うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2013-06-17

つぶやきカルテ2013(6月13日)

 今年度6回目の「うんどうのオフィスアワー」でした。

 毎回たくさんのお母さんと子どもたちに参加してもらい、嬉しく思っています。

 ……忙しい日々に、

いつか開店休業状態になったら終わりにしたいな……なんて思っているのですが、

楽しみに参加してくれる子どもたちの笑顔と、お母さんたちの理解があると、

調子に乗ってやめられなくなってしまう柳川郁生です☆ 

 

  なのでまたお母さんたちからのまなざしカルテを読ませていただいて、つぶやきます。

 

 おかげさまでたくさんの『まなざしカルテ』を読み込むのに1時間近くかかってしまっています(-_-;)

 

 でも、嬉しいコメント、嬉しい発見、ちょっとずつちょっとずつ見えてくる幸せの予感がそこにはあります。

 

 きっときっとそれが、もっともっと広がってくると思います。

 

1.どんなことをしていましたか(子)

(ここはお母さんたちがデバイスにこめた“ねがい”を、共有するコーナーです♡)

 

 最初につくられていたのが、

坂をかけあがって

 

 

 

 

 

 

 

 跳び下りるデバイスでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダイナミックに跳べるよう、正面に鏡を置く工夫をしていました。

 

 ゆきこさんのコメントでは、ほし組の子どもたちも楽しめるよう少しコンパクトにしたそうです。

 

 

 

 

 

 

 おかげでたくさんのほし組のお母さんたちからの“まなざし”に、「さっきは少しコワかったたけど、今はコワくない、おもしろいよー」(まちちゃん)なんていうのや、「ジャンプの時、鏡を見ながら跳ぶ余裕がでてきたようで、うでをあげてジャンプしたり、正面を見ながら笑顔でジャンプしたりできるようになりました。

今日は高さが低めだったからかな?」(ふみこさん)なんて気づきのコメントもありました。

 

よかったですね♡

お母さんたちのデバイスにこめた“ねがい”が、

ほし組の子どもたちとお母さんたちにも伝わっていたということです♡

 

  

 そのあとは平均台からのつながりで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  跳び箱が置かれていました。

 

 このデバイスは『跳ぶ』?、それとも『支える』?、どっちかなと思ったら 

 

 どうやら『跳ぶ』でした☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのあとに畳を積んでさらに『跳ぶ』ことをねがったデバイスをつくっていたのですが、うまく子どもたちが気づいてくれなかったので、

 

 

 

 

 

 

 

 着地面を受ける斜面にして、気持ちよく『跳べる』ようにしました。

 

 平らな床へ跳び下りるより、こうやって受けたかたちの斜面があると、高く、遠くへ跳べたりします☆

 

 

 

 

 

 

 下りる時もこんなにダイナミックなジャンプをしてくれました☆☆☆

 

 これも実は着地面が受けるかたちになっています。

 

 

 

 

 

 

 

 フープとふみきり板を使って、ピョンピョンと連続で『跳ぶ』デバイスがつくってありました。

 

 出口のところはロープを跳びこえて大きなジャンプになるようにしてありましたが、ほとんどのデバイスが足を使うものばかりだったので、あえて鉄棒を置きました。

 

 これでもっと伸びあがるような『跳ぶ』感覚を体験してほしいと願ったからです♡

 

 次には、どんなふうに動いてくれるかなと期待しつつこんなふうにフープをならべてみると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 いろんなカッコいい『跳ぶ』が発生していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてこんなふうにロープを跳びこえるデバイスで一周ができていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

(ここは柳川郁生が発見したお母さんたちのスゴイところを、ほめる(すごいね!と感心する☆)コーナーです♡)

 

  じつは、なんとなく子どもたちの慣れとお母さんたちの安心感から、

少しお母さんと子どもの間に距離が生まれ始めたなと思ったので、

あえて手をつなぐデバイスをつくってみました。

 

 ちょっと高かったり、ちょっと届かなかったり、ちょっと広かったり、

そうすることでおせっかいにも親子の距離を縮めようとしました。

 

 なぜならここは『うんどうのオフィスアワー』だからです!

 

 なるべくここでは子どもたちを子どものままで“うんどう”の世界を楽しんでほしいと思っているからです。

 

 子どもたちが自立をして取り組む運動教室はここでは展開しません。

 

 こやって手をつないで“うんどう”をすることで感覚的なつながり(理解)が生まれて、なみえさんのように「鏡に気づく前は小さくかがんでからジャンプしていたのに、鏡にうつる自分を見るようになったら、しんこきゅうするように大きく腕を広げ、胸をはって飛んでいる感覚を感じているような動きに変わり、鏡のないところでも一度止まって自分の姿勢をつくって、飛んでいました。」

 なんて書かれているように、こうきくんのうごきを見事に“ことば”でスケッチして、その視線や感覚まで感じとることができるようになってくるのだと思います。

 

 そんなことをさきこさんのコメントのように、「どうしたら跳ぶ楽しさがわかるかなあ。」「まず、しっかりと支えてるよと安心させるところから始めるのかな。」なんて想像していって、子どもたちに楽しさを伝えていければいいですね。

 

 なんかそんな“まなざし”が、

ほし組のお母さんたちの中にも生まれはじめましたよ♡♡♡

  

 この感じ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  いいと思いませんか(^_-)-☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

(ここは自画自賛。子どもたちの発見をほめるコーナーです♡)

 

 見てください!この子どもたちの生き生きとした様子。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは高いところ(○○センチメートル)から跳び下りているからですか?

 これはひろい間隔(○○センチメートル)のフープを跳んでいるからですか?

 

 そんな物理的な視点(客観)で見ているのではなく、

なんか見た目(主観)で見て楽しそうだったり、嬉しそうだったりするのが分かりますよね!

 

 それがこの『うんどうのオフィスアワー』にとって大事な“まなざし”で、

そこから子どもたちの“うんどう”のいいところがたくさん見つかってくると思います。

 

 

 お母さんと手をつないだり、鉄棒に手を伸ばしたり、ハイタッチをしたり、四つん這いになってトンネルをくぐったり、坂道を登ったり、そんなことから手足の協応性が生まれて、からだのすべてとすべてのからだを使った“うんどう”が生まれてくるのです。

 

 

 

 今この二人の動きにとって、ひじの曲げ具合、人差し指の立ち具合、手首の脱力具合、すべてが自然だと思いませんか。

 

 

 こんなふうに子どもたちの“うんどう”をとらえてみると、

もっともっと子どもたちの変化にも気づけるようになってきますよ。

 

 きっと1年、2年、3年とかかるかもしれませんが、

子どもたちの成長においていかれないようそばにいてみてください。

 

 

 

「やっと一人でできるようになった。」というのは、

成長した子どもにおいていかれたことかもしれません。

 

そのヨロコビはもっともっと先にとっておきましょう♡

 

 

 

4.次回のオフィスアワーに向けて

(ここはお母さんたちに次回もよろしくとお願いするコーナーです♡)

 

  子どもたちのそばにいてください。

 

 子どもたちが好きなこと、楽しいことがなんなのか、観察してみてください。

 

 そしてお母さんが願うことがなんなのか、想像してみてください。

 

 でんぐり返しから次の楽しさを見つけるためには……。

 

 どんなことをしたらいいのかな……。

 

 なんて想像しながらいっしょにデバイスづくりをしましょう。

 

 遠慮しないで相談してください。

 

 そのためにこの『うんどうのオフィスアワー』の時間に柳川郁生は体育館にいます。

 

 それがオフィスアワーです☆

 

 

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