読んでいただけたでしょうか?
別に柳川郁生はレオ=レオニの大ファンというわけではありません。でもなんとなく好きで、エリック・カールとかも定番で、なんだかんだわが家には150冊以上の絵本があるようです。
この話も長くなるので割愛しますが、幼児と関わる最初の経験をしたときに私がみつけたいごこちのいい場所が絵本コーナーだったのです。なので長男が生まれた時からしばらくはずっと絵本を買い続け、気がついたら結構いっぱいになっていました。
つぶやきカルテ2010(11月11日)
まきこさんがいうように、先週のトラウマか(笑)という感じで始まった今回のオフィスアワー。
さて、どうなったのでしょうか。
1.どんなことをしていましたか(子)
まずはシンプルにマットを並べて、かがりちゃんやじょうたろうくんたちが「側転」を始めていました。
家できっかけをつかんだ「側転」という運動への気持ち、そして「うんどうの日」で展開した感覚との結びつき、そういうものがつながっていってまきこさんが言うような“うんどうに向き合えるスイッチ”が入ったんですネ。
それから最近、だいち組の子どもたちが遊びに夢中でなんて声がでました。仲間で遊ぶ気持ちはとてもいいことで、「やめなさい!」なんて言えません。そしてこの体育館を楽しい遊びの場にしてしまったのは彼らの責任でもありません。
過去の事例と比較するのはあまり良くないことかもしれませんが、このだいち組の仲間遊びは例年であればもっと早い時期に終了しています。毎年4月になると、だいち組の子どもたちはまるで卒業に向けて大人になっていくかのように仲間になりはじめます。本当に一人一人がつながっていってだいち組になるという感じです。だから秋の「親子・運動の日」のころには、ずいぶんと仲間と協力する姿を見せてくれます。
その一方オフィスアワーでは、夏休みが過ぎるころにはそれぞれの「うんどう」の『取り組み』を楽しむということへと、それまで遊びに夢中だった気持ちが向かいはじめる子どもが現れはじめます(全員ではないです)。でもそれは、コツコツとお母さんたちが子どもたちにまなざしを向けながら、本当にゆっくりゆっくり見守っていたからだと思います。
急に「今日からこれをしなさい!」なんて言うのは大人の都合で、じっくり時間をかけて少しずつ少しずつお母さんたちが寄りそっていたからできたのだと思います。
そんな点で焦りを感じているお母さんもいるようですが、まだまだ時間はあります。11月、12月、1月、2月、3月と、少しずつ少しずつ、粘り強く子どもたちと付き合ってください。だいち組の子どもたちは、今がぐんぐんと変化する時期だと思います。頑張るのではなく、楽しみにしましょう。
すぐに結果を求めるようなことはしないで、成長というものは今すぐになんて無理なんです。ちょっと先に、ずっと先に、そして卒業するころに、それなりの成長がみられるよう今チョットだけ何かをしてみたらいいのではないでしょうか。
それぐらい長〜くつき合ってください。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
結構トラウマが強かったようで(笑)
デバイスづくりが難航していたようですね。
ひとつアドバイスをするなら
「つくりながら試しましょう・試しながらつくりましょう」
かな?
じっくり考えて完成品をつくるのではなく、味見をしながら最終的に美味しければいいってことです。
これが教育的指導の場面であれば、しっかりとした分量である程度保証された美味しさにする責任があるのですが、このオフィスアワーは「鍋パーティー」みたいなものです。なんとなく全体の調和を壊さないようにいろいろな材料をもちより、ちょっとしょっぱいと思えば水を足したり、味が薄いと思ったら醤油を入れたり、もっとお腹をいっぱいにしたいと思ったらご飯を投入したりと、やりながら変えていけばいいのだと思っています。
ですから私もつくったデバイスをそのままにしないで、ちょっとずつちょっとずつその場で変化させています。「う〜ん、いまいち」と思ったらしばらく子どもたちの様子を眺めていじっています。
子どもたちの「うんどう」にまなざしを向けながらいろいろと工夫してみて、3時30分になにかがちょっとでも見つかったら大成功(イェイ!)
そんなふうに考えてみてください。
(それから、味付けのアドバイスはしますから呼んでくださいね。)
お母さんたちもそうやってまずは簡単につくってみてから、あれこれいじってみてはどうでしょう?創作料理みたいに、どんなものができるか分からないけど、美味しくできた時は嬉しいはずです。
これだってそうです。
真ん中をふわっとくぼませましたが、逆にどら焼きのように柔らかくふっくらとしていたらどうなんだろうなんて思ったりもしていました。
それからあきこさん、母自身の変化と言っていますが、きっとこうこちゃんも変化したってことですよね。子どもの成長を見ると親が育ち、親が成長すると子どもが育つということが、このオフィスアワーの中でもありますもんね。
そしてえつこさんのように、
『体の滞空時間が長くなったというか、フワッとした感じとか軽い、とか感じられることが少しずつだけど増えてきて、お〜ここまできたか、という感じ。毎回ちょっとずつ嬉しさを感じているところ。」
なんてどんどん嬉しいことが見えるようになってくるといいですね。
このコメントで嬉しいのは、「滞空時間」というのは時計で測れば見えるのですが、「フワッと」なんて測れません。「軽い」なんて言ってますが、物理的な重さは変わりません。でもその感じが見えてきているということです。つまり「見える」=「感じる」という感性が備わってきているということです。
いままで見えていなかったことが見える(感じられる)ようになったということです。
そしてもっともっと主観的にいい感じが見られたときに「いいね〜」と言ってあげてください。だんだんと本人にも「あれ?今の感じ……」「ん?やっぱり今の感じ……」「あ!そうだこの感じだ!」ということに気付けるようになってくると思います。この「いいね〜」という絶妙のタイミングを見つけた時に、我々運動学の指導者は「現行犯を捕まえた」といって、まるで自分の手柄のように喜びを感じるのです。
それが運動に志向を向けて取り組み(向き合い)、お互いがその喜びを共有するということです。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
ここで何人か変化があった子どもたちを紹介しましょう。
ね!
ね!
ね!
ね!
見てください!
このちょっと大きい子どもたちの運動する姿を。
これが今年度の一番大きな変化です。
幼稚園や運動教室で、こんな姿みられませんよね。
これが今年のオフィスアワーのお母さんたちのスゴイところかもしれません。
きっと突然初めて見る人はビックリしますよ。
なんでお母さんたちが……って
“アソビテになれるお母さん”
新たな発見です。
4.次回のオフィスアワーに向けて
今回は我慢できなくてデバイスづくりに手を出してしまいました。
次回はぜひお母さんたちの手で、
そして必要があれば柳川郁生の味付けも、
ということで今回も長くなってしまいましたが(ただ今11月13日午前1時)、少しずつ少しずつ理想の「うんどう」を探しながらつぶやき続けます。
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