つぶやきカルテ2010(1月27日)
1.どんなことをしていましたか(子)
少し自分の視点を変えてオフィスアワーを観察してみようと、
息子を連れての時間にしました。
「親のまなざしで見てみよう!」ということです。
先週目玉マークをつけて行ったこの運動(ブリッジ返し)。
今回はハートが目印になっていました。
でもきっと、マークなしでも子どもたちのひじはピンと伸びるようになっていそうです。
れんくんが自ら課題にしている跳び箱。
今回も準備しました。
そのあとには平均台が置かれていました。
そして踏み切り板を使った連続ジャンプが……
この最後の部分に「つくつなの箱」があったら、踏み切ってから手をつくタイミングという跳び箱を跳ぶためのきっかけがあるかもしれないなと思いました。
この「しずみそうなのに!しずまない!」着地マット走り。
けっこう気持ちいいみたいですね。
実際に自分も走ってみると、なんとなく軽やかな感じが共感できますね。
このジャンプもいいですネ。
自分の運動感覚が遠くへ遠くへと伸びていきます。
大学生のバドミントンを見ていていつも感じること、それは自分の運動感覚がどうしても伸びていかない人がいるということ。
伸長化能力というのですが、大きな体をしているのに自分がら遠く離れた状態のシャトルが打てず、自分の体のそばに落ちてきたシャトルを打ちます。
なので腕は上がらず、ひじは縮んだ状態で打つので、どんなに力を込めてもシャトルが飛びません。
この感覚を生かせるようになると、180cm近い伸長の男子よりも、150cm足らずの女子の方が高く、遠くにシャトルを打ちます。
そして鉄棒もありましたね。
ぶら下がったり、よじ登ったり、いろんな運動をして少しずつ運動の感覚を増やしていきます。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
どうしてもコースの外にデバイスができたり、お母さんがつきっきりにならなければならないデバイスがあったりすると、お母さん自身が楽しめません。
今回自分自身が親のまなざしになってみると、立場上どうしても記録として撮っておかなければならない画像ですが、カメラで撮るという行為がジャマで仕方ありませんでした。
必要な場面をはやく撮り終えて、わが子の運動につき合おうと焦るのですが思うようにいかず。
う〜、もう!って感じでした。
やっぱりわが子の運動にしっかりと向き合い、喜びの表情を見ることは楽しいことでした。
この時間だからこそ、「はやく〜」とか、「時間がないから」とか、別の用事を気にしたりとかしないで過ごすことができるんだなあと実感しました。
そしてまた新たな理想が生まれてきました。
少しずつ少しずつ、その年その年の理想に近づきつつ、またさらに理想の「うんどう」の世界をつくっていきたいと思っています。
終わりのない取り組みです。正解があるわけではありません。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
支える感覚がついてくると、こんなふうに鉄棒の上に上がれるようになります。
そしてひじをピンと伸ばして自分のからだを軽く支えられるポイントを見つけると、前に倒れたり、起き上がってきたりすることが安心してできるようになってきます。
この支えるという運動は、這い這いのころから続いている運動です。
鉄棒で「はい、しっかり伸ばして!」なんて言う前に、支えるために簡単にできる運動をたくさん見つけてやっておきましょう。
子どもたちを喜ばそうとマットのよじ登りをつくり、サポートしました。
子どもたちには大人気ですぐに列ができます。
でもどうしてもたくさんのお母さんがサポートで必要になるのと、子ども自身が登るのではなくお母さんがのせてあげるような感になっていたので、途中でお母さんたちにコースへ戻ってきてくれるようお願いしました。
わが子の運動を喜んだり
わが子の運動をサポートしたり
わが子のうんどうと向き合う雰囲気が全体にもどってきました。
するとこんな感じでお母さんたちがコースに戻ってきて
踏み切り板の連続ジャンプは、
3歳ぐらいだとどうしてもこんな感じで膝を曲げて、腰も曲げて、よいしょっ!よいしょっ!って感じになります。
だからこんなふうにからだを思いっきり伸ばして跳べるように工夫をしていくと、
きっとピョ〜ン!ピョ〜ン!ピョ〜ン!と連続して跳べるような感覚が生まれてくるのではないでしょうか。
まきこさん発案の火の輪くぐり。
輪の下を固定するアイデアで、子どもたちが願いどおりの運動をしてくれました。
さすが!
