うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2012-12-07

つぶやきカルテ2012(12月 6日)

 最近の『うんどうのオフィスアワー』では、座って観察することがなくなってきました。

 それまではフーッと全体を眺めながら、つぶやくのためのメモをとっていたのですが、

それができなくなってしまいました。

 

 それはお母さんたちの次々とデバイスに“ねがい”をこめてつくる姿が、たくさん見られるようになったからです。

 

 なんだかもうゆったりと「さあて……」なんて批評家ぶったりするような状況ではなくなりました(笑)。

 

 そしてこの『うんどう』ブログにかける時間は長くなってきました。

 

 プライベートブログ(コブログHR)の方ではなるべく時間をかけないよう、

30分以内のブログアップを目指しているのですが、この『うんどう』ブログの方はそうはいきません。

 

 それだけお母さんたちの“まなざし”が深くなっているから、応えずにはいられなくなってきました(汗)。

 

 とはいえ・・・・・・嬉しいかぎりです

 

 というわけで今のところ地震の大きな被害もなさそうなのでつぶやきます。

 

1.どんなことをしていましたか(子)

 

  まずは子どもたちのリクエストもあり、

いつもの山ができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 気がつくとその山の前にこんなデバイスができていたので

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここでの『支える』感覚が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この山のぼりの『支える』感覚へつながってくるな☆

 

 そのために間のマット上でなにか立ちあがらないような工夫があればもっといいなあ♡なんて思っていました……

 

 

 

 

 

 

  そしたらこのデバイスはゆきこさんがつくっていて、

私と同じことを考えていたみたいですね。

 

 ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 そしてこのすべり込むデバイスがつくられています。

 

 うま~くすべり込むためには、ゆかに手をつくことが苦もなくできたり 、地べたに腹ばいになることに抵抗がないようになっていたり、腕やからだをピ~ンと伸ばす感覚を習得していたりなど、さまざまなことが必要です。

 

 

 

 

 だからきっとこの坂道をペンギンのように、そりのように、ロケットのように滑れるようになると、きっといろんな運動の習得にもつながっていくのではないでしょうか。

 

 

 そのあとに置いてあった跳び箱は、

だいち組の子どもたちのことを意識して柳川郁生がアレンジしてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 でもこうやって、小さな子どもたちもその影響を受けはじめています。

 

 この“うんどう”の世界の中で、2歳、3歳の子どもたちにも運動が見えているんですね。

 

 「あーしなさい。」「こういうふうにやるんだよ。」なんて無理に押しつけ(指導)しなくても、自然とそうなっていくのがいいですね。

 

 

 でも「あーしたら。」「こーしたら。」とおせっかいをやくのが

運動の専門家である私の役目なんですけどね(笑)。

 

 

 

 

 そのあとはお母さんたちがどうしようか迷っていたので、ちょっと“ねがい”とは違うかもしれないけどということで

 

 

 まあこれも定番ですが、こんなデバイスにしました。

 

 それでもはじめのころの子どもたちの運動と、終わりのころの子どもたちの運動に変化があったことにお母さんたちが気づいていました。

 

 そんな変化を感じて、発見できると、楽しいですよね。

 

 動感の発見です☆彡

 

 そして鉄棒。

 

 つかんだり、ぶら下がったり、振ったり、脚をあげたり、さかさまになったり、いろんな感覚を体験していきます。

 しかも自分からさまざまな運動に取り組んでいます。

 

 むりやり課題をあたえて体験の幅をせばめてしまうのではなく、広くゆったりと構えるのもいいですね。

 

 

でも「あれができたら、次はこれ。」なんてまたまたおせっかいをやいてしまうのが

運動の指導者である柳川郁生の仕事だったりします)悲(。

 

  それからとなりの低い鉄棒の方では、

前回りに取り組んでいたり

 

 

 

 

 

 

 

 

 逆上がりに取り組んでいたりしましたね。

 

 こんなふうに自ら課題をつくって取り組むのはとってもえらいですね☆

 

