後期第一回目のワークショップでした。
コツコツと試行錯誤をしながらたくさんの運動感覚を想像していきました。
授業時間外にもみんなで集まって制作したりして準備を進めました。
まずは『支える』感覚のデバイスです。
「4つ足で体を支えて歩く感覚を思い出してほしい」(学生たちの“ねがい”です)
「腕と足で支える感覚をより意識してほしい」
「支えながら横に移動する感覚を知ってもらう」
「自分の手のひらに体重がかかる感覚を知ってもらう」
『支える』感覚を担当したみんなの“ねがい”は子どもたちに伝わったでしょうか。
次はちょっと『支える 』感覚と『回る』感覚の連続です。
かる~くひじを伸ばして(支えて)鉄棒にのれるようになれば、 前回りだって怖くなくできます。
そして『跳ぶ』感覚のデバイスです。
「より高く、遠くへ跳ぶ感覚を子どもが普段跳ぶ高さではないところから跳ぶことによって得てもらう。」
「 高く跳べばそのぶん浮遊している感覚を、遠くに跳ぶことが出来ればそのスピードを味わうことが出来るであろう。」
『回る』感覚のデバイスです。
「助走から始まり、跳び込んで手をついて体を支え、あとは体を自由に回転させながら坂を下っていく。」
『 走る・跳ぶ・支える・回る の4つが揃っているが、回る瞬間の体が一瞬浮く感覚を楽しんでもらいたい。』
しめくくりは『走る』感覚のデバイスです。
「歩幅を広げると、スピードと勢いが出ることを体感してほしい。」
「腕を大きく動かす反動で、ボールを高く飛ばすことが出来ることを発見してほしい。」
「スピードに乗ったり、腕を大きく振る動きの面白さを感じてもらう。」
できたでしょうか。
まずは子どもたちの運動の感覚を想像しながらつくってみたデバイス。
ただ単に面白そうだからとか、楽しそうだからではなく、
子どもたちにとって本当に楽しい運動の感覚がそこにあるのかを考えながらつくってみました。
そしてそこへストーリーを後からつけて子どもたちとの共有のイメージをつくっていきます。
そのイメージを子どもたちに伝えやすくするために、
愛情をこめた作業を進めていくのがこの授業のやさしい気持ちです。
そんなやさしさが子どもたちに伝わっているとイイですね♡
そんなワークショップの今回のストーリーは
『お~い!サンタさ~ん♡』
山の木の葉も赤くなったり、黄色くなったり、
まもなく秋が終わり、冬がやってきます。
そして冬といえば雪。
雪といえばクリスマス。
それなのに……
サンタクロースの住む町にはまだ雪は降っていないようです。
クリスマスが待ち遠しい僕たちは、
サンタさんの町へ早く雪を降らそうと思いました。
さあ!サンタさんの住む町へ出発だ!
向こうの山の上に雪が見えるぞ。
登ってみたらサンタさんの家があるかもしれない!?
丘の向こうにトナカイらしき角が見えるぞ。
跳び越えてみたらサンタさんの家があるかもしれない!?
おや?今度は向こうにオーロラが見えるぞ。
くぐりぬけてみたらサンタさんの家があるかもしれない!?
