うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2010-05-21

つぶやきカルテ(5月20日)


 えらそうに「お母さんのため……」なんてやっている
「うんどうのオフィスアワー」ですが、
こうやってたくさんの「まなざしカルテ」を出してもらえると「ありがとう」なんて思ってしまいます。
 それって自分のため?ってことですよね。

 でも、お互いのため、みんなのため、私とお母さんと子どものために楽しくいきましょう。
そしてスタッフのみなさんもちょっとのぞきに来てくれたり、ブログで様子を知ってくれたりしています。

 そんなことで、この場に来れない人たちのことも少しは考えて(少しじゃダメか?)もっともっと多くのみんなで分かち合える工夫も必要ですね。

 では、今回の『つぶやき』

つぶやきカルテ2010(5月20日)

1.どんなことをしていましたか(子)

 最近は親子遊びの時間が長くなり、なんとなくコースづくりのタイミングが難しい感じですね。でも必ずしもコースでの運動が一番というわけでもないのですから、とことん親子で運動しきっても良いかもしれません。
「お母さん、ボクもうコースに行く」っていうぐらい(笑)

 今にきっと子どもたちも、「はやくコースをつくろう」という日が来るはずです。そのためにお母さんたちはいろんな『願い』をあたためておきましょう。

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 むかしと比べるのは失礼なんですが、最近のお母さんたちはどんどん子どもたちの運動の世界に近づいてきてくれます。
 とってもいいことだなあと思っているのですが、ふと気づけば……お母さんたちの背中が子どもたちのうんどうを囲む壁のように見えてきました(決して変な意味ではないですョ)。
 そこで、子どもたちの運動がどこからでも見えるように、子どもたち同士が遠くからでも確認し合えるようにと、姿勢を低くしてもらいました。

 すると見てください。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 高い鉄棒の様子を見ていても、子どもたちは自分はこうしたいという自分自身の志向性をもってうんどうをするようになってきましたね。
 それから、ほかの人のうんどうも見て理解しはじめています。学ぶ(学習)がはじまっているのですね。
 私はうんどうというのは、字を書いたり、計算をしたりということの前に出会う学習だとも思っています。
 人のやっているのを見たり、説明を聞いたりして、できなかったことがだんだんとできるようになる。そして、そうすることによってできなかったことができるようになるんだということを知っていくことも学習なのではないでしょうか。
 
 あせらず、あせらず、ということで
4.次回のオフィスアワーに向けて

 なかなかきっちりと運動の環境をつくれないところもありますが、あまりマネジメントを優先すると機械的な運動の反復におちいってしまったりするものです。それはそれで「体力づくり」のためにはなるのですが。
 でももっと子どもたちには、運動感覚(動いている感じ)というものに気づけるようになってほしいと考えているので、最近みんなができるようになってきた鉄棒の前回り。
回って「できたぁ!」でゴールではなく、くるんと軽々と回れた感覚をどう次のうんどうの楽しさにつなげていけばいいんだろう?なんて考えていきたいと思っています。
 ですからもっともっとお母さんたちのまなざしのビームで、子どもたちを『うんどう』の世界へ誘(いざな)いましょう。
 よろしくお願いします。

 というわけで、今回はコースづくりに少し手間どっていたようだったので、ちょっと早い段階で「柳川式お節介」を投入してしまいました。
 まずは跳び箱と踏み切り板がお決まりの状態でセットされていたので、跳び箱を縦にして両脇に低い跳び箱を並べてくっつけました。
 ねらい(願い)は、もしかしたらこれで子どもたちの脚がパッと開いてくれるかも、ということです。

 そしてこれは、4つ足で歩いて支える感覚を楽しんでほしいとお母さんたちがつくったデバイス(しかけ)です。
(スミマセン ねらい通りの画像が……)

 それからこんなふうにふかふかの凸凹道を走ってもらおうとつくったら、みんな気持ちよさそうに横転がりでした。
 こっちの方が楽しいんですね。

 そして鉄棒や、踏切り板を使ってのジャンプなどもしました。

 すると……

 こんな感じでした。


 子どもたちの運動のこんなスゴイところが見えてくるんです。大人として子どもを見下ろしていた時には気づかなかった運動が、運動する人と同じ状態に近づいたときに理解者となってあげられたりするのです。
 そうすると今まで割と「ガンバレ、ガンバレ」という上から目線の言葉だったものから、「わーっ!」とか、「スゴイ!」とかっていう理解と尊敬のまなざしが自然と生まれてくるのかもしれませんね。
 わが子をスゴイと感じた瞬間って嬉しいですよね♡

(おまけ)

まきこさん
ちゃんと気づいていましたよ〜(ニヤリ)

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