つぶやきカルテ2010(7月 1日)

少しブログアップが遅れてしまいました。
体育運動学演習のレポート指導期間に入ったのと、先週の金曜日は主宰するフリック体操クラブの練習がイレギュラーで入ってきたため手をつけることができませんでした。
さらに追い打ちをかけるように気がつけば
←って感じで、カゼをひいていました。
こども芸大でも「手足口病」が流行ったりしているようですね。
「手足口病」というと思いだしますが、私がまだ20代半ばのころ、当時指導に行っていた「モンテッソーリ子どもの家」でのことです。なぜか子どもの病気だと思っていたら移ってしまった私でしたが、とにかく手のひらが痛くコップが持てません。それで大学のそばの病院に行ったのですが、待合室でしばらく待っていたら「やながわいくおく〜ん♡」と呼ぶ声が、その方向を見てみると看護師さんが明らかにその視線の先で子どもを探しています。「あ、あの、僕なんです」と申し訳なく返事をしたことが、懐かしく思われます(笑)

ということで7月 1日の「つぶやきカルテ」です。
1.どんなことをしていましたか(子)

フープを置いてケンケンパです。

前回もやった後方へのブリッジ返しです。
後方へ回る感覚・逆さになった自分の体位を感じとる感覚・肘を張って支える感覚など、さまざまな感覚があるから意外と子どもたちは何度も繰り返してくれるのかもしれませんね。

走っていってとびのるマットですが、前回同様こんなふうに前転する子どもも出現しはじめました。

ここもとびのるマットですネ。

そしてここは柳川がちょっと組み替えて、踏み切り板を使ったジャンプの後に、開脚跳びを意識したデバイスを設置しました。「トン。トン。手ーッ。パッ。」て感じでやると、開脚跳びの運動メロディーが生まれてくるかな?ということを試してみました。

鉄棒もありました。
のっかって前転をする。ぶら下がって自分なりの運動をする。子どもたちそれぞれが自分で運動を選んで行っています。

こんな鉄棒もありました。

そして定番のこんな跳び箱も。
ここでお母さんたちが願う運動を子どもたちがしだすのはまだ先かもしれませんが、少しずつ少しずつ伝わってくると思います。そう今すぐでなくていいんです。

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
このオフィスアワーを立ち上げた時にまず一番苦労したことは、いかにお母さんたちを子どもたちの「うんどう」のそばに連れてくるかでした。
子どもたちにどんな運動をさせるかではなく、体育館の壁から離れてこないお母さんたちのまなざしを、どう変えていくのかが大きな課題でした。だから柳川はつぶやき始めたのです。
そして今回は、

こんなことがきっかけになったのか、

こんなふうにお母さんも運動を体験したからなのか、

とってもとっても親子の距離感が近かったように感じました。

どんどん優しくなるお母さんたちのまなざしのもとで運動する子どもたちは、

安心して運動に取り組むことができたのではないでしょうか。

お母さんのまなざしを感じながら運動をすることで、

なんだかその場にいた人にしか伝わらないような、すごーく主観的なもののとらえ方のようですが、「うんどう」の世界はそれでいいと思っています。

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
ここは「運動教室」ではないので、今日はあれができた、今日はなにを何回やった、なんて目に見える客観的な変化が毎回見られるわけではありません。
でも、少しずつ少しずつ「運動」をするっていうことの意味を知ると、「運動」に意識を向けて工夫をすることも分かってきます。

4.次回のオフィスアワーに向けて
すると、やってみたい運動が見つかってきたり、新しい魅力的な運動に気づいたりすることもできるのではないでしょうか。

だから自然と子どもたちは夢中で運動に取り組み、「あれをしなさい」、「これに挑戦しなさい」ではなく、自ら運動に取り組んでいく姿勢へと変化しているのではないでしょうか。
そんなことで今回登場した倒立(逆立ち)は、次回からどう展開させていくか楽しみですネ。
それからオフィスアワーのあとで学生とチャレンジしたバク転も、子どもたちの目にしっかりと写りました。こちらも続けて取り組んでいくのか、様子を見ていきたいと思っています。
お母さんたちも、子どもたちのリクエストをさりげなく聞いておいてください。
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