つぶやきカルテ2012(6月14日)
今年度のスタートの時はたくさんいた参加者がだいぶ減ってきたな〜なんて思っていたら、
ずいぶんと大変な健康状態になっていたりしたんですね。
ということで、次回の「うんどうのオフィスアワー」はちょっとお休みということにします。
また元気いっぱいの、余裕がでてきたら活動開始しましょう。
1.どんなことをしていましたか(子)
鉄棒を置いてスタート。
それぞれ好きなことをできるよう、低い鉄棒と少し高い鉄棒を準備したのかな。
これは「支える」感覚のデバイスですね。
おしりを高く突き上げて「支える」感覚ができてくると
ピョ〜ンと倒立(逆立ち)ができちゃうかも。
そんなお母さんたちの“ねがい”が感じられるデバイスです。
そしてしっかり「支えて」よじ登るデバイス。
前回は跳び下りていなかった子どもたちもこの通りジャンプしています。
膝を使ったやわらかい着地の感覚が少しわかってきたのかもしれません。
少しずつ少しずつ体験を通して運動が変化していきます。
最後は走っていて「跳ぶ?」デバイスがあったのですが……
なんだかあまり活用されていません↘
その要因はどこにあるのか……。
そんなふうに考えて今回も場を眺めてみます。
それとは別にあきこさんのためにこんなデバイスをつくりました。
とくになんてことはない、側転の腰を伸ばしたいという“ねがい”をこめたデバイスです。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
どうだったのでしょう。
今回はまた柳川郁生のおせっかいを使ってしまいました。
『おいで♡おいで♡』作戦です!
するとなおりさんの“まなざし”にせれんちゃんの「とびきりの笑顔」が見えました。
あきこさんの“まなざし”にこうこちゃんの「すごくいい顔」が見えました。
まなみさんの“まなざし”にもきらりちゃんの「笑顔」が見えました。
りささんの“まなざし”にもかいとくんのおとうとの「とてもいい笑顔」が見えました。
どうですか、これまでのお母さんたちの“まなざし”をふり返ってみてください。
自分の子どもの顔が見えていますか。
できたりとかできなかったり、やったりとかやらなかったりとか、
結果ばかりを見ていないでしょうか。
ぜひぜひ子どもたちの顔が見える関係を見つけていってください。
お母さんたちだって
ほら!
いい笑顔してるじゃないですか☆
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
これってなんだと思います?
「側転」の発生です。
手は地面についていないけど、
ここから側転が始まっているんですね!
楽しみです♡
まだまだ子どもでいいんです。
子どもたちはしっかり育っていきますから。
4.次回のオフィスアワーに向けて
一休憩入れてまた始めましょう。
子どもたちと、
そしてなによりもお母さんたちが元気でないとこの時間は楽しくなりませんから。
『あかるくげんき』が、
芸工大に来る以前に子どもの家(モンテッソーリ)の理事長からもらった座右の銘(?)です。
次回は6月28日。
みんなの笑顔で……♡
2012年度前期の第2回ワークショップの開催でした。
前回の内容をパワーアップさせて展開する予定です。
そのための準備をコツコツと続けてきました。
今日も朝8時半に集まって、10時40分のワークショップ開始に向けて準備を進めます。
慌ただしい作業の中、子どもたちのことを考えてシューズボックスにまで気を配ります。
子どもたちが使いそうな場所を空けておいてあげるのです。
なかなか普通の学生ではできない気配りですね♡
ある意味こんなことに気づけるなんて、
この授業ってスゴイ!!(自画自賛)
そして内容は……
今回のテーマは『ぴょん!ぴょん!ぴょん!』
どんな“うんどう”が展開されるのでしょう。
<ねがい>
・運動を弾むように受け止め、次の動きへとつなげていく連続的な弾性を生み出したい。
そしてこれも。
次は
<ねがい>
・これまでのワークショップ等で習得(体験)してきた『支える』感覚を展開しながら、切り返しやよじ登りなどの新しい動きを導きだしたい。
ということでまずは跳び箱を使いました。
そして「支える」感覚の再確認ということで、こんなデバイスや
こんなデバイスを置いて
こんなデバイスへつなげていきます。
<ねがい>
・からだ全体を目いっぱいつかって、全身で運動の感覚を感じられるようになってほしい。
・その時の喜びと達成感をからだと同時に心(気持ち)でも感じてほしい。
で、
「もっと楽しむことをパワーアップさせる」というのが大きなねがいです。
で、