あ!向こうに見えてきたのは……
さあみんなで、サンタさんの町に雪を降らそう。
………でした☆
2012年度前期の第2回ワークショップの開催でした。
前回の内容をパワーアップさせて展開する予定です。
そのための準備をコツコツと続けてきました。
今日も朝8時半に集まって、10時40分のワークショップ開始に向けて準備を進めます。
慌ただしい作業の中、子どもたちのことを考えてシューズボックスにまで気を配ります。
子どもたちが使いそうな場所を空けておいてあげるのです。
なかなか普通の学生ではできない気配りですね♡
ある意味こんなことに気づけるなんて、
この授業ってスゴイ!!(自画自賛)
そして内容は……
今回のテーマは『ぴょん!ぴょん!ぴょん!』
どんな“うんどう”が展開されるのでしょう。
<ねがい>
・運動を弾むように受け止め、次の動きへとつなげていく連続的な弾性を生み出したい。
そしてこれも。
次は
<ねがい>
・これまでのワークショップ等で習得(体験)してきた『支える』感覚を展開しながら、切り返しやよじ登りなどの新しい動きを導きだしたい。
ということでまずは跳び箱を使いました。
そして「支える」感覚の再確認ということで、こんなデバイスや
こんなデバイスを置いて
こんなデバイスへつなげていきます。
<ねがい>
・からだ全体を目いっぱいつかって、全身で運動の感覚を感じられるようになってほしい。
・その時の喜びと達成感をからだと同時に心(気持ち)でも感じてほしい。
で、
「もっと楽しむことをパワーアップさせる」というのが大きなねがいです。
で、
「新しい動きの発見につなげる」というのが大きなねがいです。
そして
「・崖に見立てたマットの坂を手足で踏ん張りながら登る。手足の供応動作を期待。」
「・肋木をつたって池にみたてたマットの上のブルーシートに思いきり跳びこむ。」
なんてこともしていました。
子どもたちはこんなふうに前回よりもパワーアップした“うんどう”を楽しんでいました♪
こんなふうに全身を使って登ったてっぺんが
とても高くて、そして気持ちよく感じられたようでした♡
『サーベルタイガー(!)』
になったりしながら、
うんどうを楽しみました。
そして子どもたちは、
『サル』
になったり
今回のテーマは
『ぴょん!ぴょん!ぴょん!』
春はもうすぐ終わって、そろそろ夏がやってくる、
今はそんな季節。
春にうまれた新しい緑がどんどん元気になる季節。
恵みの雨がふる、梅雨の季節。
みんなの目の前には豊かな大地がひろがってるよ。
池もあれば、草原もあれば、山もあれば、崖もある。
ぴょん!ぴょん!ぴょん!
とびこえていこう。
そこにいる生き物は誰かな?
かえる?
うさぎ?
ばった?
こおろぎ?
かまどうま?
りす?
すずめ?
しか?
かんがるー?
こんなお話でした。
2012年度前期の第1回ワークショップの開催でした。
新しくだいち組になったこども芸大の子どもたちにとっても、
初めてのワークショップです。
学生たちも授業の合間の時間を利用して、コツコツと準備をしてきました。
本当に地道な作業を子どもたちのために進めてきました
授業時間内より、
時間外の作業に充てる時間と労力のほうが多いのがこの共通演習「芸術と子ども」ですが、
学生たちは本当にやさしい気持ちをもって子どもたちのために準備をしてくれています。
さあ本番当日
いよいよ始まります……
子どもたちの反応は……
見てください!!
この笑顔(^o^)
学生たちも一気に苦労が報われた瞬間でした。
……さあ、あとは肝心なうんどうです。
まずはここが入口になります。
そしてこのトンネルを通ります。
最初はこんな感じで這い這いですが
やがてこんなふうに4つ足で進んだりします。
ここには学生たちの
? おしりを持ち上げながら4つ足で進むことにより、
手のひらに体重がかかる感覚を感じてほしい。
? 脚で踏んばるような感覚も体験しながら、
自分の体重を軽く感じるような楽しい感覚を見つけてほしい。
そんな『ねがい』がこめられています。
次はこんなふうな
坂道が登場します。
全身の踏んばりを利かせて登ったら
あとは自由に
下りていきます。
でもそんな勢いがこんな走りにつながっていきます。
ここでの学生たちの『ねがい』は
? 屋根を上るときに、
体全体を使ったダイナミックな踏んばりの感覚を感じてほしい。
? 屋根から下りるときに、
勢いをもらって転がり落ちる運動をコントロールする運動へと変換する。
つまり物体として落下するのではなく、
回る(回転)という運動を自らつくりだしてほしい。
? そのことが前転や後転、
側転などさまざまな回る運動へと発展していく
素材(きっかけ)となってほしい。
でした。
その先には小さな山が連なります。
その山をヒラリ☆
ヒラリ☆と回って
星になります☆
ここでの『ねがい』は
? 手で体を支え、
おしりをグッと持ち上げるエネルギーをつくりだす感覚を
感じてほしい。
? 支える運動に少しずつ切りかえしの感覚をつくりだし、
新しい動きの発見をしてほしい。
そのために鏡を置くなどして、
視覚的な変化をとりいれることで
その運動の変換の可能性を試してみたい。
でした。
最後のレーンは、
こんなふうに並べられたふみきり板を使って
弾むように進みます。
こんな感じでかっこよく駆けぬけたりもします!!
