今年も開催した『柳川杯』
22チームが集結し、朝の9時から夜の9時までの12時間におよぶ長い一日となりました。
すばらしい熱戦の数々
上位進出を目指して戦うチーム
とにかく1勝を目指して燃えるチーム
力いっぱい戦うチーム
素晴らしいゲームを楽しむのも柳川杯ですが……
こうやって応援し
審判をし
すべての大会運営を
打ち合わせもなく集まったみんなが支えあうのが、
柳川杯の素晴らしいところです。
そして戦いもお互いの健闘をしっかりと称えあい
感謝の気持ちをもって戦うことができました。
本当にこの大会に参加するみんなの優しさで続けている大会です。
やっぱり芸工大生のもっている優しさはパワーになるんですネ。
そんなみんながまた集まってくれるなら、また来年もやっちゃいます。
第20回柳川杯を……
それから『柳川杯』の話題を
「入試課ブログ」でもとりあげてくれましたヨ♡
でも来年は大会のあとで鍋を囲めるよう、
ちょっと早めの大会運営を心がけます。
せめて夜の8時くらいにみんなで集まって食べられるよう、
時間短縮を試みたいと思っています。
あとは大会のいくつかの画像を【30days Album】の方へアップロードしておきました。
『第19回柳川杯?』
『第19回柳川杯?』
『第19回柳川杯?』
です。
合言葉は「○○が○○○」です。
つぶやきカルテ2011(12月15日)
あっという間に今年のオフィズアワーが終わりました。
なんとなくみんなの取り組みを形にしたくて、
なんとなくみんなの愛を見えるようにしたくて、
一生懸命伝えていこうと思っていますが、
また時間が過ぎていきます。
でも少しずつ、少しずつ場は育っていると思います。
なんとなくなんとなく継続が流れをつくっているような気がします。
ということで続けてつぶやきますネ。
1.どんなことをしていましたか(子)
新しいデバイスが登場しました。
「あれ?」って感じでどんなふうに使うのか想像させられるデバイスが登場すると、子どもたちの興味もそそられますネ。
上を渡って跳び下りたり
下をくぐりぬけたり
自分で選んだ運動に取りくんでいました。
その先には平均台とくぐりぬける輪があったので、「支える」感覚を前のデバイスの流れからつなげていってほしいというお母さんたちの願いがあった感じです。
そしてその先のマットでは、さらにこんなふうに「支える」感覚をつなぐ子どもたちが登場し
どんどんと自分の手のひらや肩の上に、ふわっとからだがのっかる(支える)感覚を増幅していきました。
そしてこれも背中側から「支える」感覚づくりですネ。
こんな取り組みが、やがて開脚跳びや逆上がり、後転や倒立などさまざまな運動の動感素材となっていきます。
そしてそこで生まれる自分の運動感覚との向きあい『動感志向体験』というものが、すべてのうんどうの取り組みに生かされてきます。
字が読めるようになると本が読めるようになります。
本が読めるようになるといろんなことを知ることができます。
いろんなことを知ると自分の世界が広がります。
自分の世界が広がると生きていることが楽しくなります。
そんなふうに“うんどう”も考えていってください。
字が読めた ⇒ 頭が良くなった ⇒ 小学校に行っても大丈夫
ではないですよね。
ひとつひとつの運動の感覚を動感素材とすることで、いろんな運動と出会うことができるようになり、運動の世界が広がります。
もちろん上手にできた方がいいのですが、そのためにはいろんな運動の感覚を感じられる感性が備わっていることが重要です。
その“運動の感性”をさまざまなデバイスを通してお母さんたちといっしょに育んでいくのがこの「うんどうのオフィズアワー」です。
……あいかわらずしつこいかな*
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
なおみさん、まなざしを向けていればその先に何か見えるようになります。
そのための“まなざしカルテ”です。
実はみんなそうなんですが、まなざしを向けてカルテを書き続けているお母さんの子どもとそうでない子どもには
“うんどう”に対する向き合い方の差が出てきています。
たぶん気づかないでいるお母さんが多いとは思いますが、
はっきり言うと同じ運動の場にいても損をしている子どもと得をしている子どもがいます。
その損に気づかないのが“まなざしカルテ”を書いていないお母さんです。
いろんなことに気づけずに自己嫌悪というのは、
気づいていないことに気づいた大事な段階です。
運動学においては、
違和感も運動感覚による最初の気づきととらえていたりもします。
自分の不足に気づくことはとてもいいことで、
そこからわが子にまなざしを向けて共にうんどうの世界で過ごしていくと
まさに“何かが見えて”きます。
そんな瞬間を共に過ごすことで、
子どもたちは運動感覚の発見に夢中になる心地よさを実感していきます。
でもそこにお母さんのまなざしがないと……たんなる運動教室と同じに、
与えられた運動の結果だけしかお母さんには見えなくなったりします。
「上手にできたね♡」って言うのはとってもいい言葉ですが、
「楽しかったね♡」と言うのと違いますよね!