そんなことが毎回の子どもたちの運動の中に変化として出現します。
ですから毎回新しいアイデアで、子どもたちに楽しいデバイスのサービスを提供することで悩まないで、同じようなデバイスを継続させるなかで、子どもたちに運動の変化を感じさせてあげることをたいせつにしてあげてください。
お母さんたちのまなざしカルテをみていると、もう子どもたちはそのレベルに達しているということが伝わってきます。
4.次回のオフィスアワーに向けて
“お母さんたちと一緒に子どもたちを囲んで、みんなでたくさん考え、いろいろと工夫をし、みんなの思いを共有することで「うんどう」の世界をつくっていく”
そんな活動の場を続けていきます。
あくまでも理想的に……
子どもたちはもう「うんどう」に向きあいはじめました。
お母さんたちも一歩先へ進みましょう!
次のオフィスアワーは2月24日になります。
あ!これだ、これだ!って感じで子どもたちの「うんどう」の場をつくりましょう。
でも今回親のまなざしで参加してみて思ったこと、「お!わが子が楽しんでくれるとけっこう楽しいかも」っていうことの再確認と、「これでここにいるお母さんたちの思いがすべてつながって共有できれば、最強の「うんどう」の世界がつくれるゾ」ということでした。
理想というか野望というか、そんなものを実現しようと思えばまたこの時間を続けていくことが楽しみになります。
まずはその思いをブログにのせるべく早めのアップを目指しますので、お母さんたちもまずは一読してから体育館に来てもらえるようにお願いします。
そして伝わらないことなどを聞いてもらえれば、もっともっと願いを共有してこの時間をつくることができると思います。
まあでもなにはともあれ、柳川郁生が早くこのブログをアップすることが第1課題ですネ。
つぶやきカルテ2010(1月20日)
連続でブログ更新が遅くなり申し訳ありませんでした。
でもそれだけ柳川郁生が人さまの役に立とうと一生懸命だということですので、
どうかお許しください。
ということで、もしかしたらちょっとスタイルを変えてつぶやいてみます。
1.どんなことをしていましたか(子)
お母さんたちの配慮(気持ち)で、子どもたちはみんな『うんどう』になじんできました。
けっして「やりなさい!」という命令ではなく、
「やろうね♡」という理解のもと
運動に向きあう姿が生まれてきたのではないでしょうか。
(まあ多少やりなさい的なところもあったりしますが、
そこは親子ということで良いのではないでしょうか(笑))
でも少しずつ子どもたちにも「やりたい運動」がみつかってきて、
その日の課題として体育館にやってくる子も増えてきました。
お母さんたちもぜひその声をひろって、
デバイスづくりをしたりしながら
私にも伝えてください。
お手伝いしたいと思います。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
前回のブログについて補足の説明をしてから、
お母さんたちにデバイスづくりをしてもらいました。
少しは参考になったでしょうか。
前回からの続きということでデバイスがつくられていきました。
継続の中での変化も大事ですね。
デバイスだけが進化するのではなく、
まずは子どもたちの「うんどう」が変化することが大事です。
そして子どもたちのうんどうが変化するとおかあさんたちのまなざしが変化します。
なにもお母さんのまなざしばかりに、
子どもたちのうんどうの責任があるわけではありません。
わが子がなにかをつかんだ時、
お母さんにもなにかが見えてきます。
じゅんこさんの
「(運動が)完成された時には、逆に母が支援されていると思う。」
というのが、そういうことではないでしょうか。
いづみさんも
「少しずつですが、一つ一つのうんどうに向きあえるようになった気がしました。」
なんて書いていますが、
子どもが向きあえるとお母さんにも向きあう余裕が生まれてきますよね。
それまではいろいろと試行錯誤もありますが、
子どもたちを急がせないでやり続けましょう。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
前回までの取り組みと合わせてつぶやいてみますね。
前回も登場したこのデバイス
毎回同じことをしても子どもたちが飽きないのは、
フワッとからだを支えた時の気持ち良さが
自分の運動感覚の中に発見できてきたからでは……
なんて話をしました。
そして今回もこのデバイスを取り入れました。
これも良く登場するこども芸大ならではの運動ですが、
こんな感じはもったいないのでは……
なんて話をしました。
そこでこんなふうに「マナザシ」をつくって貼ってみました。
するとこんな感じで、支える感覚が生まれてきました。
そして跳び箱は
ほら!
