のなかに音楽を持ち込みません。
でもダンスは大好きです♡
「こどもビクス」なんて名付けて、
音楽に合わせて体操をするなんてこともやっていたりしました。
でも“うんどう”の世界にはあえて音楽を持ち込まないようにしています。
それは子どもたち一人一人の感覚に生まれてくる、
『運動のリズム』や『運動のメロディー』を見つけてほしいからです。
ふっと何かの感覚が生まれてくるときに感じる『運動のメロディー』を、
意識のなかで聞き逃さないようにしてほしいからです。
なのでこんなデバイスの中で子どもの中に『運動のリズム』が生まれてくるのを見るのが、
たのしくてしかたがありません。
というよりも共感することで気持ちよくなって、心地よくなってくるんですね。
たかがフープをならべただけのようでいて、
とても深い工夫のデバイスになっていると思います。
そしてそれはただ無責任にフープをならべたのではなく、
お母さん自身が実際に跳んでみて
「これだ!」って思える並べ方を工夫してくれたからだと思います。
さすが!!お母さん!!!
ほら! イイ顔(^o^)丿してるでしょ!!
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
(初めてのお母さんたちへ:ここは柳川郁生が発見したお母さんたちのスゴイところを、
ほめる(すごいね!と感心する☆)コーナーです♡)
なんだかちょっとほし組のお母さんたちを急がせてしまったかも……と少し反省をしつつ、
でもはやく子どもたちの“うんどう”に共感、そして共振してほしくておせっかいをやいてしまいました。
でも少しずつでいいから、子どもたちの気持ちや、感覚に近づいていけると楽しいですよ。
それはきっとみなさん想像がつきますよね♡
ですからかよさんのように、わが子が夢中になることを見つけられたらまずはそれが素晴らしいことだと思います。
うちの子は「こんなことが好きなんだ♡」「こんなことに夢中になるんだ☆」「これを楽しいと思っているんだ♪」
そんなふうに子どもの気持ちが見えるようになることが、この『うんどうのオフィスアワー』の大事なところです。
すると「何を教えればいいんだろう?」「どうしてあげればいいんだろう?」という指導的な立場の大人ではなく、
寄り添いながら工夫をする理解者的なお母さんのままで子どもたちと関われるようになるのです。
ちょっと言葉だけで説明するのは難しく、短い出会いの中で理解してもらうのも難しいのですが、
そんなことを一年、二年、三年とかけて身体知を通して体験的に共有していきたいと思っています。
難しいことを言っているみたいですが
ようするに
「楽しいね!」 「うん!!」
という関係をみんなでつくりたいだけなんです。
どんなふうに子どもに声をかけたらいいのか?どんなふうに応援してあげたらいいのか?
迷った時はいつでも声をかけてください。
いっしょに工夫しましょう!
工夫=アート つまり こども芸大 です ☆
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
(初めてのお母さんたちへ:ここは自画自賛。子どもたちの発見をほめるコーナーです♡)
子どもたちは繰り返しの中で、気持ちの良い、
効率的な運動のやり方を見つけていってますね。
運動の中で
「あれ?」っていう違和感に気づくことができて、
「おや?」っていう変化に気づけて、
「もしかしたら?」っていう予感を感じられるようになると、
運動に工夫ができるようになります。
そのとりくみを
”動感志向体験”というのですが、運動感覚の発生に意識をむけていくことを、子どもたちは自然と展開していっています。
黙々とデバイスをこなす子どもたちは、単なる良い子だというのではなく、この繰り返しの中に運動感覚(キネステーゼ)の発見があるということに気づいているということなんです。
凄いんですよ☆
4.次回のオフィスアワーに向けて
(初めてのお母さんたちへ:ここはお母さんたちに次回もよろしくとお願いするコーナーです♡)
また次回も楽しく参加してください。
少しずつ、少しずつ、わが子のほめたいところが見つかってきます。
だいち組のお母さんたちの『まなざしカルテ』には、たくさんのコメントが書かれています。
それはなぜかというと、わが子のほめたいところがきっといっぱい見つかってきたからです。
お母さんたちの“まなざし”が深くなったことはもちろん!
子どもたち自身の“うんどう”が広がってきたことで、たくさんの「いいね!」が見つかったのでしょう。
わが子が成長すれば、自然と変化も見えてきたりします。
まずはあせらず参加しながら(と言いつつ、柳川郁生が一番あせらせているかもしれませんが、
それはおせっかいということで)、子どもたちの好きなことを見つけていってください。
次回もよろしくお願いします。
あ!それから
支える(観察のポイント) 跳ぶ(跳び下りるからのつながり) 全身を使った動き
なんてことについてもつぶやきたかったのですが 、
次回時間があったらまた「おせっかいタイム」をつくってお話ししたいと思います。
その時は聞いてやってくださいネ(^_-)-☆