……分かります?
でもほし組やたいよう組のお母さんたちのまなざしにも、
しっかりと子どもたちの笑顔や、好きなこと(運動)が見え始めています。
どんな運動が好きで、どんな時キラキラした目になって、
どんなふうに夢中になって、どんな時にやる気をなくすのか、
そうやって日常のまなざしと同じように
お母さんたちは運動をしているわが子の気持ちがちゃんと見えています。
はじめのころのまなざしとちょっと比べてみてください。
きっと何かが見えていないと思っていても、
実は見えない何か(気持ちや意識)が見えてきているのではないでしょうか。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
こつこつと運動に取り組むしのちゃん、なぎくん、じょうたろうくんと跳び箱の開脚跳びに取り組みました。
ちょっと順を追って運動をしていたら跳べるようになりました。
それは子どもたちの中にある開脚跳びに必要な動感素材を確認しながら取り組んでいっただけの事です。
つまり子どもたちはこども芸大や日常の運動の中で、走ったり、跳んだり、支えたり、
そして自分の身体の感覚を感じとったりすることがあらかじめ準備できていたということです。
そうなんです。
この『うんどうのオフィスアワー』は、そんな運動感覚の準備をする時間と思ってください。
這い這いをしたり、高いところへ腕の支持を使って登ったり、さかさまになってみたり、ひっくり返ったり、
さまざまな運動感覚を何度も楽しむことによってたくさんの動感素材が備わってきます。
そう考えてまたデバイスづくりをしていきましょう。
4.次回のオフィスアワーに向けて
新しい年になりますが、またおつきあいよろしくお願いします。
わが子の考えていることを一番わかっているのはお母さんですよね。
そのまなざしはどんなにすごい運動の専門家だってかないません。
でもそこまで見抜いてやろうというのが、柳川郁生の挑戦です。
だからお母さんたちから話を聞いて、
子どもたちのことをもっと知ろうと思っているのです。
つぶやきカルテ2011(12月 8日)
たくさんの“まなざし”ありがとうございました。
これでやっとこの『うんどうのオフィスアワー』の意味を考えていけそうです。
子どもだけを考えて‘運動’をするのであればこの時間でなくてもいいと思います。
しっかりとした目標と課題をもった「運動教室」があります。
できない運動をできるようにする。努力する気持ちを育てる。体力をつけて丈夫な体にする。仲間と運動を楽しむ。スポーツ選手にする。
とっても分かりやすい運動のあり方です。
私も実際にそんな体操クラブも主宰しています。
12月11日に大会があったのですが
ほら、けっこう山形ではそこそこ不思議と強いクラブなんですョ。
でもこの『うんどうのオフィスアワー』は、強い体操選手をつくる場ではありません。
‘運動’によってなにか得をするのではなく、“うんどう”を通して楽しい運動感覚との出会いをひろげていく場にしたいと思っています。
だれかと競うこともいいと思います。
できない運動にチャレンジすることも大事だと思います。
でも、“うんどう”そのものにまなざしを向けること、意識を向けることができないと、
客観的な比較や、評価のなかでしか運動ができなくなったりします。
そうならない“優しいまなざし”をお母さんたちに持ち続けてほしい、
というのがこの時間の原点です。
わが子がニコッと笑うことを覚えたとき、❍❍ちゃんよりカワイイ♡と喜びましたか。
わが子がコロンと寝返りをうったとき、❍❍くんよりハヤイ!と喜びましたか。
わが子に“愛のまなざし”を向けていたころは、
わが子のそれしか見えていなかったのではないでしょうか。
そんな理想的なことをまじめに追求しようとしているのが、
この『うんどうのオフィスアワー』のスゴイところなんです。
1.どんなことをしていましたか(子)
&
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
こんな「支える?」感覚のデバイスができていました。
ここから……?
そのあとのマットではこんな光景が見られました。
そこから……?
同じ場所でこんなこと(側転)をしている子もいます。
そして……?
跳び箱が置いてあったりしました。
だから……?
意味が見つけられなくてたいこさんが悩んでいました。
最近なんだかこんなデバイスが目立つかもしれません。
少しずつデバイスをつくりはじめるお母さんたちが増えてきました。
でもよく分からないのでつくりっ放しになります。
他のデバイスとの関連性もありません。
でもこれがスタートです!