「新しい動きの発見につなげる」というのが大きなねがいです。
そして
「・崖に見立てたマットの坂を手足で踏ん張りながら登る。手足の供応動作を期待。」
「・肋木をつたって池にみたてたマットの上のブルーシートに思いきり跳びこむ。」
なんてこともしていました。
子どもたちはこんなふうに前回よりもパワーアップした“うんどう”を楽しんでいました♪
こんなふうに全身を使って登ったてっぺんが
とても高くて、そして気持ちよく感じられたようでした♡
『サーベルタイガー(!)』
になったりしながら、
うんどうを楽しみました。
そして子どもたちは、
『サル』
になったり
今回のテーマは
『ぴょん!ぴょん!ぴょん!』
春はもうすぐ終わって、そろそろ夏がやってくる、
今はそんな季節。
春にうまれた新しい緑がどんどん元気になる季節。
恵みの雨がふる、梅雨の季節。
みんなの目の前には豊かな大地がひろがってるよ。
池もあれば、草原もあれば、山もあれば、崖もある。
ぴょん!ぴょん!ぴょん!
とびこえていこう。
そこにいる生き物は誰かな?
かえる?
うさぎ?
ばった?
こおろぎ?
かまどうま?
りす?
すずめ?
しか?
かんがるー?
こんなお話でした。
つぶやきカルテ2012(6月 7日)
明日の「芸術と子ども(創発)」のうんどうのワークショップに向けて、
きょうも学生が体育館の2階で作業しています。
先週の水曜日からコツコツと
授業の終わった時間から夜遅くまで
子どもたちにうんどうを楽しんでもらおうと、
みんな一生懸命準備してくれています。
「忙しいから」とか「大変だから」なんて後ろ向きな発言はいっさいありません。
みんな自らのやさしい気持ちで、子どもたちのために楽しい企画を準備してくれています。
あした、子どもたちに喜んでもらえるといいですね♡
1.どんなことをしていましたか(子)
ぴょんぴょん「跳ぶ」感覚のデバイスからスタート。
そこから「支える」感覚へつなげます。
そして次の台でも「支える」感覚の続きがありました。
その先の平均台は渡ったり、支えたり、いろいろでした。
そして今度はこんなふうに積まれたマットに跳び乗ります。
その先にはこんな感じで跳び箱が置かれていました。
そして次のコースにはどんなもの(こと)をセットするか決まっていないようだったので、柳川郁生がたいよう組の「うんどうの日」に展開したスロープとマットを準備しました。
さらにその先も決まっていないようなので、
こんな感じの2段構えで
鉄棒を準備しました。
そして今回ははるきくんのアイデアを基に、
こんなデバイスをつくってみました。
良いデバイスができたかどうかは疑問でしたが、
子どもたちには人気のスポットになっていました。
全身を使ってこんなふうによじ登れると、
相当気持ちいいみたいですね☆
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
ともこさんのように「タイミングと、その雰囲気を感じられるようになってきている〈母が)気がした。」と感じ始めると、面白くなってくるみたいです。
よしこさんのように「子供達のキラ×2している姿を見ると……私自身楽しくなってきます」と感じるようになってくるみたいです。
子どもたちの気持ちや表情、そして感覚が見えてくると、
見ていることで感じることができ、
その感覚を共有することで、
喜びも共有することができるのではないでしょうか。
すると帰りの車の中までその幸せをお持ち帰りできるんですね。
ぜひそんな『うんどうのオフィスアワー』を展開していきましょう。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
まだまだ子どもたちのうんどうに、
習得とか上達なんて変化はいらないかもしれません。
まずは体育館に来たいと思ってもらうこと。
そして“うんどう”って楽しいと感じてもらうこと。
だと思います。
だから、お母さんたちが楽しいと思ってくれれば子どもたちにも伝わるのかな。
まずは「また来たい」「体育館に行きたい」と言ってくれるようになってくれたことが、
今の変化ではないでしょうか。
4.次回のオフィスアワーに向けて
なにか目的を達成するのではなく、
なにか素敵なことが見つかるような次回であってほしいなと思います。
そんなことをわかっているゆきこさんにとっては、
きっとこんな日もとても意味のある日になるんでしょうね♡
頑張らずに、子どもたちにまなざしをむけながら、向き合っていきましょう。
まずは床にペタンと座ってみてください。
子どもたちと同じ感覚で体育館を眺めてみて、そこから始めてみてください。
木曜日は朝9時からずっと外の授業で、
