うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2011-06-07

つぶやきカルテ2011(6月2日)

つぶやきカルテ2011(6月2日)

 今回もたくさんの人たちが参加してくれました。

 賑やかな体育館はいいですね。

 とはいえ、本当にブログのアップが遅くなり申し訳わけありません。

 柳川郁生の詳しい私生活はこちらの『コブログHR』を見ていただければ分かりますが、サボっていただけではありませんので……言い訳かな?

 でも本当に6月に入ってまだ一度も家族そろってお家で晩ごはんを食べていない状況です。

 なので今日の「だいちのレストラン」のたけのこ汁が、久しぶりに人のあたたかさを感じさせてくれる食べものでした。

 美味しかったです♡♡♡

 ごちそうさまでした。

 (本当はみんなと一緒に食べたかったですけど……(T_T))

 というわけでまえがきを最後に書いてブログアップでした。

1.どんなことをしていましたか(子)


 ほし組のお母さんと子どもたちが少し早めに来ていました。

 ちょっとずつマットをつなげたりしてコースをつくっていきました。

 するとなんだかいつもより‘優しい’感じのデバイスができてきて、自然とほし組の子どもたちがコースに入ってきます。
 子どもたちの“うんどう”を囲むお母さんたちの“まなざし”もいい感じですネ。


 ほし組の子どもたちにとっては、まだ鉄棒や跳び箱の遊び方は見つかっていません。

 サーっと駆けぬけたり、ピョンピョン跳んだり、ゴロンゴロン転がったり、思わずそうしたくなってしまうデバイスを探っていくことが大事だと思います。

 前転や側転、開脚跳びや逆上がりなんていうのは、
大人が知っているステレオタイプ(既成)の運動です。

 もっともっと運動感覚の感性を磨いてから取りくんでみてはどうでしょう。


 まずはこんな感じで戯れてみたっていいと思います。

 すごく、すご〜くあったかい‘くうき’がここにはありますよ。

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)


 めぐみさんが「(手を離してみたら)……かえって不安になって飛べなくなるようで再び手をつなぐことにしました」と言っていますが、ぜひみんなそうしてください。

 これから先、
だいち組になってきたりするとそうそう手をつないでくれなくなってしまいますヨ(笑)

 今のうちに二人の運動感覚をつないでおいてください。

 手を引っ張る、運動を助けるのではなく、二人の運動感覚をつなげるために手をつなぐ。

 ぜひ意識的にやってみてください。

 小さな手のひらからそれが伝わった時、すっごく幸せな気分になりますヨ〜♡
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 跳び箱や鉄棒に関心の向かっている子どもたちが増えています。

 成長とともに意識や目標をもって取り組めるようになってきているということだと思います。

 しかし結果を求めることばかりを意識してしまい、
今まで体験してきた感覚を忘れてしまっていたりもします。

 

 たとえば

 踏み切り板を使ったジャンプです。

 跳び箱というものを意識しないで跳んでいたときは、
こんなふうに片足で大きく踏み切ってから両足で跳んでいました。

 それが「跳ぼう、跳ぼう」として跳び箱の存在を強く意識すると、
これまでできていたダイナミックなジャンプが……感覚からぬけ落ちてしまったりします。

 そんな時は少し別な運動をすることも、
その運動に必要な感覚を思い出すのに大事かもしれません。

 いろんな感覚を誘い出すデバイスにつなげて跳び箱という課題を提供すると、
感覚的な‘つながり’や‘ながれ’による運動の成功を導けるかもしれませんネ。


 それから

 こんなふうによじ登ることから「支える」って感覚が生まれてきます。

 ここで手を差しのべる前に見守ってあげると……

 やがて自分の腕でからだを支える感覚を見つけていきます(はっけん!)

 するとやがてしっかり(?)と支えられるようになり、タイミングよく高いところへ登れるようになります。


 やがてその感覚がもっと伸びていき、助走や踏み切りの感覚とつながって、
力ではない気持ちのいいやり方の発見になっていきます。

 ぜひぜひ課題達成ばかりに気持ちを奪われず、
こんな運動感覚の要素=動感素材というものを大事にしてあげてください。

 でもでも課題に挑戦する意識も大事にしましょうネ!

 それも成長ですから……

 それからもうひとつ

 こんなふうに坂道のデバイスをつくっていたら、
せれんちゃん(?…すいませんまだ名前を覚えきれていないので)が逆に下りてばかりいました。
 つくった側の大人のねらい(願い)は高くジャンプなのですが、
そうではないやり方を子どもは見つけました。

 それがこども芸大の“うんどう”で大事にしている、
ハプニングなのです!!

 これを見のがさないで、もしかしたらこっちの方が面白いのかもしれない……なんてさぐりを入れていけばいいんです。

 そうすると大人にとっても、子どもにとっても、楽しい発見があるかもしれません。


 するとこんなふうに滑り下りたり


 こんなふうに遠くへ向かってジャンプしたり

 こんな感じで下ってみたり、なにかいろいろな運動が生まれてきたりします。

 というわけでとくにほし組のお母さんたち、だいち組のようになるのは2年先でいいのです。

 今3才の子どもたちにとって楽しい“うんどう”ってなにかな?
というのを1年間かけて見つけていきましょう。

4.次回のオフィスアワーに向けて

 だからせれんちゃんのやり方に合わせて坂道の向きを変えてみました。

 はなこさん、その通りです(笑)

 「だいち組が来れない日ないかな〜……」というのは、それだけパワーがあるっていうほめ言葉のつもりで言ってますヨ♡

 今年のだいち組のお母さんと子どもたちだから言えた言葉です。

 でも少しずつ少しずつ、私もみなさんも新しいほし組の子どもたちのオリジナリティーが分かってくれば、きっときっともっとひらかれた“うんどう”の世界がつくれると思います。

 まだまだこれからが楽しみですネ。

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