まずはいろいろ試してみて、
うまくいかないことがあったらやりながら修正していけばいいんです。
よくこう言うんですが「やりっ放しの公共事業」のようではいけないということです。
つくるだけつくって利用者がいなかったらそれでいいではなくて、
つくったからにはみんなに喜ばれるよういろいろ手直しをしていくことも必要なんです。
指導力のない指導者はそんなことを丸投げにして、
私が準備したもので運動しない子どもたちは集中力が足りないなんて、
子どもに責任を押しつけたりします。
そこで私たちは少しずつ少しずつ子どもたちに見えていることを探り、
子どもたちが好きなこと(感覚)を見抜き、
子どもたちに必要なことを見つけていけるよう、
“まなざし”を向けていきます。
そしてそれを書いていくうちにいろんなことが見えるようになってきます。
『言葉によるスケッチ』(@片桐?)の効果です。
ということで
ちょっと我慢できなくなったので
こんなふうに取りくむ姿を見て
のびやかにからだを伸ばして「跳ぶ」感覚
くぐりぬけながら
「支える」感覚
さらには逆さになって「支える」感覚と、
さかさまになっても自分のからだの前後や上下を感じとる感覚
そんな感覚を集めてバク転でつなげてしまう。
みたいなデバイスをちょっとつくってみました。
まるでリレー形式で物語を綴っていくようなデバイスづくりができるようになったら素敵ですネ。
というより凄すぎますネ。
でもまた数年かけてそんな世界をつくれたら嬉しいですネ。
なんてまた勝手につぶやいていますが、かなり本気です(笑)
それぐらい目指さないと、運動教室の方が便利でわかりやすくて、
お得感いっぱいですから。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
&
4.次回のオフィスアワーに向けて
かよこさん、なつきちゃんが育ってるんですネ。
うちもりょうまくんが育っているので大変です。
日常には時間制限があったりしますが、この時間にはノルマはありません。
必要なケンカもしながら、見のがしましょう。
じゅんこさん、筋力や体力がつきはじめるピークは15歳からです。
子どもの脈拍は常に100〜110拍ぐらいで、常に運動状態の疲れ知らずです。
ゆかさん、「(何かをつかみつつあるのか?)←親の願望でしょうか。」ということ。
そうです。
親に願いができてくると見えてくることがあります。
それでいいんだと思いますヨ。
いづみさん、あづさちゃんの「一本体の真ん中に筋(軸)が通った感覚が発見できました。」ということ。
そしてみちこさん、「「肩がはいる」感覚がつかめるともう少しのようです。
「見てなにかをつかむ」ことも前より感じているようにも見えます。」ということ。
スゴイです。
専門家の“まなざし”です。
いや、“まなざしのスペシャリスト”かな。
そしてさらにはなこさん、「気負わずに……、それを受けとめられる母でありたい……」、
これはもう“愛のまなざし”ですネ♡
後期2回目の「芸術と子ども」のワークショップ開催でした。
学生たちは
話し合いを重ね
コツコツと時間を割いては集まって
準備作業を進めながら
ワークショップ開催の当日を迎えます。
さあ時間が迫るなか
準備は間に合うのでしょうか。
そんな焦りのなか
学生たちの小さな工夫がデバイスのなかに施されていきます。
さあ、いよいよ始まります!
これは「走る」感覚のデバイスです。
次の星にむかって走りながらタッチしていきます。
目標に向かって力強く前進する感覚や
左右への巧みな切りかえしの感覚などを体験してほしいと願って設定してみました。
これは「跳ぶ」感覚のデバイスです。
7つの風船(北斗七星)にタッチしながらオーロラ(ワークショップの最中に誰かが名付けたようです)のカーテンをくぐりぬけ、最後は大きな月にむかってジャンプします。
からだを伸ばしたのびやかーなジャンプを
つくりだしたい
というのが学生たちの願いです。
これは「支えて」「回る」感覚のデバイスです。
そしてこれは「支えて」「(側方に)回る」感覚のデバイスです。
ウサギのようにピョーンと弾むと、前転がフワッとできてしまいます。
この感覚から前転の気持ちよさを感じてほしいというのが学生たちの願いです。
最後は鏡にむかって『☆(星)』になる
そんなイメージから側転ができちゃったらいいな♡
というのが学生たちの願いです。
これは「回る」感覚のデバイスです。
……そして……
後ろむきに滑っていって
エイッと足を伸ばして風船をキックすれば
後ろへ回転しちゃいます。
このままではちょっとあぶないのは承知済みで
こんなふうに手を準備して回れるようになれば
後転ができるかなというのが学生たちの願いです。
前回は少し緊張のなかで子どもたちと接していた学生たちでしたが
リラックスした笑顔で
子どもたちと過ごすことができたのではないでしょうか。
結構みんな
いい顔してました♡
子どもたちの視線からはこ〜んな感じで、
オーロラのように見えたみたいです。
子どもたちにもっともっと楽しさを伝えたかったという気持ちも残っていますが、
満足のいくワークショップにできたようです。
学生たち一人一人のなかにもさまざまな経験があり、
きっとなにか貴重な学びがあったんではないかなと思っています。
最後に、
学生たちが伝えきれなかった今回のワークショップのストーリーを……
もしよければお母さんたちから伝えてあげてください。
【夜空の冒険】
さむい、さむい夜のことでした。
お星さまを見ていたら…………
びっくり!?流れ星さんたちが落ちてきたぞ!!
