今月の5日に勉強会が行われました。
今回の内容は、以下の通りです。
1.「屠畜」について
2.海の予定
3.畑について
初めに、今日のメインである「屠畜」についての勉強会をしました。
屠畜とは、豚や牛などの獣畜を食用肉や皮をとるために殺すことです。
放課後農芸では9月下旬に屠畜体験を企画しており、その事前学習としてこの勉強会がありました。
まず、資料として森達也さんの『いのちの食べかた』の第2章が配られ、全員で回し読みしました。
今回取り上げた第2章では、屠畜を行う「と場」のことや屠畜の手順が詳しく述べられた上で、改めて私たち人間は「いのち」をいただいて生きているのだということが語られています。
つまり、今食べている肉は勿論のことながら生きていた動物であり、私たちはその事実を忘れがちだということです。
当然のことだと慣れ考えることをやめてしまった状態を、本書では「思考停止」と呼んでいます。
これを読んで考えたことを4~5人程度のグループ内で発表しあい、意見を膨らませていきます。
そして、最終的な感想とこの資料内での自分なりのキーワードを書き出していきました。
キーワードは一人ずつ発表していき、「思考停止」「屠る」「麻痺」「当前」「かわいそう」などが挙がりました。
この事前学習で各個人が受け取り考えたことが、実際の体験を通してどのように変わるのか、その過程を大切にしていければと思います。
次に、夏休みに企画されている三瀬海岸行きのことについて話があり、最後に、畑についての振り返りをしました。
梅雨の時期に入っているため畑の水やりは控え、成長が活発になってきた雑草取りを中心に行っていきます。
暖かくなってくると活発に行動を始めるのは雑草だけではありません。畑のトマトにはもうアブラムシがつきはじめています。
モグラも出てきたとのことなので今後は虫や獣の対策を練っていく必要がありますね。
記:美術科洋画コース 2年 鎌田菜央
今月21日に勉強会が行われました。
今回の内容は
①共有事項として、芸工祭についてと大豆について
②モモ読書会
でした。
芸工祭については、サツマイモ(紅あずま)が85株育ってきているとのことで、目標は60kg収穫!
収穫が楽しみですね!
芸工祭で売る際、一皿何gにするか、いくらで売るかなども近日決定予定です!
大豆については、味噌作りの流れのお話でした。
6月種まき、6〜10月にかけて水やり、7〜10月にかけては草むしり、10月は前年度の味噌完成、大豆の収穫、乾燥、11月には殻から実を取る、3月には麹屋見学、味噌作り、湧き水をやるとのことでした。今年も来年につながるように頑張っていこうと思います!
次に、「モモ」読書会をしました。
「モモ」は、「はてしない物語」の著者として有名なミヒャエル・エンデによる児童文学作品です。
ネタバレにならない程度にざっとあらすじを書かせていただきます。
どこからともなくやってきた、みすぼらしく小さな少女が街はずれの円形劇場の廃墟に住み着きます。その少女、モモは「人の話を聞く」という素晴らしい能力を持っていました。モモに話を聞いてもらっているといい考えが浮かんだり、悩みを解決することができたのです!
しかし、「時間貯蓄銀行」からやってきたという灰色の男が現れてから、街の人々は次第に変わっていってしまいます。時間を節約し貯蓄するために、せかせかと生活するようになり、人生を楽しむことを忘れてしまったのです。
モモは友達や仲間たちと共に、恐ろしく不気味な時間どろぼうの灰色の男たちに立ち向かいます。
まず第6章をみんなで回し読みをしました。
6章は灰色の男たちのインチキの手口や時間についての章です。
そのあと、3〜4人グループで感想を話し合いました。
最後に、全体でひとりひとり感想の発表をしました。
私は今回初めて「モモ」を読みましたが、とても現代のようでありながらもどことなく懐かしい温かさを感じました。作者のみじかいあとがきにあるようにモモの物語は過去にも今にも、未来にもありうる物語なのでしょう。また、勉強会を終えてみて、「時間がない」と時間を節約するのでなく生きることを大切にしたいと思いました。農業を通して、生きるということがどう変わるのか、どうすれば生活を豊かにできるかを学んでいきたいです。
記:美術科洋画コース 一年 小太刀 理予
今月の7日も勉強会が行われました。
今回の内容は、以下の通りです。
1、脇芽・間引きの説明
2、これから放課後農芸でやりたい企画・イベントのプレゼン大会の続き
3、芸工祭 1年代表決め
4、「百姓」の由来から考える勉強会
初めに、トマト・ナス等の主枝の脇から出てくる芽(=脇芽)を取り除くこと、そして育てたい元気な芽は残して他を抜く間引きの説明がありました。他にもジャガイモと、実がなるようになったらトマトも水やりはいらないという注意もありました。美味しい野菜を育てる上で大切な作業なので、今後もしっかりやっていきたいと思います。
次に、プレゼン大会の続きをしました。
味噌作り企画の説明の際は、昨年度先輩方が作った味噌(↓写真)を持ってきていただき、更にそれをきゅうりにつけて試食させていただきました…!
