うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2013-07-08

つぶやきカルテ2013(7月 4日)

  ちょっと少ない人数の参加でしたが、その分ゆったりと過ごせたでしょうか。

 

 先週からのつながりもあったので、

あまり手出しをせずにお母さんたちに委ねていました。 

 

1.どんなことをしていましたか(子)

(ここはお母さんたちがデバイスにこめた“ねがい”を、共有するコーナーです♡)

 

 

 まずは『支える』感覚からのスタート。

 

 こんなふうに這い這いからスタートしても、次第に手のひらが大きく開かれてつけるようになってくればいいかな☆ 

 

 

 

 

   

 

 

 そして『支える』感覚をつないでいっての平均台です。

 

 しかっりと開いた手のひらの上には、体重が乗りやすくなるはずです。

 おしりを高く上げるのではなく、しっかりと体重が乗りはじめることによって自然とおしりが持ち上がってきます。

 

 

 

  

 その『支える』感覚と、体重が乗っておしりが持ち上がる感覚が身体のなかに心地よく感じられるようになると、やがて跳び箱の感覚とつながっていきます。

 

 

 

 

 

 

  

  せっかくならそんな感覚が側転にもつながっていくといいですね♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてこれは『支える』と『回る』感覚をさかさまの状態で同時に展開するものです。

 なんていうとちょっとスゴイ!デバイスのような感じですが、じつはホントにスゴイ!意味のあるデバイスです。

 

 それは身体感覚の

『絶対零点』

をつくるデバイスということです。

 

 

 

 こども芸大の子どもたちの身体のなかには、

客観的な概念でとらえる物理的座標系の原点とは本質的に異なる、

運動感覚の原点となる『絶対零点』をつくっているのです(^_-)-☆

 

 それはどういうことかというと……今度お話しますね(@^^)/~~~

  

 

 そしてこれも『走る』感覚から『跳ぶ』感覚へつなげ、『支える』感覚によって『回る』感覚へとつなげる、非常に大事な運動感覚を直接的につなげたスゴイ!運動です。 

 

 

 

 

 

 

 

 これだってただ単に風船にタッチするだけのデバイスではありません。

 

 触れたか、触れなかったかが大事なのではなく、連続した軽やかなジャンプを発生させることができたのか。

 

 伸びやかな腕とからだをつかった伸長化が発生したのかなど、見るべきポイントはさまざまです。 

 

 

  でもそのポイントが理解できて(分かって)くると、子どもたちは次の運動へのきっかけが見つけられるようになってきます。

 そしてお母さんたちは、次にどんな運動を処方してあげればよい(喜ぶ)のかを見つけられるようになってきます。

 

 だから観察をし(“まなざし”をむけ)、そのことを記述(理解)し、次のデバイスづくり(処方)へと生かしていくのです☆

 

 繰り返し、繰り返し、意識的に“まなざし”をむけることによって見えるようになってきます。

 

 

 その横にはこんな鉄棒もありました。

 

 子どもたちがそれぞれ自由に運動していましたね。

 

 

 

 

  

 

 

 いっしょうけんめい逆立ち(倒立)にチャレンジしている子もいたので、鏡を置いて肘を伸ばしてスッと押し返せるように工夫をしてみました。

 

 肘が伸びないのは力がないからではなく、楽に『支える』運動の感覚が見つかっていないからです。 

 

 

 

 

 それを工夫で伝えてあげれば、

頑張らないで倒立ができるのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

  この『うんどうのオフィスアワー』は、体力や筋力、ましては根性をつける場ではありません。

 上手な運動はいかに楽にできるようにするかということも大事なポイントです☆

 「うちの子は腕の力がないから」「脚力がないから」と勝手に決めつけないで、フワッと力を必要としないコツのようなものを一緒に探してみてください。 

 

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

(ここは柳川郁生が発見したお母さんたちのスゴイところを、ほめる(すごいね!と感心する☆)コーナーです♡)

 

 柳川郁生は運動が苦手だ!と自負しています(^_-)-☆。

 でも他人から「運動が苦手だね」といわれると悲しくなります(+o+)

 それはなぜなんだろう?と考えてみると不思議な気持ちになります。

 でもやっぱり誰かと比べられているからかもしれません。

 

 どうして悲しくなるのかというと、

じつは本人は運動を楽しんでいるのに、

それを客観的に他人と比較されて評価されてしまったからかもしれません。

 

 子どもたちに関しても、“苦手”という判断をしてしまうのは大人の方が先だったりします。

 

 走ったり、跳んだり、転がったり、友達と手をつないだりすることを、

「苦手」とか「得意」なんて考えずに楽しんでいるのが子どもたちではないでしょうか。

 

 なんとなくわが子の運動する姿を見て、

他の子との差を感じて気になっているお母さんたちがでてきました。

 

 できればそんなふうに見ないで、

できないことをできるようにする事ばかり意識しないで、

イチバン楽しいことはどんな運動なのか、

そしてどんな“うんどう”の世界をつくってあげたら最高の笑顔を見せてくれるのか、

そんなことに愛情をこめましょう♡

 

 うちの子の寝返りは覚えるのが早かったとか、すごく上手に寝返るとか、

そんなことでよろこびは感じていなかったですよね。

 

 その瞬間に出会えたことがなによりの幸せだったはずです♡

 

 まだまだ子どものわが子です。

 

 この『うんどうのオフィスアワー』は子どもたちを子どものままでいさせる時間です。

 

 『私は自ら動くことができる』ということがイチバン大事なことです☆

 

 またわけの分からない”つぶやき”と思うかもしれませんが、

「苦手だから」なんてあせらずにいましょうということです(^_-)-☆ 

 

 

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

(ここは自画自賛。子どもたちの発見をほめるコーナーです♡)

 

 ということで子どもたちの様子を見てみれば、いろんな運動の発生が生まれてきています。

 

 こんな這い這いから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しっかりと前方を見据えたこんな這い這いが発生したり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ふっともち上がったこんな姿勢から

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 軽やかな4つ足歩行が生まれてきたりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもたちの運動の最初の発生はいつ起きるかわかりません。

 

 

突然それが現れたりします。

 

 こんな失敗だって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新たな運動の成功を生みだすためには必要なプロセスです。

 

 できたり、できなかったりの感覚を 、いろいろと探りを入れながら工夫をしていくことがとてもいいんです。

 

 

 

 

 

 そしてたいていはこんなふうにひっそりと始まっていたりします(^_-)-☆

 

 分かりますか?

実際にやっている子の腕を伸ばした感覚が、立っている子の感覚に発生しているのです。

 

 

 

 

 

 やったー!できたー!!なんて瞬間もいいのですが、

ひそかに発生したこの運動感覚誕生の瞬間を見つけることもスッゴク楽しいですよ☆

 

 ぜひぜひわが子の“うんどう”から目をはなさないでこの時間を過ごしてみてください。

 

 そしていい瞬間を見逃さずに見つけたら、柳川郁生にそのヨロコビを伝えてください。

 

 見たかった~(>_<)と悔しがりますから…… 

 

4.次回のオフィスアワーに向けて

(ここはお母さんたちに次回もよろしくとお願いするコーナーです♡)

 

 夏休み前最後になります。

 

 また今度が楽しみになるよう。

 

 “うんどう”のデバイスをみんなでつくりましょう。

 

 

 

 

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