うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2010-06-04

つぶやきカルテ(6月3日)

つぶやきカルテ2010(6月 3日)
 かなり気温も上昇してきた体育館で、「うんどうのオフィスアワー」を行いました。
 まだまだエアコンに頼ることなく運動をしたいと思い、まずは窓を全開にして少し風通しを良くしてみました。大人にはちょっとキツイかもしれませんが、子どもたちの汗腺をひろげて自律神経を刺激することも必要かもしれませんね。
 というわけで、つぶやき開始です。

1.どんなことをしていましたか(子)

 跳び箱を台にのせて、こんなデバイス(しかけ)ができていました。
 その願いは、「高〜くジャンプ!」・・・・・・?

 い〜え、「支える」なんですねぇ。

 そのへんをねらってみるお母さんの考え、ちょっといい感じだと思います。

 そそり立つ跳び箱を前に子どもたちは思わず……そんなことをイメージしていたまきこさん、さすがです。

 そして鉄棒。

 かなり自分の運動をコントロールできるようになっているのではないでしょうか。
 腕の力がついたからスウィングができるようになる……のではなく、自分のからだをどう動かせば前後に揺れるのかを見つけたからスウィングができるようになったのですネ。

 次は坂道。
 
 子どもたちにとって坂道の使い方はいろいろです。最初のうちは単なる通り道の一つでしかなかったものが、だれかの運動がきっかけとなっていろいろな運動が生まれてくる時もあります。さあ、そのきっかけをいつだれがつくってくれるのか、楽しみにしていましょう。

 そしてまた鉄棒。

 今度は足のつく高さなので、こんな感じのことも……といった感じで、さかさまになった時の感覚や、後ろにころんと引っくり返る時の感覚などを体験していくのです。そうすれば逆上がりだけのための鉄棒ではなく、鉄棒だけではなく、マット運動などのいろいろな運動場面での後ろへの感覚が習得されてくるのです。

 最後は、学生たちがつくったこんな坂道。

 何度も何度もくりかえし試みるうちに……

 少しずつ、少しずつ「支える」という感覚が生まれてくるのではないでしょうか。

 ほら!今ここでマットを押す左ひじに、ギュッと力が入ろうとしていますヨ。

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 前回かおるさんからのコメントがあったので、こんなふうにボールをぶら下げていたら、お母さんたちが風船をぶら下げたり、跳び箱や踏み切り板を置いてくれたり、さらにはラケットを出してきてくれたり、子どもたちの様子を見ていろいろと工夫をしてくれました。
 お母さんたちが子どもたちの様子を読み取って、さまざまな工夫をしてくれるとてもうれしい展開でした。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 子どもたちはだいぶいろいろな運動になじんできたと思います。だから「体育館に行きたい♡」と思ってくれるのでしょう。そして子どもたちの運動を見ていて思うのは、ちょっと運動にブレーキをかけてしまう場面が多いかなということです。マットをつなげることにこだわりすぎると、もっと勢いをつけてのびのびと動いてほしいのに、制動が働いてしまうところがあるのではないでしょうか。ダーーッと走っていってドカ〜ンと跳び乗る、ダダダダダダ〜ッと走っていってゴロンゴロン転がる、そんなダイナミックな展開もそろそろしたいなと思っています。
 なんとなく体育館半面に収めないで、ブワーッと広がってしまってもいいのかなナンテ。
4.次回のオフィスアワーに向けて

 だいち組のお母さんたちに少しコースづくりをお願いしました。それは全体の子どもたちのコースではなく、だいち組だけのプライベートコースでもいいのかな、なんて思ったりもしています。

 ねらい(願い)は、だいち組の子どもたちが満足できるデバイスづくりですから。

  みきさんや、たかこさんと話した後にふと思いついたのが、「お母さんの手料理作戦」でした。
 ようするに、自分の子どもがしっかりご飯を食べてくれないことに対して、プロのシェフを家によんで美味しい料理をつくってもらうのではなく、お母さんが子どもたちのリクエストを聞いて愛情をこめてつくってみる。ということです(笑)
 なんとなくではありますが、子どもたちは自分のお母さんが絡んだデバイスには何かを感じているような気がします。そしてそこにお母さんの思いや、自分の気持ちや要望を理解していることが分かると嬉しいのではないでしょうか。
 「あ、私の好きなブロッコリーに、美味しく食べてネとマヨネーズがちょんとつけてあった♡」、「う、ボクの嫌いなニンジンだけど、ゴセイジャーのマークみたいな形になっているぞ(^_^;)」みたいなものが、お母さんたちの取り組みから子どもたちも感じるのではないでしょうか?というよりも、けっこうそのへんはシビアにみているかもしれませんよ。
 
 そんなことを次回は探っていきながら、試してみるのも面白いかなと思っています。

 「なにをしたらいいの?」なんて正しい答えを探すのではなく、わが子の大好物は豪華なレストランの料理なのか、お母さんがつくってくれたいつものハンバーグなのかってことから考えてみてはどうでしょう。

 柳川からの怪しい提案でした……ということで
 今夜のメニューは……マーボーナスにしようかな(^_^)v

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