うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2012-09-18

つぶやきカルテ2012(9月13日)

 夏休み明け2回目の『うんどうのオフィスアワー』でした。

 今回はあまり手を出さず、お母さんたちに委ねてみるのが“ねがい”です。

 さてどうなるでしょう……

1.どんなことをしていましたか(子)


 坂道を登っていって跳び下りるデバイスです。

 お母さんたちは4つ足で登っていってほしかったみたいですが……

 子どもたちの“うんどう”感覚はすくすくとダイナミックに育ち始めているので、ずんずんと登って平気でジャンプしてしまいますね。

 このふみきり板を使ったジャンプも、見てください!

 この跳びだしの角度☆カッコいいですね☆

 こんなにからだを前方にあずけているバランス感覚と、自分の感覚を先の着地へとつなげる状況投射化能力(※)の発生の現れです。

 (※難しい言葉は今度解説しますね)

 そのあとのマットには跳びこんだり

 転がったり……

 この自由度がいいんですね♡

 正しい前転を設計図通りに教えるのも近道でいいんですが、

わざ幅を持った運動の感覚を育てるには「転ぶ」→「転がる」→「回る」→「でんぐり返る」→「前転」なんて感じで運動を展開していってもいいのかなと思っています。


 こんなマットなんかも、いろんな“うんどう”が展開されるようになってくるといいですね。

 だいち組になるまでの間にさまざまな“うんどう”を経験しておくと、この自由度の中にいろんな“うんどう”が生まれるようになってきます。

 体操選手は、マットの上でやる気持ちいい運動の感覚をいっぱい知っているので、ここでいろんな技をするのがとっても楽しいのです。


 高い台からのジャンプもやっていましたね。


 柳川郁生は、跳び下りるところよりもこのしっかりと『支える』感覚が習得できてきていることに喜びを感じています。


 手をついて

 ギュッと乗っかること

 そのとき手のひらをパッと開くこと
 そんな小さな体験を、
お母さんと一緒に少しずつ少しずつ積み重ねていってみてほしいと思います。

 こんな単純なきっかけ(お母さんの足の裏が目の前に……)で、
こんなに手のひらが広がりました。

 これってお母さんが伝えたスゴイ感覚だと思います。

 この手のひらの開きがあれば、
今までよりもずっと力強く支えられるはずです。

 「指を伸ばして!」、「手を開いて!」なんて指導するのではなく、
自然と発生したスバラシイ瞬間だと思います。


 そしてそんな手の『支える』感覚を使ってこんなふうに支えたり


  こんなふうに支えたりする運動を体験していって、あのふみきり板を使った跳びだしの角度なんかが関係しながら、跳び箱の向こうへ跳びだしていけるようになるのだと思いますよ。


 そしてこれも『支える』ですね。


 楽に、痛くなく、怖くなく支えられるようになると、回ることも怖くなくなります。

 まだうまく支えられないのに前回りをさせようとするのは、結構怖い感覚かもしれません。

 そして今回一番のハプニングは……
(ハプニングはアクシデントではなく『発見』ってこと)


 まさえさんがつくったこのデバイス★

 2本のロープ(なわとび)の間を通ってもらいたいと願ってつくったコースを
 こんなふうに歩きはじめました(@_@)

 そんな発見を
「お♡」と感じたまさえさん

 ひとつのやり方に固執しない、
この『うんどうのオフィスアワー』が
大事にするやわらかな“まなざし”
とてもいいなあと思いました♡
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 どうだったでしょう?

 子どもたちよりお母さんたちの変化が気になって肝心なところを見ていなかったかも……^^;

 そこで『まなざしカルテ』を見てお母さんたちから伝えてもらおうかなと思ったら……(悲)

4.次回のオフィスアワーに向けて

 お母さんたちの“まなざし”を深めるために、お母さんたちと“発見”を共有するために、『まなざしカルテ』を書いてください。

 子どもたちに“まなざし”を向けて、その感覚や体験を記述することでその理解は深まります。

 子どもたちに対する愛情をもっともっと深めるために
この『うんどうのオフィスアワー』を展開しています。

 これは本気で考えています。

 その考え方は4年ほど前に患った病気(胃がん)で5年後の自分がこの世にいない
かもしれない(5年後生存率30%)と言われたときにさらに強いものとなりました。
(あ、誤解しないでください。4年たった今はもうだいたい大丈夫と言われています。)

 だから恥ずかしげもなく『愛』という言葉、『幸せ』という言葉を使います。

 自分にとって一番大事なものがなんなのか、それが分かったからです。

 だからこの『うんどうのオフィスアワー』に参加するお母さんたち。

 必ず『まなざしカルテ』を書いてください。

 そうでなければ意味がないから……

 というわけで自分にうそをついて
この『うんどうのオフィスアワー』の時間を展開したくないので
 柳川郁生はいつものように笑顔で泣いています。

 そしてニコニコしながら怒っています。

 毎年の事ですが……
 するとなんだかいつもみたいに現場でつぶやくことを忘れていました。

 いいですね。

 あとはお母さんたちの“ねがい”をお母さんたち全体が共有して、
デバイス全体を大きな“ねがい”でつないでいけるといいですね。

 その辺のフォローだけちょっとしてみました。


 お母さんたちがそれぞれ“ねがい”を持とうと思って体育館に来てくれました。

 お母さんたちがそれぞれ“ねがい”を伝えようと思ってデバイスをつくってくれました。

 これを見たお母さん。

 柳川郁生が怒っていることをほかのお母さんたちにも伝えてください(^_^)(笑)

10月からは
『まなざしカルテ』を提出したお母さんと子どもたちだけの
参加にしたいと思います。

 一行ずつでも、一言ずつでもいいから書いてみてください。

 よろしくお願いします。

 とっても優しくて、愛情たっぷりの時間にしたいなと
はずかしげもなく本気で思っているのです♡

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