たくさんの“まなざし”をいただきました。
お母さんたちのやさしい“ねがい”や“思い”を伝えてもらうと、
「よ~し♪もっと楽しくしよう♪♪」なんて気持ちになってきます。
ちょっとした“迷い”や”悩み”がつづられていると、
「よ~し♪こんなふうな工夫はどうだろう……」なんて次週への意欲がわいてきます。
こんなふうにしたらもっとこの『うんどうのオフィスアワー』の時間が楽しくなるかな…。
あんなことをしたら子どもたちももっと夢中になってくれるかな…。
なにか一緒に考えていく材料がお母さんたちの“まなざし”の中にあります。
どうかお母さんたち、柳川郁生にとっての喜びはここにあります。
単なる運動指導のサービスをするならお母さんたちはいりません。
責任を持って私が(英才)指導します。
でもそうではありません。
この『うんどうのオフィスアワー』は……なんて書くのももううんざりするぐらい熱弁してきていますが、
とにかく『まなざしカルテ』を書きつづけてみてください。
あとからたどってみると、なにかを覚える(記憶する)運動の時間ではなく、
なにかを感じる(学ぶ)運動の時間だということが分かるはずです。
それを理解しないまま参加しているお母さんと子どもたちは、とても損をしていると思います。
参加しているお母さんたちと、書いてもらえる『まなざしカルテ』が同じ数になるのを待ち望んでいます。
……あと、もう少しです。
1.どんなことをしていましたか(子)
なんだかテキパキとつくられていきますが、以前とは違いお母さんたちの“ねがい”の存在がそこには感じられます。
そんな思いを子どもたちが感じてくれるのは……って感じもあったりしますが、年齢の低い子ほどそれを自然と受け入れてくれていますね♡
だいち組くらいになるといろんな意識や気持ちが育ってくるので、お母さんたちを悩ませていますね。
どこがスタートのデバイスということもなく、いろんな“うんどう”が展開されていました。
ここでは(ハイスピード!)這い這いをしています。
それからロープを張って「前転をしてほしいな。」なんて願ったのですが、こんなふうに背中を使って進みだしたりし始めました。
でも、こんな遊びに見える運動にだって大事な要素がいっぱいあります。
・ひっくり返った状態でどっちが自分の進行方向かを体感する空間認知。
・普段意識することのない背中の感覚への体感認知。背中や体幹を使ってグニョグニョと動く感じは、からだの末端へと力を伝えていく最初の感覚をつくってくれます。
・それから足で踏んばることもするし、いちばん単純で大切なゆかに寝っころがることをします。
運動体験の少ない子どもほど、ゆかに手をついたり、転がったり、転んだりすることが嫌いだったりします。
でもこんな体験をいっぱいしていくと、上手に転んで、上手に転がって、上手に全身で運動ができるようになるはずです。
思い返してみてください。はじめのうちは体育館に来てただ歩いたり、走ったりしているだけだったのに、いつのまにか手をついたり、転がったりを当たり前のようにしているのではないでしょうか。
立って歩き出して、転びそうになったら「あ!あぶない!!」ではなくて、いくら転んでも大丈夫なマットの上でたくさん転んで、上手に転べるようになる、そんな単純なことが素晴らしいと思っています。
デバイスの前後の脈絡をうまくつくってあげると、もっとお母さんたちの“ねがい”も伝わるのではないでしょうか。
となりにはこんなふうに『跳ぶ』感覚と『支える』感覚のデバイスがありました。
もうちょっと助走の距離や、高さに工夫をすると子どもたちに分かりやすくなるかもしれませんね。
このブリッジ返しも、お母さんがちょっと手伝い方に工夫をしてあげると『支える』感覚が伝わります。
そのことを何人かのお母さんに伝えてみました。
すると少しずつ頭をマットにつかないで、しっかりと手のひらの上に肩をしっかりとのせて『支える』感覚を見つけてくれた子どもたちが現れました。
上を歩いて渡ったりもありますが、それぞれの運動が展開されればそれでいいですね。
そんな中、最近コツコツと“うんどう”に向き合うことに目覚めたかのようなうきょうくんがいます。
何かができかけてくると、何かとつながる。そんな経験をしていって欲しいとねがっています。
それぞれお母さんたちといろんな“ねがい”を見つけていきます。
ゆみこさんがいろいろと工夫を施してくれていたので、ちょっと考えついた鏡も試してみました。
こんな使い方はあまりしないと思うのですが「腕を伸ばして!」「肘をぴんと張って!」「頭をくっつけない!」なんて命令(指導)をしなくても、自然とできるようなきっかけになったかなと思っています。
あとでうちの息子でも試してみましたが、なかなかいい感じでした♡