そしてその先にはロケットが並んでいます。
ここをするするっと駆けぬけて
発射台を駆け上って
どか〜んとジャンプです!!
ここでの学生たちの“うんどう”にこめた『ねがい』は
? 左右やたてへの運動に対して、
勢いや流れといったエネルギーを失わずに
動く感覚をつくりだしてほしい。
? ふみきり板やコーン、坂道などは、障害物とするのではなく、
勢いや力強いステップをつくりだすための
増幅装置のような役割になってほしい。
でした。
子どもたちも、学生も、
みんな一生懸命楽しんだワークショップでした。
だからなんとなく最初はぎこちなかった子どもたちとの距離感も
最後はこんなにちかくなりました♡
次回はもっともっと仲良くなれるといいですね♡(^o^)♡
というわけで今回の「うんどうのワークショップ」についていた、
仲良くなるためのストーリーは
『日食』
にっしょくって知ってる?
空の太陽が黒くなるんだって
屋根の上ならよく見えるかな?
よ〜し 秘密の入り口からいってみよう!
高〜い屋根によじ登り
う〜ん よく見えないな……
だったら もっと高い山の向こうへいったら
よく見えるかな?
ピョ〜ン ピョ〜ン と山をこえると
見えてきたのは……
あれ? 太陽じゃなくて星☆だった!
だったら もっと高いところへ
ロケットに乗っていってみよう!
宇宙飛行士になるためには くんれんが必要
無重力歩行や 宇宙遊泳 の練習をしよう!
そして最後はロケットに乗って
サン(3)・ニー(2)・イチ(1)・ゼロ(0)・しゅっぱ〜〜つ!
おっきな にっしょく 見えたかな〜?
うんどうのデバイス(しかけ)と合わせてイメージしてみてください。
こんなことを学生と子どもたちは想像しながらうんどうしてみました。
後期2回目の「芸術と子ども」のワークショップ開催でした。
学生たちは
話し合いを重ね
コツコツと時間を割いては集まって
準備作業を進めながら
ワークショップ開催の当日を迎えます。
さあ時間が迫るなか
準備は間に合うのでしょうか。
そんな焦りのなか
学生たちの小さな工夫がデバイスのなかに施されていきます。
さあ、いよいよ始まります!
これは「走る」感覚のデバイスです。
次の星にむかって走りながらタッチしていきます。
目標に向かって力強く前進する感覚や
左右への巧みな切りかえしの感覚などを体験してほしいと願って設定してみました。
これは「跳ぶ」感覚のデバイスです。
7つの風船(北斗七星)にタッチしながらオーロラ(ワークショップの最中に誰かが名付けたようです)のカーテンをくぐりぬけ、最後は大きな月にむかってジャンプします。
からだを伸ばしたのびやかーなジャンプを
つくりだしたい
というのが学生たちの願いです。
これは「支えて」「回る」感覚のデバイスです。
そしてこれは「支えて」「(側方に)回る」感覚のデバイスです。
ウサギのようにピョーンと弾むと、前転がフワッとできてしまいます。
この感覚から前転の気持ちよさを感じてほしいというのが学生たちの願いです。
最後は鏡にむかって『☆(星)』になる
そんなイメージから側転ができちゃったらいいな♡
というのが学生たちの願いです。
これは「回る」感覚のデバイスです。
……そして……
後ろむきに滑っていって
エイッと足を伸ばして風船をキックすれば
後ろへ回転しちゃいます。
このままではちょっとあぶないのは承知済みで
こんなふうに手を準備して回れるようになれば
後転ができるかなというのが学生たちの願いです。
前回は少し緊張のなかで子どもたちと接していた学生たちでしたが
リラックスした笑顔で
子どもたちと過ごすことができたのではないでしょうか。
結構みんな
いい顔してました♡
子どもたちの視線からはこ〜んな感じで、
オーロラのように見えたみたいです。
子どもたちにもっともっと楽しさを伝えたかったという気持ちも残っていますが、
満足のいくワークショップにできたようです。
学生たち一人一人のなかにもさまざまな経験があり、
きっとなにか貴重な学びがあったんではないかなと思っています。
最後に、
学生たちが伝えきれなかった今回のワークショップのストーリーを……
もしよければお母さんたちから伝えてあげてください。
【夜空の冒険】
さむい、さむい夜のことでした。
お星さまを見ていたら…………
びっくり!?流れ星さんたちが落ちてきたぞ!!
