今日も「芸術と子ども」を履修する学生たちが、あすの創発「うんどうの日」の準備のために研究室横で作業をしています。
だれか(子どもたち)のためになにかをする。
そんなことを当たり前のようにやってしまう優しい学生たちがここにはいます。
柳川郁生が学生のころ(30年近く前)は、こんな気持ちはありませんでした。
つくづく素晴らしいなあと思ってしまいます。
つぶやきカルテ2011(6月16日)
1.どんなことをしていましたか(子)
前回だしたお題に基づいて、
まずは手をつないでということでこんな感じでスタートです。
次はこんな感じになっていました。
親子の感覚がつながってくると、
こんな感じになるのでしょう♡
これもいきなりできるのではなく、
お母さんが子どもの感覚に共鳴できるようになり、
子どもがお母さんの感覚に共鳴できるようになる、
相互の感覚交信が必要になります。
ですからじっくりと何度も何度もくりかえし探りを入れることが必要です。
2、3回やってあきらめるのではなく、
お互いにじっくり向き合える時間の流れをこれからゆっくりつくっていきましょう。
まだまだ『うんどうのオフィスアワー』を始めたばかりの子どもと……実はお母さんが、
ある程度長い時間うんどうと向きあうことがまだできていません。
少しずつ、少しずつ向きあえるようになればいいと思います。
そして子どもたちがすぐに飽きてしまうのは、実は大人が先に飽きているからだと思ってみてください。
ワークショップを展開していていつも思うこと、
それは子どもよりそれを見ている大人の方が先に飽きてしまうことが多いということです。
大人が夢中になっている姿も大事ですョ。
跳び箱を使わない跳び箱のための……ということでこんなのもつくられていました。
そしてこんなふうにお母さんが跳び箱になったりしていました。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
漠然と自由にしているよりは、なにか課題をもったほうが考えやすいかなと思ったのですが、ちょっと難しかったでしょうか。
でもやっぱりいろいろと考えて、工夫をしながらやっていかないとこの時間(『うんどうのオフィスアワー』)はでき上がってこないと思います。
これでいいんだといつものやり方ができ上がってしまったら、それはきっと既成の概念(ステレオタイプ)ってやつになってしまっているのですから。
ですから悩めるお母さん、いっしょに悩んでいきましょう。
それが創意工夫ってやつですよ。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
今年度はだいち組の子どもたちがイメージをもってどんどん動いています。
だから新しいほし組やたいよう組の子どもたちも見よう見まねでどんどん入りこんできています。
そしてそうでない子もいます。
ですが実はそうでない、中に入りこめないほし組の子が正しいのです。
初めて出会ううんどうの世界を少しずつ少しずつ理解しながら近づいてきてくれればいいと思っています。
ですからお母さんたち、もっとゆっくり、そしてゆったり親子でうんどうを楽しむ時間の流れをつくってみてください。
そしてこんなふうに運動していても‘間違い’として正さなくたっていいんです。
まずはこれが運動への入り口です。
そしてやがて理解ができてくると、こんなふうに運動することが見つかってきます。
そんな運動感覚の発見が、子どもたちの運動の感性を育ててくれます。
だからこんな表情になっていくのではないでしょうか。
ぜひお母さんたちもそんな感性をひろげていってください。
子どもたちのうんどうにまなざしを向けていくことで、それが可能になってきます。
4.次回のオフィスアワーに向けて
次回の課題は、
だいぶ体育館の温度も上昇してきます。
ということで、まずは大人が飽きないということをお願いしますネ♡
それから効率的なやることだけやって帰るのではなく、ゆったり子どもの時間の流れをつくってあげてみてください。
ちょっと生温かくなっていますが、立って見ているのではなくお母さん自身がペタンと床に座って見てみたりするのもいいかもしれません。
体力的にはほし組は長く居る必要はありませんが、ダラダラと運動の世界になじんでいくこともこの時間にとっては必要です。
いろいろとお母さんのまなざしで意識をしながら、探ってみてください。
だいち組のお母さんたちは、最近子どもたちの成長に負けているかもしれません。
跳び箱って課題をやらせるのではなく、
“こんなこともできちゃったらすごいのにな”なんてデバイスをいっしょに考えていきましょう。