こんなふうに腰が高く上がってくる方が跳べそうでしょ。
開脚跳びに一番必要なのは脚力ではなく、
この肩で支える感覚からからだを切り返す感覚ですよ……
なんて話をしました。
というようなことを理解してもらって、
またこの「柳川式」跳び箱を置いてみました。
なぜこんなふうに跳び箱を置いているのか ⇒
・腰を高く上げた感覚を感じるため
・肩でからだを支えた感覚を感じるため
・からだを切り返す感覚を感じるため
・手首と手のひらで跳び箱を後ろにグイッと押しやる感覚を感じるため
・おしりをスッと逃がすことで跳び箱の向こうへ下りる感覚を感じるため
という運動の意味を理解することが大事です。
それをお母さんたちが追体験をしてみると、子どもたちにも伝わるかもしれませんね。
このジャンプも今ひとつ願いが伝わらない感じなので、もっと高〜く跳び上がるような感覚を引き出せたら……
なんて話をしました。
そこでこんなデバイスになりました。
このデバイスを通して子どもたちは、
しっかりと支えること
その感覚をもっと軽やかにするために、
踏み切ることなどの感覚を少しずつ理解しはじめます。
ですからしゅうまくんの支える感覚も、
少しずつ少しずつ生まれてきます。
ちょっとずつちょっとずつのびてくる指、
少しずつ少しずつ広がってくる手のひら、
あるときスッとからだを支えるために伸ばされる肘、
そしてハッと気づいた時に見せる笑顔は、
まるでちいさな芽が育って、花が咲いた瞬間と似ています。
そしてその花は大きいひまわりみたいな笑顔の子もいれば、
しっかりと見ていないと気づかないくらい小さな
かすみ草の花のような微笑みの子もいます。
そんな瞬間を見逃さないよう、ぜひまなざしを向けていてください。
その瞬間を誘い、共感し、微笑みかけるのが柳川式運動学です。
この「側転」に関しても
こんなふうに自分の運動をしっかりと感覚的にイメージをして、
実行できるようになりました。
この自分の運動をイメージしてその通りに運動を近づけていけるということは、
かなりうんどうと向きあえるようになったのでは……
なんて話をしました。
なのでこんなふうに側転の場もつくってあります。
それから着地マット走り「しずみそうなのに!しずまない!」(かがりちゃんコメント)では、
膝を高く上げたり、しっかり蹴りあげたり、
走りをダイナミックにするうんどうが生まれてきたのでは……
なんて話をしました。
だからこんなふうに走りがカッコよくなってきたのではないでしょうか。
ほら!こんなに。
4.次回のオフィスアワーに向けて
「走って トン 側転……トンがなんともいえませんでした。パワーが伝わってきます。」
(じゅんこさん)
「グンッとからだを引きつける感じ……ぶらさがってからトンとおりるところ……」
(くみこさん)
のようにいい感じをみんなで発見しましょう。
それかられんくん、待ってますヨ。
きのう約束したからネ!