途中30分ほどの昼食時間をはさんで、
3時限目のサッカーの授業が13時50分に終わるまでとにかく出ずっぱりです。
そして迎える「うんどうのオフィスアワー」ということで、
今回は少し遅れての登場になってしまいました。
それでもなんとなくサラッとした感じでデバイスができあがっていました。
今回はこのサラッと感がとても面白い結果につながったような気がします。
ということでそんな‘つぶやき’を……
つぶやきカルテ2012(5月31日)
1.どんなことをしていましたか(子)
こんなデバイスができていました。
このスタートがお母さんと子どもたちの距離を近づけてくれたようです。
実は何年か前になんだかこの「オフィスアワー」の時間が「うんどう」の時間ではなく、子どもたちの「遊びの場」になってしまったような時期がありました。
体育館に来た子どもたちはワーッと開放的に元気に遊んでいます。
……で、お母さんたちは……???
なんだかその存在の意味が分からなくなってしまいました。
そこである日、今のように荷物を体育館の入り口側に置かず奥のほうへ持ってくるということと、必ず子どもたちと手をつないで中まで入ってくるということをお母さんたちにお願いしました。
するとまた子どもたちが「うんどう」の世界にもどってきました。
子どもたちが遊びたいのはとても良いことなので、
ゆみさんのようにゆいこちゃんが外で遊びたいのであればとことん外で遊んでもよいのではないでしょうか。
そのあとちょこっと顔を出して「あ、ここ(体育館)ってうんどうをするところなんだ」って感じでだんだん理解してくれれば♡
着替えをしたり、ご飯を食べたり、トイレに行くことだって、子どもたちにとっては遊びと同じ感覚だったりするのですから。
「食べながら遊ばないの!」なんて怒りますが、実は食べるという行為そのものが遊びなんだよな〜なんて考えると、どう楽しく食べさせてやろうかなんて試したくなってしまいます☆
また変な方向に話が行ってしまいました。
スミマセン
とにかく手をつなぐっていうことはいいことだってことです。
そのあとは自分で渡る平均台がありましたね。
その先はサッと跳び越えます。
高く積み上げられたマットの上に跳び乗ります。
よじ登ったっていいんです。
高いところに登りたいという意識が、“走る”という感覚をしだいに高めていたりします。
そして「ロールケーキ」のデバイスがあって、こんなふうに子どもたちが転がります。
このさかさまになった感覚と、その時のどっちが自分のからだのお腹側で、背中側なのか……そしてどっち側に足を下せばクルンと立てるのかなんてことを感覚として習得していきます。
そして普通に置いてある跳び箱ですが、
実はこの画像の中にいるゆかこさん、
こうしくんの跳びあがった感覚と感覚の共鳴が起きていると思いませんか。
跳んでないお母さんの中で感覚がこうしくんといっしょに跳んでいる
という状態です。
実はこの感覚のつながりが、
最初の手をつなぐデバイスによって生み出されていたりします。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
今回のデバイスに、
なおみさんは‘今日はイマイチ…かたちにならずでした^^;’、
あきこさんは‘ちょっと、こじんまりしていた今日のコースだったので、’
なんて言っていましたが、
ゆきこさんにとっては‘素朴な塩むすびを“あ、おいしいね”って分けあって一緒に食べる。”
そんな感じだったそうです。
面白いですね〜♡〜
柳川郁生もそう感じたので
「だいち組だけ〜!」なんて言ってちょっとダイナミックなデバイスもつくってみました。
これはゆったりと‘塩むすび’を食べている子どもたちのジャマをしないよう、
ちょこっとバーベキュー的なものを準備したということです。
だからボクも食べたいといってきたほし組の子にも「ど〜ぞ♡」と食べさせてあげました。
それからなんといっても鉄棒渡りのデバイスで生まれたお母さんと子どもたちのつながりがヨカッタですね。
なおりさんやゆきこさんが手のそえ方によって変わる子どものうんどうの変化について深〜いまなざしを見せていました。
かなりディープになってきましたね。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
今回はうんどうの変化というよりは“くうき”の変化だったような気がします。
でもいろんな変化がありました。
また見つけていってください。
そして“まなざしカルテ”をちょっと読み返してみてください。
子どもたちの“できないこと”と“できること”、どっちのことをたくさん書いてありますか?
