うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2012-05-27

つぶやきカルテ2012(5月24日)

つぶやきカルテ2012(5月24日)

 “まなざしボックス”ありがとうございました。

 内側までしっかりとつくりこんでいただいて、こんなところに愛♡を感じてしまいますね。

 今までの“まなざしボックス”もありがとうございました。

 ある時にこども芸大のスッタッフが
「つくっておきました」とさりげなく準備してくれていたものでした。

 2006年から『“動く”オフィスアワー』としてスタートし、
2007年に『まなざしカルテ』が始まったので、
おそらく約5年ぐらい活躍していた箱でした。

 柳川郁生の“つぶやき”も、
2007年の総集編として『つぶやきカルテ』を書いたのが始まりでした。

 それまでは実施記録として毎回“ひとりごと”を残していました。

 そして2008年から毎回の『つぶやきカルテ』を公開するようになり、
2010年に『うんどうブログ』でつぶやくようになったことをきっかけにして、
いつのまにか『うんどうのオフィスアワー』になっていました。

 たかが段ボールの箱ですが、代替わりにはちょっと感慨深いものがあったりします。

1.どんなことをしていましたか(子)


 平均台を渡ったり

 ‘支える’感覚をねがいにしたデバイスの
トンネルをくぐったり

 その先のさらに‘支える’感覚を増幅させる坂道を
登ったりしていました。

 ‘支える’感覚をというお母さんたちの“ねがい”が
感じられるデバイスでしたね。


 軽快に走っていって


 そして横に置かれた跳び箱を
こんなふうに跳び越えたり

 縦に置かれた跳び箱から
こんなふうに跳び下りたり

 開脚とびで跳びこしたりしていました。


 あとは本日のメインディッシュは
 これっ!て感じでしたね♡

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 いろいろと“ねがい”を見つけながらデバイスづくりが始まりましたね。

 いろいろと悩むのもいいかと思います。

 ただあまり考えすぎないでください。

 なぜなら正解があるわけではありませんから。

 毎日の食事と同じように、あれもおいしいね♪ これもおいしいね♪
 今日は天気がいいから外でおにぎりを食べたらすごくおいしいだろうな♪
って感じでいいと思います。


 でも‘支える’感覚をねがったトンネルと坂道があって、
こんなふうになおみさんたちのように、
子どもたちの日常の中にあった‘支える’という“うんどう”をみつけて、
それをデバイスとしてつくってくれたりするのも素晴らしいですね☆

 それからゆきこさんのまなざしに「つながりを感じてきている」なんて言葉が出てきます。

 ようこさんのまなざしに「子供のやってみようと思う時の視線の先に……」
なんて言葉が出てきます。

 そしてお母さんたちみんなのまなざしに「さぐってみたい」という言葉が出てき始めました。

 
 お母さんたちのまなざしに少しずつ‘観察’の“志向性”が生まれ、
なにかが見えはじめてきた……

 つまりわが子の“うんどう”が見え始めてきたのだと思います。

 といってもまだまだうすぼんやりであったり、一部分であったりします。

 でもやがてそれが、
生き生きとした子どもの意識と感覚に協応するお母さん自身の感覚となります。


 こんなふうにお母さんたちが
ちかくでまなざしを向け

 いつでも目を合わせられるようにしておくことが
この『うんどうのオフィスアワー』の大切な思いです。


 そしてお母さん自身も感覚を楽しんでくれると

 その感覚がスーッとなにげなく、
子どもたちに伝わっていったりします。

 それからそんな瞬間に
お母さんのまなざしが向けられていると


 こんなふうに気持ちよ〜く♪跳んだ感覚が


 フッと、言葉になって表れた瞬間に出会えます♡
 これ、指をさしてなんて言ってると思いますか?

 自分がピョ〜ンと浮き上がった感覚があまりにも気持ちよかったから、
このすきまになにか世界(物語)が感じられた(見えた)のです。

 そんな瞬間を見つけるのが、
柳川郁生にとっての“うんどう”の世界のヨロコビですね♡

 お母さんたちもそんな瞬間との出会いをのがさないよう、
わが子の“うんどう”にまなざしを向けてください。

 どこかで道具を支えているようなことをしてばっかりいると、
そんな♡幸せ♡な瞬間を見逃してしまいますよ。
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか


 ‘支える’って感覚の気持ちよさに気づいてきたから、こんなふうに自然とやってくれるのでしょう。

 跳び箱にいちいち手をつくのは面倒なことですが、‘支える’ことによってふわっとおしりが持ち上がる感覚が見つかると、楽しくなってくれるんですね。


 少しずつ少しずつそんな感覚の体験を広げていきましょう。

 そしてこの風船バドミントンのように、
子どもたちの運動感覚を体の外まで広げていってあげましょう。

4.次回のオフィスアワーに向けて


 お母さんたちのデバイスづくりのレベルが上がってきました。

 なんでこんな方向につくるんだろうと思ったら鏡を意識していたり

 これじゃ少し停滞してしまうぞなんて思うとすーっとつながるコースをつくったりと、ずいぶんと考えられていますね。
 でもそんなにいっきに『良いデバイス』を意識しすぎず、
とくにほし組のお母さんは、
子どもたちがゆったりと“うんどう”の世界にいられるよう、
まなざしを向けてあげていてください。

 毎回の『うんどうのオフィスアワー』の時間の最後に、
その日の子どもたちにとって一番楽しいデバイスになっていればいいと思います。

 最初から「はい!食べなさい!」って準備するんではなく、こんなのがあるけど、今日はなにつくって食べる?

 そして最後にみんなで「ごちそうさま」が言えればいいんじゃないかなってぐらい余裕ができてくるといいですね。

 でもそうはいかないのが最初の頃です。

 そんなことを含めて、
柳川郁生が子どもたちの前で平気でしゃべれるようになるのに、
2年以上かかった話をいずれどこかでさせてもらいます……(笑)

 ということで、どんどんいうことがあやしくなってきました。

 でもこれが柳川郁生の“つぶやき”です。

 まじめに読みすぎると慣れないお母さんは???って感じで混乱してしまうので、
あまりいっきに理解しようと頑張りすぎないようご注意ください♪

 頑張らないのが柳川郁生の“うんどう”の世界です。

 だって頑張って楽しむってなんか変ですよネ!

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