他にもきのこ栽培、養蜂などの魅力的な企画が発表されました。イベント盛り沢山の楽しい一年になりそうです。
また、芸工祭の活動を引っ張る代表を1年生の中からも3人選出されました。よろしくお願いします!
そして、最後にメインの勉強会。
今回は事前にお百姓さんについて何故「百姓」というのか各自で理由を調べ、調べた事を一人30秒程度で発表する宿題の報告会でした。
今では百姓=農家、というイメージですが、昔は農家としての仕事以外にも色んな仕事をする一般市民全員を示す言葉だったそうです。
勉強会の中で出た「災害が起こった時お金があっても品物がなければ手に入らない。生きるために必要な知識を身につけている百姓の方はかっこいい!」という話は特に考えさせられるものがありました。これからも畑に触れながら、このような事も考えていきたいです。
記:文化財保存修復学科 北尾
先月の31日に2016年度2度めの勉強会が行われました。
主な内容は、
①今年の芸工祭での大学芋にプラスした新メニュー案出し
②これから放課後農芸でやりたい企画・イベントのプレゼン大会
でした。
芸工祭では去年大学芋を販売、大好評ののち完売したので今年はもっとガッポリ儲けようと密かに作戦を立て始めています…!
野菜ジャムや、野菜チップス、素揚げ、天ぷらなど農芸ならではのたくさんの案が出てきました。
想像するだけでお腹が………
楽しむだけでなく、経済面やシステム面、美味しくお客様に渡せるかどうかもしっかりと議論していきました。
今年の出店も楽しみですね!
また、これから放課後農芸を長く太く続けていくにあたって新一年生からの代表も決まりそうな予感です。
より良いチュートリアルになる様、一緒にたくさんのことを学んでいきたいですね!
企画・イベントのプレゼン大会では、様々なアイデアが発表されました。
「海に行って海ほたるを見よう!」
「屠殺の授業を受けて食べることとは何か学ぼう」
「山形の湧き水を探して美味しい味噌を作ろう」
「サツマイモについて一緒にいろいろ研究しよう」
「もっと放課後農芸を盛り上げるために広報に力を入れよう」などなど…
それぞれやりたいことをキラキラ話しているうちにプレゼンはヒートアップ!
時間が押してしまったので今回発表できなかったもう半分の案は次回に回すことになりました。
どれも貴重な経験ができる素敵な企画!今からワクワクしちゃいます!!
以上、第二回勉強会の様子でした。
記:グラフィックデザイン学科2年 山口和子
今回の勉強会のテーマ
『身近なフェアトレードとは?』
でした。
前もって宿題にしてあった
〝各々が考える身近なフェアトレード〟
を発表し、それについて、今回も熱く意見交換しました。
など…
多くの意見が出ました。
話せば話す程「フェア」という価値観が各々違うということに
気づかされた…
当たり前の事なんですけどね…
フェアって難しいと思った今回の勉強会でした。
文化財保存修復学科 1年 佐藤 純一
放課後農芸では『畑』だけでなく『勉強会』も開催されます。
さまざまな食の起源と、その起源となった地域の現在の暮らしについて紹介する番組の映像を視聴。
総集編として、乳製品、パン、肉、じゃがいもについて、歴史や風習などに迫っていきました。
豚がソーセージになるまでのシーンはみな固唾をのんで見守ります。
映像を見終わってからは、FAと農芸クラスOB・OGによるトーク。
FAは映像の内容から学生の生活レベルまで話を繋げての話題が展開しました。
OB・OGは昨年1年間の経験だけでも、食に対する見方、考え方が大きく変わり、
自身の価値観をしっかりもって学生にメッセージを伝えていました。
はじめての勉強会でまだまだピンと来ないこともあったかもしれないですが、
畑の体験を通して考えを深めていってもらいたいなと思います。
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記:農芸ファシリテーター阪野正義