流れ星さんたちが夜空を案内してくれるみたい!
夜空の冒険のはじまりだ!!!
北斗七星にタッチ タッチ
お星さまの上をジグザグに走り跳んでゆけば、流星群にだってのれちゃうよ!!
夜空に広がるたくさんの星座たちにジャンプでごあいさつ
飛び越えた先にお月様が登場!!
ウサギさんたちがおでむかえしてくれているよ。
一緒にはねて、コロコロ………
気が付けばそろそろおひさまの時間
夜が明ける前に
天の川にのってお家に帰ろう
約1ヵ月余りの準備期間を経て共通演習『芸術と子ども』のワークショップを実施しました。
後期の授業としては第1回目のワークショップです。
学生たちは当日の今日も朝9時からその準備に取りくんでいます。
いよいよワークショップが始まります。
子どもたちの迎えにいった進行役のたくやくんも
気持ちの方はかなりテンパッていたようですが、
そんなことを感じさせないさわやかな笑顔で
子どもたちの前にでれたのではないでしょうか。
さあこれから始まる「うんどう」は宇宙探検の世界です。
子どもたちは、体育館にどんな世界がつくられているのかワクワクしながら入場です。
見てくださいこの顔、さっそく何か見つけました。
まずは『走る感覚』のデバイス
ロケットの発射台から成層圏を突きぬけると……
あっという間にはるかかなたの惑星に到着です。
そして『支える感覚』のデバイス
いろんなところをくぐりぬけて探検開始……
危険なブラックホールもひらりととびこえます。
次は『跳ぶ感覚』のデバイス
無重力の世界に跳びこんで……
宇宙人の上も跳びこえちゃいます。
そして最後は『回る感覚』のデバイス
宇宙船にくるりと跳び乗って地球に帰ります。
そしてでき上がったストーリーが……
『宇宙探検』
夜の空気が冷たくなって、澄んだ秋の空が広がります
そこにひときわ明るく輝く星を見つけました
あの星には一体何があるんだろう?
さあ、ロケットに乗って出発だ!
光のスピードで跳びだせば、音のスピードもついてこれないぞ!!
ほら、あっという間に惑星に到着
さあ惑星の輪をくぐって、探検のはじまりだ!
登ったり、下ったり、くぐったり、まわったり、いろんなところをさぐってみよう
そして宇宙は無重力
高〜く、高〜くジャンプができるぞ!
ジャンプで越えた山の向こうには・・・・・・?
う、宇宙人かな?
