先週は、だいち組対象の創発カリキュラム『うんどうの日』のワークショップがありました。
学生たちがいろんな運動の感覚を引き出すデバイスを工夫して展開しています。
「こんなふうに動いて欲しい」「こんなふうに感じて欲しい」「こんなふうに気づいて欲しい」「こんなふうに体験して欲しい」「こんなふうに楽しんで欲しい」と、学生たちの願いがつまった運動のデバイスです。
このブログで紹介していますので、そちらの方もご覧になってください。
お母さんたちの願い、学生たちの願い、保育に関わるスタッフや職員の願い、そしてなにより子どもたちの願い、それをつなげるのがこのブログ(柳川郁生)の願いです。
だから学生が展開した“うんどう”のこと、こども芸大で展開した“うんどう”のこと、“うんどうのオフィスアワー”で展開した“うんどう”のこと、全てをここで公開しているのです。
つぶやきカルテ2011(6月23日)
1.どんなことをしていましたか(子)

走るきっかけをつくってくれるデバイスでしょうか。
走ったり、ぴょんぴょんと跳ねたり、子供たち自身がいろんなことを試していました。

「支える」感覚のデバイス。
ほし組やたいよう組の子どもたちは歩くことが中心ですが、もうひと工夫することでこんなふうに4つ足で歩いてくれるかもしれません。

跳び乗ってジャンプのデバイスですね。

ここも学生たちのつくったキノコを登場させてみました。
「回る」感覚のデバイスです。

ここはブリッジ返し。
後ろへ「回る」感覚と、胸や肩の感覚を使って「支える」感覚を体験するデバイスです。

そしてかけ上がっていって「跳ぶ」感覚のデバイス。
学生たちがつくった恐竜のデバイスとも自然とリンクしていたのではないでしょうか。

ここも「跳ぶ」感覚のデバイスでしたが

ちょっと「跳ぶ」イメージをもってもらうために、学生たちが準備した草を生やしてみました。
高い台に乗るよりは、ピョンと跳び上がるイメージができたでしょうか。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

ほし組や、たいよう組のお母さんたちもデバイスつくりに参加してくれるようになってきました。

そして子供たちの様子をみながら、実際に自分で試してみながら、ちょっとずつ手を加えていきます。
なにか完成品を準備するのではなく、ちょっとずつちょっとずつつくっていく。これが工夫ではないでしょうか……。

それから手をつなぐことなどをきっかけに

子どもたちの“うんどう”にそっと寄り添ってみる。

焦らず、ゆっくりと……
そうすると

こんなふうに生えているキノコや花の匂いをかいだりして

子どもたちはもっともっとイメージを広げて

“うんどう”を楽しめるのではないでしょうか。
少しずつ少しずつ、というよりもかなり早い段階で“うんどう”が理解できてきたかもしれない子どもたち。
どんなことが見えているのか、お母さんたちもそのまなざしの先に見えているものを見つけてみてください。

そんなまなざしを自然と大事にしているはづきくんとゆきこさん。
だいち組の鉄棒のスウィングを見て思わず
「うわ〜きれい♥」
なんて言っていました。
「きれい」なんていう運動の質的な評価ができるというのは、運動の感性が生まれてきたということでもあります。
スゴイ、スゴイ言葉でした。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

だいち組がほかのデバイスに集中しだすと

ほし組やたいよう組の子どもたちが

コースを廻り始めました。
ある意味
原志向位相から探索位相
ということですね(^^♪
それからなぎくんが……フッ……と鉄棒に興味を示しました。
その瞬間をかおるさんも見逃しませんでした。
そこでちょっと鉄棒のデバイスに工夫をしてみました。

するとこんなふうにカッコイイスウィングが生まれてきました。

ほかの子どもたちもそれに刺激を受けて集まってきました。
おもしろそうな運動の感覚って、子どもたちの直感になにか信号を送るみたいですね。
本当に不思議と突然鉄棒にみんなが集まってきました。

そしてひそかに「逆上がり」にも興味をもったなぎくんでした。
そんな変化に気づけたりすると、なんか嬉しくなってだれかに伝えたくなったりするでしょう。
そんな発見をするためにコツコツと綴っていくのがこの『まなざしカルテ』です。
愛情たっぷりの発見をして、それを喜ぶことのできるお母さんでいて欲しいというのがこの『うんどうのオフィスアワー』を始めたきっかけです。
かおるさんおめでとうございます。
大発見ができましたね\(^o^)/
そしてなぎくんに感謝ですね☆
ヨカッタ、ヨカッタ♥
4.次回のオフィスアワーに向けて

“できっこない”『バク転』の練習も続けていきましょう。

気づけばこんなふうに笑顔で背中からジャンプできるようになっています。

それからこんなふうに背中や肩で自分の身体を支えてひっくり返る感覚もついてきています。
こんな感覚がいつしか結びついていって“できっこない”『バク転』ができちゃったりします。
次回も結果を急ぐことなく、でも栄養たっぷりの愛情を注いで、子どもたちと工夫をしていきましょう。
こつこつとまなざしを向けて、書き綴っていくと……とっても幸せなできごとを見逃すことなく、子どもと共有の感覚の中で喜びを感じることができるはずです。
そしてその嬉しさが、さらにさらに子どもたちの“うんどう”を応援したい気持ちにしてくれます。
3年かけてつくっていきましょうね。
まだまだ書ききっていないことがありますが、また長くなってしまったのでこのへんで終わります……end.
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