子どもたちが子どもたちでいる間は「できる」「できない」なんて気にすることではないかもしれませんが、
結果ばかりを見ていると客観的に「できない」ことが見えてくるのかもしれません。
もっと愛情をこめて主観的に“まなざし”をむけていけばもっと「できる」ことが見えてくるのかもしれません。
わが子のかわいさは
「○○ちゃんと比べるとうちの子のほうがかわいい♡」なんて
客観的に判断しているんじゃないですよね。
世界の誰とも比べることなく愛しいのではないでしょうか。
そんなふうに“うんどう”にまなざしをむけたいと思っているのが、
この“うんどうのオフィスアワー”です。
4.次回のオフィスアワーに向けて
愛情たっぷりのねがいをこめたデバイスをつくって、
子どもたちのできそうなこと、できること、楽しそうなこと、楽しいこと、そして気持ちよさそうなこと、気持ちよいことを見つけていきましょう。
たいよう組「うんどうの日」5月26日
今年度初のたいよう組の「うんどうの日」でした。
まずはお互いに初めての時間なので、きょうは何をするなんてことは考えず対面です。
子どもたちの顔を見ながら、子どもたちの様子を探りながら、少しずつ少しずつ楽しいことを探していきます。
お話も結構しっかり聞いてくれるので、ゆっくりと気持ちを通じ合わせながら、楽しい、気持ちの良い運動の感覚を伝えていきます。
まずは『這い這い』。
リラックスした状態で運動を始められたかな……
そして『4つ足』。
ここから「支える」感覚、「よじ登る」感覚、「ぶら下がる」感覚、「きり返す」感覚など、さまざまな運動の感覚に展開していきたいと思っています。
まずはこれがこども芸大の最初の“動感素材”だと思っています。
次は、走ってもらいました。
初めのうちはこんなふうに遠慮がちにマットにぶつかっていましたが
次第にいきおいよく走ってぶつかれるようになってきました。
意外と最初は自分の出すエネルギーがどんなふうに返ってくるのかわからなくて怖いみたいです。
そんなことを体験を通して少しずつ知っていくんですね。
「これって、きもちいいぞ〜っ」って感じで☆
そのあとはマットの上で転んでもらいました。
はじめは「かっこ悪く転んでね!」とお願いしました。
まずは恥ずかしがらずに、めんどくさがらずに転んでほしかったからです。
いちいち重心を下げて手を着いたり、おなかを着いたりするのって面倒なんですよね。
だから上手にかけっこだけをしてきた子は、脚は速くてもスッと姿勢を低くしたり、サッと手をつきながら進んだりがうまくできなかったりすることがよくあります。
だからかっこ悪く思うのか、なかなか上手に転んでくれません。
でも見てください
こんなにかっこよく転び始めます。
そしてやがていきおいよく転がり始めたりして
いつのまにかかっこいい前転ができてしまっていたりします◎
一から順番に正しい前転のやり方を指導されるのではなく、運動の体験の中で自分なりの前転のやり方を見つけていくことが大事だと思います。
そんな体験の世界を「うんどうのオフィスアワー」や「芸術と子ども」のワークショップ、「うんどうの日」、そして日常のこども芸大での遊びや取り組みをつなぎながら展開していっているのだと思います。
こども芸大のスタッフ、お母さん、学生たち、みんなが子どもたちの“うんどう”に関係しているのです。
そして最後は、さまざまに展開した運動を一つのコースにつなげて
思う存分楽しみました。
みんな最後まで楽しんで(つき合って)くれるかな〜?なんて思っていたのですが
一時間以上も夢中になってうんどうしてくれました。
また今度、続きをしましょうね♡