無事に宇宙探検を終えたら
くるりと回転して宇宙船にのりこんで地球に帰ろう
そんな宇宙の世界の中で
子どもたちはこんなにカッコよく走ったり
こんなに力強く走ったりしています。
しっかりとモモをあげて
そしてこんなところへ登ったりしながら
しっかり支えることや
支えながらひらりと切り返すことをしたりして
少しずつみんなが側転に近づいていきます。
さらにはこんなふうに跳び下りてその弾んだ感覚を感じながら
大きなジャンプや
ダイナミックなジャンプにつなげていき
高いところへものびのびと跳び上がれるようになります。
そしてそんな運動を展開しながら
新たな運動(後転)に取り組んだりする子どもも現れます。
そして大事なことは……
こんなふうに子どもたちの運動感覚の世界をひろげるために
学生たちはいろいろな工夫を考えています。
走る勢いが増すようにという願いを込めて、
カラーコーンをパースペクティブに配置しています。
走った感覚をもっと感じてもらうためにたくさんの鈴をマットに配置してみました。
そして壁のマットとこの大きな惑星(大きいことが大事です)が、
子どもたちの走りの勢いや跳び上がりへのスムーズな移行をつくりだします。
こんなさりげない入口も子どもたちを支える感覚へと導いてくれます。
こんなふう(さかさま)につけた宇宙人との出会いが、
支えて回る感覚につながるようにと考えました。
踏み切り板もあえて2枚を連続させることで
より心地よい踏みけりができるように考えてみました。
なんとなくつないだように見える平均台も
実はしっかりとした足場をつくってから前転をすると、
きっともっと気持ちよく回転できるかもしれないという願いがこめられています。
こんなふうにさまざまな願いや、思いをこめて、
今回のワークショップが展開されました。
初めての出会いで学生たちもかなり緊張していたりもしましたが、
まずは楽しいワークショップが展開できたのではないでしょうか。
そして学生のみんなは、子どもたちのために、
もっと楽しいワークショップを展開するために、
そしてその準備も楽しいものになるよう
次への話し合いをスタートさせました。
その最初のテーマは『仲良くなる』かもしれません。
今日はこの後みんなで学食へ行くと言っていました……
そういうのがいいですネ♡♡♡
芸術と子ども
今年度第1回目のワークショップでした。
いよいよワークショップの日になりました。
こども芸大の子どもたちは楽しみにしてくれていたようです。
学生たちはちょっと緊張気味でドキドキした心境でしょうか……
自分たちが準備したデバイスを子どもたちが楽しんでくれるのか、心配なところです。
体育館にはさまざまなデバイスがつくられています。
「走る」感覚のデバイス
フープについた鈴を鳴らさないようにつま先立ちで走ることにより、かろやかなステップを生み出します。
続けて「走る」感覚のデバイス
コーンをすり抜けてジグザグに走るのではなく、タッチすることでからだを正面に向けたままサイドにも移動しながらグングンと前に進むスラロームのような感覚を生み出します。
さらに「走る」感覚のデバイス
置かれたフープをとびこえることで、大きなストライドを生み出します。
「支える」感覚のデバイス
4つ足をスタートに支える感覚を生み出します。
このトンネルをくぐることで、自然と子どもたちは這い這いや4つ足歩行をしてくれます。
そしてその先におかれた跳び箱のデバイスの感覚へとつなげていきます。
そう、このデバイスとデバイスの間には「支える」感覚のつながりがあるのです。
今回子どもたちの気持ちを引きつけたのは、跳ぶ感覚のデバイス
グーッと坂道をかけあがることで自然と重心が引き上げられ、それが空中へパッと放たれる……そんな感覚を生み出します。
ここは「回る」感覚のデバイス
(毒?)キノコをよけることで大きなふところの感覚をもった前転のきっかけを生み出します。
これも回転した後にサッと立ち上がるための促発の工夫です。
そして最後はこのカーテンからさまざまな「回る」感覚の運動を生み出してもらいます。
さあ、それではワークショップ「恐竜探検隊」が始まります。
ここでは、このワークショップの世界のなかで子どもたちと学生たちがはやく共通理解し、同じようなイメージを持って“うんどう”を展開できるようにストーリーがつくられています。
それは・・・・・・
『恐竜探検隊』
ぼくらは恐竜探検隊
遠くの山まで恐竜の化石を探しに出発です
もしかしたら山には危険がいっぱいあるかもしれません
お父さんやお母さんが心配するかもしれないので
気づかれないよう、足音をさせないよう、静かに外へ出ます
木や草をかきわけ、大きな谷もとびこえて山へ向かいます
やがて行く手に洞くつが・・・・・・、さっとかがんでくぐりぬけます
すると今度は大きな岩が・・・・・・、でも大丈夫!手をついてピョ〜ンととびこえます
お!大きな山が見えてきた
けわしい坂道をいきおいをつけてかけ登ります
す、すると、坂道だと思ったのは恐竜の背中で
山は恐竜の化石でできていたのでした
あ!こんなところに恐竜の卵を発見!!