 できないことはツマラナイ↴だからヤラナイ×なんて思うのが、“うんどう”を理解していない子どもたちの特徴だったりするのですが、そんなところから少しずつ成長しているんですね。

 

 そして最後は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなデバイスがあり、子どもたちはまたスタートへと向かっていきました。

 

 なんとなく全体のつながりをイメージしてくれたお母さんたち(ゆみこさん)のおかげでしょうか、

子どもたちは思い思いにこのデバイスのつながりを楽しんでいたように思います。

 

 

 イメージを伝えるって難しいんですが、それを一生懸命やっていると伝わった時に二人とも嬉しくなったり、楽しくなったりするんですよね。

 それが指導者にとっては疲れたり、苦労したりすることなんですが、

その幸せを感じた時の疲労感はとっても気持ちよかったりします。

 

 重たいマットを厭わず運ぶお母さんたちの姿も『母なる大地』かもしれませんね。

 

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

  『感じ』『感覚』なんてことが“うんどう”の中に見えてきたお母さんたち、

一つ一つのデバイスに心のこもった運動へのヒントをこめられるようになってきました。

 

 すっごく高度な取り組みだと思います。

 

 一見するとこの『うんどうのオフィスアワー』は、恵まれた場所と恵まれた器具を使ったぜいたくな時間に見えてしまいます。

 たまに見学に来た人たちにも、本当に念を押すように説明をしないと「広い体育館を自由に使えていいですね~。」「いろんな道具がいっぱいあってうらやましいですね~。」で終わってしまいます。

 このなかでどんなふうに工夫をしながら、子どもたちの“うんどう”にまなざしをむけ、子どもたちの“うんどう”への志向性をつくりだしているかなんてことが見えないのです(まあそれが普通なんですが(笑))。

 

 ですから柳川郁生にとって

 この異様な世界を広げ、深めているお母さんたちは、

スゴイ!!です。

 と思ってしまいます。

 

 「まだ私は……」なんてお母さんたちもいますが、徐々に徐々にその変化の兆しはあらわれています。

 その証拠を見つけた時に、またこのブログで紹介します。

 

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 

  子どもたちはしっかりと手のひらで自分のからだを『支える』感覚をつかんでいますね。

 

 

 

 

 

 

 

 それから自分の感覚の世界をグーッとひろげていって(徒手伸長能力)、からだの先にまでいきわたらせる感覚をもち始めていますね。

 

 この伸ばしきった感じ、スッゴクいいですね♡

 

 

 

 

 そしてだいち組の子どもたちが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鉄棒の前回りに取り組み始めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実はこれは、火曜日に実施した学生たちのワークショップの中に登場していた

 

 鉄棒がきっかけになっているかもしれません。

 

 なんとなく見ていたように映っていた子どもたちの様子は、実は自ら運動の課題をつくり始めていたのかもしれません。

 

 だからだいち組のみんなはできていなかった前回りに、あえて取り組み始めたように思えます。

 

 

 

 そして学生たちはこの前回りの感覚の中に、グッと力を入れて支える感覚から、

フッと力を抜く感覚へと変化させることを伝えたいと思ってこの鉄棒のデバイスをつくりました。

 

  だからグッとこわばってしまうからだの感覚を、お母さんがフッとぬいてあげることができれば

 

 

 

 

 

 

 

  きっと怖がらずに、安心して回ることができるでしょう。

 

 そんな柔らかなサポートをよろしくお願いします♡

 

 

 

 

 

 

4.次回のオフィスアワーに向けて

 年内最後の『うんどうのオフィスアワー』となります。

 

 またそれぞれの“ねがい”や、場合によっては課題をもって体育館にきてください。

 

 “うんどう”に、そして運動に、そして感覚に向きあう志向性をめざして、

ひろくふかくゆったりとこの時間を過ごしましょう。

 

 なんかとっても楽しくなってきたので、ますますわが子を連れて参加したくなってきました。

 時間と心に余裕があったら……㋧

 

 

 

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