うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2010-05-14

つぶやきカルテ(5月13日)


翌日提出に変更していただいたにもかかわらず、
たくさんの「まなざしカルテ」の提出ありがとうございます。
中味に関しては、一週間の猶予がないほうが忘れないうちに書けるって感じですね。
その分私の方では読み応えがあって大変です(^_^;)

忘れた方は、遅れてでもよいので必ず提出してください。
つぶやきカルテ2010(5月13日)


1.どんなことをしていましたか(子)

体育館のあちこちで、お母さんたちとの遊びや、子どもたち同士での遊びが始まっていました。
だんだんとコースがつくられ、コースに参加する子どもたちとそうでない子どもたちがいました。
そんななかでもさちこさんのコメント「ボール遊びでもOK」。
そうですよね。別にコースに参加していなくたって、見てくださいこのフォーム。かっこいいでしょう!素晴らしいうんどうが展開されていますよね。

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

新しく参加したお母さんたちは、どうしたらいいかわからないかもしれません。まずはゆっくりまわりの様子を見て、いろいろなことが見えてくるまであせらないでください。
これは、子どもたちも一緒です。
このオフィスアワーでこれまでみんなが何をしてきたのか、どんなことをするのか、そんなことが見えない段階で「あれをしなさい」「コースをしなさい」なんて言われてもよく分かりません。
少しずつ少しずつここにいるみんなのこと、ここで行われている『うんどう』ということ、そして自分自身の運動の感覚というものが見えるようになってくるのです。

そして昨年度から引き続き参加してくれているお母さんたち。
それぞれがいろんな思いでスタートしたコースづくりは、最初はねらいがバラバラかもしれません。
しかしそこからのスタートがつながり合うはずです。
大学生たちの授業である「芸術と子ども」のワークショップでは、「支える」「回る」「跳ぶ」「投げる」「走る」の5つのグループに分かれて準備をしました。
そして先日リハーサルを行いました。
そしてお互いのコースをつなぎ合わせるためにテーマを考えてみました。
あくまでも子どもたちに体験してほしい、感じてほしい「運動感覚」が先で、そこからイメージをするのです。
その結果、森の動物たちが4つ足で走ったり、水たまりを跳び越えたり、ゴリラが木の実を投げたり、そんなイメージでつなげるとバラバラに準備していたお互いのコースが、一つのストーリーの中に収まってしまいました。
きっとこれなら子どもたちにも伝わるかな?ということで、『動物たちの森』というテーマでワークショップを行います。

そうなんです。
そうやって子どもたちに運動の感覚を伝えることが「うんどう」なんです。
だからいずみさんまきこさんのコメントに伝えるという気持ちの言葉が登場していたことがとてもうれしかったです。

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

今日もとことん書きます(笑)
書き出すと止まりません。
それぐらいお母さんたちの取り組みが素晴らしい!

ということで、ここは子どもたちの運動の変化について書くのですが、またお母さんたちの変化について書かせてもらいます✑

少しずつ跳び箱や、鉄棒の固定概念から解放されてきたようですね。

「鉄棒」だって、何をさせるのかではなく、どんな動きが現れるのかなんて視点で子どもたちのうんどうを見ていてくれます。
だから、「前転」だけでなく、とびつく・よじ登る・スウィングする・自分の体位をコントロールしながら体勢の変化を予測してとび下りるなど、鉄棒を通してさまざまな運動が出現してきます。
そんなじゅんこさんの「気持ち的にゆとりをもって見ていると、必ずしも○○しなくてもいいんだということが……」という内容のコメントなんだろうなと思いました。

それからこの日かずよさんから子どもたちの運動(跳ぶ)のひきだし方を聞かれました。
そして子どもたちの様子を見ながら、助走の距離をのばすという工夫をしていました。
そう!子どもたちが気持ちよくマットにとびのるためのいきおいを生みだすには、この距離では足りないということが見えたんですよね。
これが運動学的なまなざしです。
だから「自分がうんどうに向かっていくことを楽しめる……」(かずよさんコメント)なんて、運動の志向性という観点にまで達した見方になってきているのかもしれません。

4.次回のオフィスアワーに向けて

しのぶさんから質問をしてもらい、またいろいろと考えさせてもらいました。
私とお母さん、お母さんと子ども、子どもと私。
みんなが同じものが見えるようにするためにはどうしたらいいんだろう?
そしてその答えは、泣いているさらちゃんと、やさしく聞き出すしのぶさんの姿にあるのではないかと。
そう考えてこそっと写真に収めようと思ったのですが、失敗しました。
でも本当にわが子の話に耳を傾けるお母さんの目線や姿勢は、なんて専門家なんだろうと思います。

まだ今年度始まったばかりですが、深いところは深く、軽いところは軽くでいきましょう♡

とりあえずいつまでたっても着地点が見つからないので、今回はこれで終わりにします。

そしてこれだって。
この肘を高く上げて伸びあがった姿勢、この腕の引っ張りが高く跳び上がるきっかけの運動をつくったりしてくれるのです。
スゴイ、スゴイ!

コースの方は、
・「高い鉄棒」「低い鉄棒」
・走って行って積み上げたマットにとびのったり、支えとびのったり
・跳び箱
・ジグザグ走り
などが準備されていました。

それからこれは、肘をピンと張って肩で支える感覚がわかってくると跳び箱の前へポトンととび出てしまうことをねらい(願い)にしています。
なんとな〜くやっているうちに「あれっ?」って感じでできてしまうのが理想です。

跳び箱を縦に置いて、踏切り板をくっつけて、さあ跳びなさいと準備してあったら、それは「開脚跳びを跳びなさーい」という暗黙の強制かもしれません。
なんて跳び箱が跳べなかった私は、ひねくれて考えてしまいます(笑)

途中から「柳川式お節介」で、お母さんたちの願いの中には跳び箱を気持ちよく跳んでほしいというのがあるのだろうなと思い、少し工夫を入れました。

・まずは支えるということをしっかりつくるために跳び箱を2台平行に並べました。
(おまけ)
5.次回に向けての目標
その1.もっと短い、簡潔なブログにする!
その2.時間をかけずにブログをつくる!
です。

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