さあ、はやくおうちに帰って大発見の報告です
そうすればお父さんとお母さんも安心してくれるでしょう
恐竜の卵のようにごろんごろんと転がって
いそいでおうちに帰ります
するとこんなふうに“うんどう”が展開されていきます(*´∀`*)
ぼくらは恐竜探検隊
遠くの山まで恐竜の化石を探しに出発です
もしかしたら山には危険がいっぱいあるかもしれません
お父さんやお母さんが心配するかもしれないので
気づかれないよう、足音をさせないよう、静かに外へ出ます
木や草をかきわけ
大きな谷もとびこえて山へ向かいます
やがて行く手に洞くつが・・・・・・、さっとかがんでくぐりぬけます
すると今度は大きな岩が・・・・・・
でも大丈夫!手をついてピョ〜ンととびこえます
お!大きな山が見えてきた
けわしい坂道をいきおいをつけてかけ登ります
す、すると、坂道だと思ったのは恐竜の背中で
山は恐竜の化石でできていたのでした
あ!こんなところに恐竜の卵を発見!!
さあ、はやくおうちに帰って大発見の報告です
そうすればお父さんとお母さんも安心してくれるでしょう
恐竜の卵のようにごろんごろんと転がって
いそいでおうちに帰ります
こんな感じですネ(*^^)v
こうやって学生と子どもたちは、共通のイメージの中で“うんどう”を展開していきました。
そして子どもたちも「走る」「支える」「跳ぶ」「回る」といった運動感覚を中心に、たくさんの体験と発見をしていきました。
最初はうまくいかなかったけど少しずつうまくいく。
アッ!って感じで偶然スゴイのができちゃった。
よ〜く見ていると、恐竜に向かってジャンプするどの子どもの視線も高いところを見ている。
などなど、いろんな“うんどう”のできごとがありました。
だからみんな夢中になっていたんですネ♥
子供たちの背中にも、なにか成長を感じさせてくれるたくましさがありましたヨ!
そしてそんな取り組みに手応えと喜びを発見した学生たちも、さっそく次回のワークショップに向けて話し合いをスタートしました。
・・・・・・終わったばっかりなのに、エライですね(^^♪
先週に引き続き、“うんどう”のデバイスを考えていきます。
そんななか『支える』チームの3人が「支える感覚を使って子どもたちが跳び箱を跳べるようになったらいいな」と考えていました。
子どもたちの目線を探りながら、楽しんでもらえそうなデバイスを考えていきます。
コーンの並べ方にいろいろと工夫を施していきます。
そして「実は……3人とも跳び箱が跳べないんです。」とカミングアウト。
これはチャ〜ンス☆
ということで、まずは跳べないという感覚から、跳べるようになる感覚を体験してみようということにしました。
そしてこんなふうに段階的に、じっくり時間をかけて練習(つまり動感志向体験)をしていくと
跳べちゃいました♥
オメデトー!
このことは
“子どもが取り組んでいる運動に感覚的なつながりをもつことができる住み込み能力”や、
“こんな感じでやればきっとできるのになということがわかる代行達成能力”といった
代行能力を知る機会にもなります。
できなかったことができるようになったという貴重なプロセスを志向的に体験し、これからその運動をする子どもたちと感覚のチャンネルを合わせられるような準備をしておくことはとても重要です。
これはいいぞーっ、なんて思っていたら……
できてしまった嬉しさと、心地よさに、
「できなかった時の感覚を忘れちゃった〜(@_@)」
だって(アハハ)
そして最後はそれぞれのデバイスについて説明と
試行を展開し
学生同士で活発に意見を出し合いながら、あっという間に授業の終わりとなってしまいました。
しっかりと自分の考えを伝え、人の意見をとり込むことができるみんなはすごいです。
なので今日はちょっと欲張って、深い話もしてしまいました。
5月24日の『芸術と子ども』の授業です。
前回の授業で基本的な運動感覚を体験し、その感覚をもとに子どもたちに提供する「うんどう」のデバイスを考案していきます。
初めての取り組みにもかかわらず、積極的にイメージを出し合う学生たちです。
「支える」ってどんな感じなんだろう?
