うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2010-10-22

つぶやきカルテ(10月21日)

つぶやきカルテ2010(10月21日)

 「親子・運動の日」も終わり、今年度のオフィスアワー後半がスタートって感じです。

1.どんなことをしていましたか(子)


 ここのところ男の子はボールを使った遊び、女の子はフープを使った遊びから始まります。

 それと肋木で遊ぶ子どもたちもいます。


 お母さんと一緒に縄跳びをする子もいました。

 なんだか今日はいつにもましてお母さんと子どもたちがべったりした感じです。
 これはこれで良いことですね。


 そしてしばらくたつとかがりちゃんがやってきて、逆立ちの準備を始めました。
 するとほかの子どもたちも集まってきて逆立ち練習の始まりです。


 ただまだ「支える」というより、逆さまになるということが優先されています。
 まずはそれでもいいのですが、ちょっと「支える」感覚と背筋を使って背中を引っ張る感覚を誘発してみようかなということでこんなことをしてみました。

 お母さんたちは「支えて」とか、「伸ばして」とか、「頭を中に入れて」とか、一生懸命運動のイメージを伝えています。
 それが伝わる関係ができあがってくるのを見るのも楽しみです。


 そして言葉ではなく、感覚を通して理解してもらえると伝わってきます。
 この関係は、指導者としての私が選手である子どもたちを指導するときにじっくりじっくり時間をかけてつくっているものです。

 そしてそれはこども芸大の子どもたちとの間にもできてきたりします。
 するとがっくんみたいな感じで、すっと私の意図を理解して動ける関係が生まれてきたりするのです。

 (なんて書いているうちにただ今10月23日の午前1時24分。内村航平くんが世界体操競技選手権大会で金メダルをとりました。オメデトウ。)


 そしてこちらではコースづくりも始まりました。

 まずはジャンプ!


 そして『お花のジャンプ』


 4つ足でフープをくぐって

 跳び箱をとびこえて


 坂道を転がると


 ミッキーマウスに会えました。

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)


 今回はまったりと、べったりと親子の関係で過ごしていました。
 それでもいいのですが、ここでは子どもたちに「うんどう」の志向性をつくりたいと願っています。
 子どもたちがもっともっと自分自身の動く感じ(運動感覚)」に志向性をもって取り組めるようにするためには、ちょっと厳しいことを言うと遊びと運動に区別をつけなければいけません。
 その区別を理解したうえで遊ぶことができれば、それでいいのです。

 とにかく子どもたちの瞳の向こうに運動がある、子どもたちの意識の中に運動感覚がある、そんな世界をつくりたいと思っています。

 なんて言うと難しく感じてしまうかもしれませんが、要するにお母さんたちには子どもたちの遊び相手ではなく、理解者になって欲しいということです。

 まあそのへんはまたオフィスアワーの時間の中でお話をしながら、ということで……

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 だいち組の女の子たちのなかには、だいぶ自分の運動感覚と向き合うことができるようになった子がでてきましたね。そうすると、コツコツと一つの運動に取り組んだりすることができます。
 そう、さくらさんが願う「支えている、はずんでいる、という感覚を自分で自覚できる」ようになるのです。
 
 まだ、たいよう組の子どもたちはそれに気づいていませんが、お母さんたちで優しく誘(いざな)うことができれば、もうすぐで出会うことができるはずです。
 そう、くじけて泣いてしまっている姿は、きっとなにかが違うということに気づき始めた証です。運動の中に違和感を感じ始めたということ、自分自身の動きが思い通りでないと感じ始めたということ、それは運動に関する感性が働き始めたということです。
 ですからこれから後半のこの時期が、もしかしたら来年にむけて重要な時期かもしれません。なんて言ったら大げさかもしれませんが、なんかこのままではこのオフィスアワーの時間がもったいないと思っています。

4.次回のオフィスアワーに向けて
 ということで、次回は柳川が少し子どもたちと、お母さんたちに、願いを込めてデバイスを考えてみようかなと思っています。

 
 なんとなく「親子・運動の日」のあとだからか、子どもたちはコースに自然とストーリー性をもたせて構成をしていたようです。
 恐るべし、です。

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