2014-08-26

弟子入計画

大学の裏に住んでいる百姓のおじいさん、岡崎さん。

茶さじや竹箒、縄を綯って素敵なかごバックを作ったり、とても器用な手しごとをされます。

手に職をつけたい私は岡崎さんに弟子入り志願をして、放課後農芸の人と共にもの作りの勉強中。

 

先日は竹箒の作り方を見せて教えていただきました。

 

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そして今日はそんな弟子入り計画第二弾【縄を綯う】

 

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岡崎さんの手つきを見ても全然理解できず、やらないと分からんということでトライ。

やりながら手の動きを教えてもらいました。

藁を手のひらで転がすように合わせていくと意外といい感じに縄になりました。

コツを掴むとリズムよく楽しく進みます。

 

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 わたしの綯った縄

 

 

岡崎さん曰く、すべては縄から始まる。

 

昔は家作りにも縄を使っていたそうな。

その家は中で煙を焚いて維持すると100年保つと。

なんか生きてるなあ、とおもいました

 

 

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岡崎さんが納屋からいろいろ出してきてくれました。

一番左の草履は100年前のもの。真ん中は雪の時履くものだそうです。

蓑はくぐという植物で軽くて水をよくはじきます。縫い目がおしゃれ。

 

 

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装着。

どれも軽くて体にしっくりきました。そして機能的。

草履は日常で使いたいレベルです。

今日は雨のなか畑作業したので蓑使ってみたかったなあ。

 

 

いろんな情報媒体がある今日ですが、人から人へ直に伝えることには力がありますね。

見て聞いて手を動かして体で感じて、縄を綯った感覚と岡崎さんの縄を綯う手の動きが自分の中に濃く残りました。

こうして一人一人の体と感覚を媒体として伝わっていくのが伝統なのでしょうか。

 

 

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放課後農芸の畑の外での報告でした。

 

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記:芸術学部美術科彫刻コース 渡部萌

 

2014-07-20

想像力

柳川先生のチュートリアル、『放課後農芸』に参加するようになってから、

食や、それに関係することについて考えるようになりました。

 

 

人間は、人間が生きていくために、

生きている動物を殺し、

食べているということ。

私たちが食べる生き物の

と畜を仕事にしている人がいること。

その人たちが部落差別を受けていること。

肉(命)に高い・安いなど値段がつけられて

売られていること。

売られた肉の多くが、捨てられていること・・・。

 

他にも、当たり前だけど忘れてしまっていたこと(これを思考停止と呼ぶことも学びました)、

知らなかったことなどを、改めて考える機会を頂きました。

 

 

そして一昨日の夜、

家に帰ってから、小学二年生の弟に

「今日ご飯食べるとき、いただきますって言った?」から始まり、

今日の夜ご飯の鶏肉がどのようにして今このテーブルに乗っているのかを、

ゆっくりと、誤解や怖いイメージを受けすぎないように話しました。

すると、弟が

「『命のバトン』という本に、

今僕がいるのはお父さんとお母さんがいるからで、

そのお父さんとお母さんにもお父さんとお母さんがいて、

たっくさんのひとがいるから今の僕がいるんだって書いてあった。

そして、そのたっくさんの人が育ててくれたから、

僕は大きくなれたんだと思う。

 

食べられた牛や豚にも、

育ててくれたお父さん牛やお母さん豚がいた。

もし食べられなかったら、自由にいっしょに遊んでいたかも知れない。

大きくなって、お父さんお母さんになっていたかも知れない。

だから、

ありがとうって食べなきゃダメだね。

残しちゃダメだね。」

と、拙い言葉で、でも、

優しくて強い眼差しで、教えてくれました。

 

 

一昨日の柳川先生の授業で、

自分の行動で、喜んでいる人がいる反面、

悲しい思いをしている人がいるかも知れない。

もっと想像力を働かせて物事を考えていけば、

いろんなことに気づくことができる、

と教わりました。

 

弟には、私がいつの間にか忘れていた

想像力・優しさがあることに気づかされ、

同時に驚かされました。

涙が止まりませんでした。

 

 

アンテナを張って、真実を見る。

考えるよりも感じろ、

そして、行動しろ精神で過ごしていきたいです。

 

 

もうすぐ、夏です。

 

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記:コミュニティデザイン学科 1年 高橋 紫

2014-07-19

虫も食べない野菜

昨日渡部萌さんと、大学の裏の岡崎さんという方を訪ねてきました。昨日作った文章ですが、載せておきます。写真もなく文章も長いのですが、目を通して色々と考えて貰えれば幸いです。 今日学裏のおじいちゃん(岡崎さんという方;以後おじいちゃん)に会いに行ってきました。自分の事を百姓特に地百姓といい、とても素晴らしく、面白くとてもえさせられる方です。今日でお会いするのは3回目なのですが、伺ってすぐこ自宅にお邪魔させてもらい、お抹茶を頂きながら一時間ほどお話させてもらいました。 沢山のお話を聞かせてもらったのですが、特に心に残ったのは、「虫も食わねー野菜を人間は食ってんだ!」というお話です。普段私達の食べている野菜に、虫のカジった後はありません。確かにハウスなどで育てられたモノであれば、虫は付かないと思うでしょうが、どんな厳重なハウスであっても土がありますから虫はいない訳が無いのです。ではなんで虫がカジったモノがないのか?それは農薬を沢山使っているからです。農薬は虫にとっては大変な毒です。でも人間は虫も食べない野菜を食べます。人間は毒の付いた野菜を買い、その野菜を食べ毒を蓄積しているのです。 では何故そんな野菜を食べるのか?もし目の前に綺麗な形のきゅうりと、ぐねぐねに曲がって虫のカジった後のあるきゅうりがあったら、99%以上の人が綺麗なきゅうりを手に取ると思います。そうして、一人ひとりが綺麗なきゅうりを選ぶから、綺麗なきゅうりが売れると言って農薬やハウスとかを使い、見た目だけなら綺麗なきゅうりを作る。農薬はいけないと知っていても、農薬を使ったモノしか市場にほぼ出回らない、それに色々文句を言う人がいる。でもその状況を作っているのは、綺麗なきゅうりを選び、買い、求める私達他ならない。 ましてや野菜に必要なのは、直射日光。ハウスでは直射日光は三分の一しか当たらない。ガラスでも半分、直射日光がそのくらいということは、野菜に含まれる栄養もその数に比例する。つまり直射日光を受けて育った野菜と同じ栄養を取るには、ハウスで作った野菜を3個食べないといけない。そうしてハウス×農薬野菜のニーズが増える。そうした現状を受け止め、一人でも多くの人にその事を知ってもらう。そうして、日本からハウス×農薬野菜を減らしていかないと、日本人の身体は弱くもろくなっていくしかないと思う。 そして日本全体がもっと食べ物に感心を持たないと、日本は滅ぶ道しか残されていないと思う。 再来週にまたお話を聞ける機会を設けてもらえたので、沢山の話しを聞き自分なりに受け止め、考え共有していきたいと思う。もう二十歳も過ぎ、人から何かをしてもらう、何かをするのにただ付いて行くのは終わりにしたい。少しずつでも、ちょっとだけでもいいので、自分からその一歩を歩みだし、走り出して行きたいと思った。

 

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歴史遺産学科 2年  菊池 駿貴

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