こんなふうに「回る」とどんな感じなんだろう?
こうやって「走る」とこんな感じかな?
ここから「跳ぶ」とこんな感じかも?
と、いろいろとイメージを具体的な運動の感覚につなげていきます。
そして実際に組み立てながら考え
さらに体験しながら考えていきます。
この運動の感覚を実際に自分で体験しながら考えることが大事です。
初めてつくるお料理を味見もしないで出すのはキケンですから。
ということでこの味見は、「うんどうチーム」のみんなで行います。
ただ今回、この味見を今までと違うやり方にしてみました。
今までは、つくった人にどんなお料理(運動の楽しみ方)か説明をしてもらってからみんなで味見していたのですが、今回は何の説明もなしにまずは見て思った通りに運動してもらいました。
すると面白いことに、実際に体験してみて感じたことを発表してもらうと、なんだか子どもたちの目線にちかいような意見がたくさんでてきました。
よく分からずにとばしてしまう部分があったり、創作者の意思とは違う方法で実施したり、意図とは違うところに楽しさを見つけたり……
「わりと直感的に物事をとらえて、人の説明なんてよく聞かずに、面白そうだぞ!と思ったらワーッととびついていく」そんな子どもらしい反応が感じられました。
これは新発見です!!
そんな積極的な姿勢で子どもたちに提供する運動を考えてくれる学生たちです。
「回る」感覚担当です。
「跳ぶ」感覚担当です。
「支える」感覚担当です。
「走る」感覚担当です。
みんなの思いが子どもたちに伝わるといいですネ♡
今年度の共通演習『芸術と子ども』の授業が始まりました。
これは学生たちの授業でもあり、こども芸術大学の子どもたちの授業でもあります。
どちらの子どもたちにとっても楽しい時間になるといいですネ。
そして今日は
実際に運動する子どもたちのようすを見学してもらい、
そのあと実際に運動してもらいました。
4つ足で歩いてみたり
ごろんと前転してみたり
トン、トン、ト〜ンと跳んでみたり
いろんな運動を体験して楽しい感覚を探っていきます。
楽しく運動することと、運動の感覚を楽しむこと。
その違いって分かるかな……
まずはみんなで運動のイメージを創っていきます。
来週のワークショップ本番に向けてリハーサルの準備です。
この体育館に、みんなで考えたうんどうの感覚を伝えるデバイス(しかけ)が展開されます。
まずは支える。
この2本の平均台を使って、支える運動を引き出します。
そしてトンネルの中でごろんと回転します。
勢いよく転がるためには・・・・・・どんな動きが必要になるか?
そんな答えがこのトンネルの意味になっています。
横にも転がってみます。
転がる感触、身体に感じられる加速感など、転がってみないとわからない楽しい感覚を引き出そうと工夫がされています。
トンネルを素早くくぐる。
単純に見えるけど、サッと運動を切り替えてつなげる、そこには流れるような運動のメロディーが生まれてくるかもしれません。
そして次のキーワードは「もっと!」。
どか〜んとからだいっぱい使ってとびだすことがねらい(願い)です。
どうして風船がぶら下がっているのか?
どうしてボールにヒラヒラがついているのか?
どうしてボールの中身は・・・・・・?
と、不思議な工夫がいろいろと施されています。
最後はターッと走ります。
水たまりをとびこえたり、花を踏まないようにとびこえたり、
そうすると、きっと軽やかな気持ちのいい走りが生まれてくるのでは・・・・・・
こんなふうに来週のワークショップに向けて準備を進めていきます。
まだまだ準備しなければいけないこともありますが、授業の合間や休みの日まで削って体育館に集まったり、夜遅くまでコツコツと内職したり、みんな一生懸命です。
心からワークショップ本番が楽しく展開できることを、応援したいと思っています。
ちなみにワークショップのテーマは、
「動物たちの森」になりました(^_^)v
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