つぶやきカルテ2010(1月13日)
先週末はいろいろあり、すっかりブログの更新が遅れてしまいました。
いやあ忙しいというほどの労働があるわけではないけど、とにかく時間がない日々が続いています。
体育運動学演習のレポート指導期間が始まり、そこにイレギュラーなイベントが入ったり、さらにはアクシデントが発生したりすると、きちきちのスケジュールが……(@_@;)って感じになります。
それでもこんな時間がとれちゃったりすると幸せだったりするのですが♡
なんて無駄なことを書いてばかりいないで
1.どんなことをしていましたか(子)
連続の「支え跳び」
単純な運動ですが子どもたちはすんなりとこの運動に取り組んでいきます。
繰り返しの中で自分の運動感覚が変化していくことを感じとっているようです。
「後ろ返し」
こんな運動も子どもたちにとっては楽しい感覚です。
でもやっぱりここに支える感覚が加えられるともっと気持ちいい感覚が見つかると思います。
ちょっとお母さんが導いてあげれば……
「ジャンプ」
この後にいろんな運動が連結してくると面白いのですが、子どもたちは次のコーナーへ早く行きたいという感じでしたネ。
「マット」
真っ直ぐに敷かれたマットの上は『側転』の場になっていました。
途中に台や目印を置かなくても、『側転』のイメージができているんですネ。みんなスッと『側転』の動作になっていきます。
そしてこんな感じに。
「走る」
ふわふわの弾力のあるマットの上を走ることで、まるで砂浜を走るような運動への影響があったように感じました。
「跳び箱」
ですね。
横にした跳び箱は、脚を開かないと跳べません。
からだの硬い私は、これが怖くて横にした跳び箱は嫌いだったのですが、子どもたちは大丈夫のようですネ。
「柳川式跳び箱」
たてよこのT字に並べた跳び箱を使って、開脚とびへの導入を今回も置かせてもらいました(れん君のリクエストです)。
「ボールタッチ」
手を挙げてジャンプすることでからだが引き上げられます。
そして最後まで蹴りぬくことで、つま先までピ〜ンと一直線んに伸びた姿勢ができます。
「鉄棒」
前回りをしたり、布団のようにぶら下がったり、一本の棒を使っていろんな感覚を体験します。
「鉄棒」
高い鉄棒で自分のからだを揺らすことができてきました。全身を使った運動のコントロールです。
「チアリーディング」
最近流行っているそうです。
子どもたち同士で話し合いながらいろんな組合わせを考えてつくっています。
さすがだいち組、話し合い、協力し合い、同じ考えを共通理解しあってつくり上げることができるんですネ。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
今日はみんな来るのかなぁ〜なんてのんきに待っていたのですが
どんどんとやって来て、デバイスをつくっていきます。
なんとなくお母さんたちもお互いの考えを伝えあうことができるような雰囲気になってきたのではないでしょうか。
どうするんだろう……?って感じで眺めるような場面が無くなってきたように感じます。
そしてお母さんたちのまなざしも、どんどん子どもたちの気持ちが見えるようになってきています。
どんどん子どもたちの嬉しさが見えるようになってきています。
そして時には子どもたちの悔しさが見えるようになってきています。
そしてさらに子どもたちの気持ちと運動感覚のつながりもだんだんと見えてきているのではないでしょうか。
「なんだかりくとの体の中にうごめいている小さな芽が見えるような気がします。」
なんてすごいコメントのじゅんこさん。
りくと君の志向の中にある意識を感じとれるからきっと見えているんでしょうね。
深い深いまなざしです。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
だいち組の子どもたちは、運動というものに友だちという要素も加わり、とても広がりをもった運動の世界をつくっています。
もう単なるアトラクション的なデバイスでは物足りない感じです。
それに対してたいよう組、ほし組の子どもたちは、各々で取り組む運動への意識が備わってきて、自己の運動感覚にもくもくと向き合えるような志向性が育ってきています。
そんなふうに「真面目に運動に取り組める」というのではなく、「自分の運動の感覚を感じとれる」という運動との向き合い方ができるようになってほしいなと思っています。
4.次回のオフィスアワーに向けて
ちょっと余裕のない状況なので、もっとゆとりをもってこのブログをかけるようにしたいなと思います。
それも1月24日の体育運動学のレポート提出が無事完了すれば、大丈夫でしょう。
ということで、もっともっと深く語りたいのですが、今回はこの辺(ただ今1月19日午前2時57分)にしておきます。スミマセン