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
ひさしぶりの子どもたちもいたりして、ちょっとペースを失ってしまったお母さんもいましたね。
毎年のことですが、『親子・うんどうの日』が終わった直後や、
だいち組も後半の時期になると突然参加者の数が増えたりします。
そんな時に今までコツコツと積み上げてきた空気感のようなものが通じなくなります。
そんなことに以前はちょっと焦ってたりしたのですが、
今では季節の節目のように毎年のことと思って、
なるべくゆったりと構えながらなんとなく受け流そうと思っています。
大体そんなときほし組やそれより小さい子どもたちの方が
マイペースにコツコツと“うんどう”と向きあっていたりします。
そんな中でこの『うんどうのオフィスアワー』に参加し続けて、
なにか小さな変化や、上達を感じとれるようになったことを
理解できているだいち組やたいよう組の子どもたちもいます。
でも、男の子たちは『仲間』という楽しさに気づいたり、
サッカーやおにごっこなどの『ゲーム』という楽しさに気づいたりする時期です。
そんなときに小さな子どもたちのようにコツコツと“うんどう”と向きあわせるのは大変ですよね。
けれどもそれを願うのであれば、それに負けない工夫をして、
“うんどう”の場にもっと楽しいものが存在することを発見してもらいましょう。
もしかしたらゆみこさんの言うように、原点回帰をして手をつないでみたらどうでしょう。
あきこさんも「ほし、たいよう、だいち、母が混ざり合ってできるコースになったら……」と考えています。
まなみさんも「途中で『おうちごっこ』をしたくならないようなデバイスを作りたい。」と思っています。
けいこさんも「鉄棒に誘うだけで拒否されてしまいます……」と悩んでいます。
もしかしたらだいち組ぐらいになったら、正直にどんなことがお母さんたちの“ねがい”なのか、
ちゃんと伝えてあげてもいいんじゃないでしょうか。
あれしちゃダメ!これしちゃダメ!ではなくって、
こうしてくれるとお母さんも楽しいなってことを伝えてあげてはどうでしょう。
『うんどうのオフィスアワー』は、お母さんも楽しむ時間なんですから♡
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか
たいよう組の子どもたちは、ただ楽しいだけではなくなんとなくあこがれの運動が見つかってきた子と、
まだ見つかっていない子で“うんどう”との向きあい方に違いが出始めてきたかもしれませんね。
ここでお母さんも一緒に考えて「こんなことできたら素敵だね☆」ってことを見つけてみてもいいかもしれませんね。
そのためには今何が好きで、どんなことを楽しいと感じていて、どれぐらいの運動ができる準備ができているのか、
わが子のそんなところをお母さんが理解してあげることが大切です。
できないことで引き算をするのではなく、足し算しながら工夫をしていけると素敵ですね……理想ですが♡
ほし組の子どもたちはどんどん場の楽しさを感じてくれていますね。
子どもたちの笑顔をしっかりと受けとめて、大サービスしちゃいましょう♪
このままのふんいきでだいち組になったら楽しいですよ~♡
だいち組はとにかく小学生に近づいています。
小学生って大人になるっていうことではなく、より子どもらしくなる頃かもしれません。
親から独立した“子ども”となっていく時期だから、
これまでのようなコントロールがきかなくなってくるのかもしれません。
私はとくに教育や発達の勉強をしているわけではないので正解はわかりませんが、
だからこそ子どもには気持ちを正直に伝えて「お前のためを思ってやっているのに~」と言う前に、
「お願い♡こうしてくれると嬉しいんだけどな~。」なんてことを言ったりしています。
だいち組にとっては『うんどうのオフィスアワー』も卒業準備かもしれません。
まだまだこれからいろんなことを試しながら、お母さん自身が楽しめるように工夫していきましょう。
4.次回のオフィスアワーに向けて
何を言っているのかわからない状態になってきたので、次回に向けてのお話にします。
とくに今アイデアはありませんが……いつもその場の状況で場づくりを考えるので……
なにかお母さんと一緒にできる、
もしくはお母さんと一緒じゃないとできないデバイスがあってもいいかもしれませんね。
そのためにもまずは手をつないで体育館に来てください。
『やながわせんせいが今日は手つなぎデーだよ。」って言ってたことにしてもいいです。
私も次回はわが子と手をつないで登場してみようかな……(保育園を早退させて^^;)
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