流れ星さんたちが夜空を案内してくれるみたい!
夜空の冒険のはじまりだ!!!
北斗七星にタッチ タッチ
お星さまの上をジグザグに走り跳んでゆけば、流星群にだってのれちゃうよ!!
夜空に広がるたくさんの星座たちにジャンプでごあいさつ
飛び越えた先にお月様が登場!!
ウサギさんたちがおでむかえしてくれているよ。
一緒にはねて、コロコロ………
気が付けばそろそろおひさまの時間
夜が明ける前に
天の川にのってお家に帰ろう
つぶやきカルテ2011(12月 1日)
ここのところ『まなざしカルテ』の数が少ないのを寂しく思っていますがつぶやきます。
『まなざしカルテ』を書いてもらえないのは、この時間の真意を理解してもらえていないということです。
この『うんどうのオフィスアワー』の意味をお母さんたちみんなに理解してもらって、子どもたちと楽しい時間を過ごしてもらいたくて始めた『つぶやきカルテ』です。
そしてそれを創発カリキュラムとして展開する共通演習『芸術と子ども』の学生たちに伝え、その学生たちの思いをお母さんたちや、こども芸大のスタッフ、このブログに関心を持ってくれている人たちに伝え、みんなの思いをつなげて子どもたちの“うんどう”をつくっていきたいと思って始めたのがこの『うんどうブログ』です。
だからそのためにこの“つぶやき”を始め、そしてブログにしたのです。
そして今回もまた柳川郁生は“つぶやき”ます。
でもそこにお母さんたちのまなざしがなく、学生たちの愛情がないのであれば、
それは寂しいことです。
でも学生たちは、子どもたちのために授業時間外に研究室に集い、
コツコツと12月8日のワークショップの準備をしています。
子どもたちが楽しくうんどうしてくれることを願って、
“うんどう”を考え、運動感覚を想像し、みんなが分かりあえるストーリーをつくり、
みんなが授業の合間に集まって一生懸命に準備を進めています。
『まなざしカルテ』を書いてください。
1.どんなことをしていましたか(子)
こんなスタートから
こんな坂がつながり
こんなふうに登って
跳び下りるデバイスができました。
ほし組やたいよう組のお母さんたちが、子どもたちの様子を見ながら考えてくれました。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
お母さんたちがつくり始めると
何ができるんだろうと子どもたちも興味を示します。
子どもたちにとって自分のお母さんがつくった料理(デバイス)は、
誰か知らない人がつくったものより気になります。
つくるお母さんも、
きっとわが子を喜ばそうと思ってつくった方が楽しいはずです。
なんとなく料理をしていないお母さんの子どもたちは、楽し〜く、自由♡に遊んでいます。
こんなふうにいっしょにすることが大事ですよ。
でも最近子どもとの関係みたいなことばかりにこだわっていたので、
ちょっと純粋に“うんどう”もいじりたくなってしまいました。
それで思わず……でしゃばりました。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
みてくださいあこちゃんの視線の先を
ちゃんと
見ていますよ。
だからこんなに小さくても
うんどうの
見つけられるのかもしれません。
楽しさを
ともみさんが、「回を重ねる度に運動が楽しくなっているように最近やっと思えてきました。らんの跳び箱をとびたい!という気持ち、とんだら気持ちいー!!うれしい!!に、変えられたらなあ〜と思います。(長い目で見て)」。
この“長い目”、いいですね〜。
いっしょに見ていきましょう、長い目で。
4.次回のオフィスアワーに向けて
かずよさんが、「だいちの子供達は、個々のうんどうに向き合う時間が増えてきたので、側転が出来るようになりたい、バック転したい、などのコーナーを作って母と子で向き合ってみたいです。」。
卒業を意識してお母さんたちの要求が強く出てきました。
でもそれって要望ではなく“願い”ってことですよね。
その願いを伝えるために
いっしょに跳びましょう!
いっしょに“うんどう”しましょう。
みんなで一緒にとことんつき合って
気持ちのいい!!感覚を、うれしい!!感覚を、
伝えていきましょう♡