うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2012-09-03

つぶやきカルテ2012(8月30日)

 久しぶりのオフィスアワーでしたね。

 どんな感じになるのかな〜なんて思っていたのですが……

 ついついまた手を出しすぎてしまったかな(?)って感じでした。

 それでもやはり体育館が楽しい雰囲気でいっぱいになり、
やっぱりいいな〜って感じでしたね♡

1.どんなことをしていましたか(子)

 いろんなねがいをこめてデバイスをつくってみました。

 紹介しますネ!


 ゆみさんが壁ぎわでなわとびをしようとしていたので、
「両足をそろえてちょんちょんと跳ぶ(弾む)ような感覚を促発したい。」
と‘ねがい’をこめてみました。

 
 ピョンピョンとなわを跳びこし、ふみきり板を連続で跳び、
さらに最後はクルンと前転をすれば、支えておしりを持ち上げて回る感覚も体験できます。

 ジャンプと手を着くタイミング、ジャンプとおしりを持ち上げるタイミングなど、
心地よい運動の感覚を発見できると楽しくなります。


 最後の前転はあまり気づいてもらえませんでしたが……


 となりには鉄棒を置いて、「どっちでもいいよ「」としました。


 好きな方を選んで好きなことを見つける。

 大事なことですね!

 こんなところを探っていくと、わが子の志向性が見えてくるかもしれませんよ。


 そのあとはマットの間にスペースをつくって「足先がスッと前に運ばれるような足どり。」や、「少しずつ広いストライドの足運びをつくって軽やかな走りを。」などと‘ねがい’をこめてみました。
 ほし組の子どもたちのはちょっと広すぎる感じで、
次回はぜひお母さんたちにわが子にピッタリな幅を見つけてもらいたいなと思います。


 平均台を横にして、「跳び越えたり」、「手をついて支え跳びこしたり」してほしいと‘ねがい’をこめてみました。

 ここは“ねがい”というよりも、どんな“うんどう”が発生するのかを探ってみようと思ってつくったデバイスです。

 ‘ねがい’をこめた完成したデバイスをつくるのではなく、
いろいろとつくりながら、試しながら、探ってみてください。

 その観察の力も“まなざし”です。

 このデバイスはお母さんたちがつくりかけていてくれたものです。

 「スーッと重心を持ち上げて、軽くピョンと跳んで踏みきる。」なんて感覚をうま〜く引き出せそうですね☆


 そしてこの『山』のデバイス。

 子どもたちを“うんどう”の世界に自然に誘い込んで

 笑顔をつくりだす、やさしいデバイスですね♡


 そしてポツンと跳び箱が置かれていたので

 支えて

支えてきり返して

 支えて跳んじゃう
 そんな‘ねがい’をこめてみました。

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 子どもたちは久しぶりでも楽しみにしてくれていました。

 お母さんたちはまだこの時間にもどりきっていない感じでした。

 で、ここは思い切って

 次のステップ!
と考えました。

 子どもたちの“ねがい”とお母さんたちの“ねがい”を見つけていきましょう。

 ただ漠然とこの時間、この場所に来るのではなく。

 「楽しそうだから」「好きそうだから」とごまかすのではなく、
本気で“うんどう”に取り組む志向性をそろそろ探っていってもいいのではないでしょうか。

 そんな“ねがい”を見つけていって、みんなで共有して、
やがて感覚を通して共感していく、
そのために『うんどうのオフィスアワー』があります。

 けっして単なる楽しい運動遊びの場ではない意味がそこにあります。

 これだけは譲れないから柳川郁生がこの時間にいます♡
 まずは一緒に探していきましょう。

 そしてその“ねがい”のためのデバイスを工夫しましょう。

 つくる工夫と伝える工夫。

 そしてこの“ねがい”が伝わると……

 お母さんたちと子どもたちの運動が

『共振』
します☆

 この瞬間がなんとも気持ちよくて、幸せを感じさせてくれるはずですよ♡♡♡

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 子どもたちはどんどん“うんどう”の世界を楽しみ、
その志向性を広げ、動感を楽しめるようになってきました。

 ここでお母さんたちが育たないと子どもたちの育ちも人任せになってしまいます。

 
 ぜひぜひ子どもたちの育ち(運動の)の変化においていかれないよう、
たくさん話をしましょう。

4.次回のオフィスアワーに向けて

 一人一人が“ねがい”をもって体育館に来ましょう。

 それを伝えようと試していくといろんなことが見えてきます。

 いろんなことが見えてくると、きっとほかの人の“ねがい”も見えるようになってきます。

 するとその“ねがい”をつなげていって“うんどう”の世界をつくることができるはずです。

 そんな夢のような世界を展開しようとしているのが、

この『うんどうのオフィスアワー』です。

 さあ次のステップです☆

 よろしくお願いします。

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