うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2010-05-28

つぶやきカルテ(5月27日)

 「つぶやきカルテ」のブログ更新です。
今日もたくさんの「まなざしカルテ」を提出してもらい、今じっくりと読み終えたところです。

 さあ楽しく書きましょう♡
つぶやきカルテ2010(5月27日)

1.どんなことをしていましたか(子)

 大体のコースはこんな感じでしたね。

 まずは踏み切り板を使っての「跳ぶ」感覚です。
これは、新しい踏み切り板が届いたので、まずはPRを兼ねてずらっと並べてみました。ただ単に跳び箱で開脚跳びをするための道具にしないで、ぜひぜひ有効な使い方を探ってみてください。
 たかこさんや、ほかのお母さんたちの逆側から跳んだり、走ったりしたら楽しかったという意見があり、私自身が「踏み切り板はこっち側から」という既成の視点にとらわれていたことに気づかされました。次回は反対にむけに置いたり、ひっくり返して置いたり、いろいろ試す価値がありそうですね。
 踏み切り板を利用したうんどうの概念をグワッと広げちゃいましょう。

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 この「うんどうのオフィスアワー」に参加したばかりのお母さんで、どんな関わりをしたらいいのか、何ができるのか、悩んでいる方もいるかと思います。
 そうなんです!それがじつはこの「うんどうのオフィスアワー」の第一歩なんです!
 「どうせ運動なんて」ではないですが、わかっているつもりでいるよりは、わからないこと自体に気づくことが大事ではないかと。
 そうやって1年、2年、3年と子どもたちに付き合ってきたお母さんたちが、「もしかしたら運動って……」ということに気づいたりするのがこの「うんどうのオフィスアワー」なのです。
 経験を積んできたお母さんたちからすれば、きっと「4、5回参加した程度ではまだまだ」なんて思われてしまうかもしれません。焦らずに、それから自分が間違っているのではなく柳川先生が怪しい、そう思ってお付き合いください。
 この「うんどうのオフィスアワー」は客観的な科学的立証のもとで展開しているのではなく、主観的な愛情のもとで展開しています。ですから模範解答を探そうとすると子どもの表情や気持ちが見えなくなってしまいます。まずは子どもたちのそばでまなざしを向けることから始めてください。

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 まだまだもっと子どもたちのうんどうを引き出せたらなと思います。そうすれば、もっともっと運動そのものの変化が見えるはずですから。
 でもお母さんたちが気づいているように、子どもたちの意識の中にはたくさんの変化がありますネ。そしてその変化に気づいているお母さんたちの変化がありますネ。
 だから子どもの頭の中で今どんな動きのとらえ方をしていたのか、目をキラキラさせる瞬間はどんな時だったのか、そして子ども自身の「気づき」が「うんどう」にどれだけ重要であるのか、そういったことに気づいているお母さんたちのまなざしの変化をとても感じています。

4.次回のオフィスアワーに向けて

 かおるさんジャンプしてタッチ、ぜひやりましょう!
 お母さんたちも、「うんどうのオフィスアワー」の時間が終わってからではなく、展開中に質問や、提案をしてください。そうすれば、その場で一緒に考えながら、そして大人の一方的な意見だけではなく、子どもたちの反応や意見を取り入れながらいろいろな試みができると思います。
 この「うんどうのオフィスアワー」でやっていることは、私が正解をもっていて「○〜」とか「ブブーッ、×〜」なんて正解を教えるのではありません。お母さんと、私と、子どもたちで、「これもあるネ」「あれもあるネ」「こんなのもいいんじゃない?」と、どんどんたくさんの正解を見つけていくことが「うんどう」の世界を広げることだと思います。
 ますます頭の中が「???」となるかもしれませんが、面白いですよきっと……。


 定番の跳び箱と踏み切り板の組み合わせです。

 ここに工夫がほしいのが正直なところです。

 お母さんたちが願う、開脚跳びでふわっと跳び箱を跳びこえるために、どんな運動感覚を子どもたちは体験するといいのか、ということをいっしょに探る必要があると思っています。


 さまざまな運動へ向き合う志向性に影響を与えている鉄棒です。
 運動感覚から考える取り組みもありますが、まずは「できた!」という体験が与えてくれる幸せの効果を大事にしても良いのかもしれませんね。今のところは。


 「幼児に後転はまだ早いですか?」、「もしするとしたら……」なんてさくらさんから質問があったので、こんなふうにやってみました。
 本当は、坂道を使って物理的に人間を転がすのは好きではないのですが、でもこれは生まれて初めて自分が後ろに回転するという感覚を体験する機会になるので、まあいいかなと思ってやっています。
 よく考えてください。子どもたちの日常の生活の中で、後ろにくるんと回ったことありましたか?もしかしたら今日が人生最初の体験だったのでは(笑)?


 こんな段々坂をつくったら、楽しそうに走っていましたね。
 いったいどんな感じが楽しいのだろう?この楽しさから「さらにもっと」を創りだすためにはどうしたらいいのだろう?なんて考えていました。


 渋滞する場所(後転)があったので、もうひとつ渋滞する場所をつくりました。
 そしてここでも後ろへの感覚を誘います。でもここでは背中をピンと張った後転とは逆の使い方をします。両方の感覚を体験することで、自分には見えない自分の背後への運動の感覚が見えて(理解できて)くるかもしれません。

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