夏休み前から計画していた堆肥隊の生ごみコンポスト。
日本の農業でみられた畑・人・食物の繋がりを放課後農芸でもできるのではないかと思い始まりました。
生ごみコンポストを制作するにあたり、私たちは2つの方法を考えました。
一つはコンポスト用の容器に野菜くずを重ねていく方法。もう一つは直接地面に穴を掘る方法です。
今日は大学裏の畑に朝8時集合。
そして下準備としての穴掘り作業を行いました!
先ずは場所の確保として、
草刈り&芋掘りをしました~
とても大きなさつまいもを収穫!
秋の味覚GETです(^^)!
そして穴堀り開始です!
「一人一つ穴を掘ろうか~」
「勝負しましょうよ!」
「掘った穴に名前付けていいですか!?」
なんて和気藹々と始まった穴堀り。
だがしかし!
大学裏の畑は石が多く、しかも大きい!
掘っても掘っても中々進みませんでした…
途中でいちじくを収穫しに行く少女。
泥にはまる青年。
皆に恋愛相談しだす少女……
大変な作業ですが、皆とおしゃべりしながらの穴堀りはとても楽しめました!
そして!
結果的に!!
今日一日では終わりませんでした!!
堆肥隊の皆さん。
私たちの穴堀りはまだ終わりませんよ!
ちなみに今日の成果はこの通りです~
野菜くずを利用した生ごみコンポストが成功するためにも、これから話し合いと検討を重ねてより良いものを作っていきます!
建築・環境デザイン学科
1年 但木美咲
今年の夏休み最後のお昼ご飯Cafeが、昨日9月23日に行われました!
同時に飯塚さんがファシリテーターを務める番場クラス、片桐クラスの畑の撤収作業をしました。
夏休みの活動にほとんど参加出来ていない自分が言うのもおかしいのですが、例年通りの人数の少なさでした…
気候の問題なのか定期的に人が入っていたからなのかは分かりませんが、雑草が少なかった印象が強かったですね!
そんな状況なので、里芋も収穫しやすく…
作業に手間を取られなかったため、ほぼ時間通りに「いただきます!」が出来ました!
写真にはのってないですが、焼き芋もしました。
その後は芋がき作りに、栗むき等々しましたー
お昼ご飯Cafeとしてではなくとも、みんなでご飯食べたいですね!
9月9日火曜日のお昼ごはんカフェ
今回は、山川さんという方に来ていただき、ジャム作りをしました。
ジャムにしたのは、畑にひっそりと育てられていた、ガーデン・ハックルベリーというナス科の植物。
見た目も名前も似ているけれど、ハックルベリーとは全く別物のようです。
ジャムにされる前のガーデン・ハックルベリーを一粒食べてみました。
全然甘くない!
生ナスのような味です。ブルーベリー感覚で食べるとウエッってなります。
手の平ですり潰してみると紫色の果汁とたくさんの種が!
すごくきれいな色です。これでなにか染められそうですね。ちなみにこのときは、この紫で玉手りかさんの顔にお絵かきしました。
収穫した実は艶々していてまるで宝石のようです。
煮汁がだんだん紫色になってきます。
一気に緑色に!!
全員から歓声があがりました!
煮詰めたものを水洗いすると、また紫色に変化します。
料理を通してこんなに色の変化を見ることができるなんて驚きです。
砂糖とクエン酸を加えて煮詰め、最後に隠し味を加えて完成。
ブルーベリージャムとは違った、ちょっと不思議な味。少しお芋っぽい味がしました。
山川さんはこれを、ジャムではなく、ちょっとお洒落にコンポートと呼んでいました。
ガーデン・ハックルベリーのコンポート、アイスクリームにかけて食べれば絶品です!
コンポートが煮詰まるまでの間、芋掘り隊は畑のさつまいもを掘りに。
土の中からも、さっきとは違った紫色が顔を出しました。
掘り上げたさつまいもを使い、焼きいもと大学いもを作りました。
大学の畑でとれたさつまいもで作った大学いもを、「芸工大学いも」として、来年の芸工祭で販売できないか、という話に! すごく美味しいので、是非たくさんの人達に食べてもらいたいです!
その他に、柳川先生が持ってきてくれた鮭の下半身と、田中さん特製のお味噌を使ってちゃんちゃん焼き、畑の野菜を使って串焼き、山川さんが持ってきてくれた梨など、今回はたくさんのお料理に囲まれ、お腹いっぱいいただきました。ごちそうさまでした。
まだお昼ごはんカフェに参加したことがない人も、時間があったら気軽に顔を出してくださいね。みんなで食欲の秋を楽しみましょう!
————————————————
記:芸術学部美術科テキスタイルコース 斎藤優希
家庭菜園とかいうとなんだかのほほんとしていて、清々しくていいな、
なんて印象もあるかもしれない。
でも、私が受ける印象は違う。
種をまくというのは人工的な行いです。
しかし人工的といっても、私の都合で種をまいても発芽しません。
それぞれに発芽適温があり、芽が死んでしまう温度も決まっているし、積算温度で刈り取りの時期もわかる。
畑の師匠に種の蒔き時を伺う。
驚くほどに蒔き時の期間が短いことに気が付く。
雑草だって、一斉に芽を出して花をつけ実をつけ、また種を落とす。
だったら野菜だってそうか。
その時期を1つ1つ自分で発見しなければならないとすれば、
この労力は果てしない時間を要するだろう。
種の蒔き時も、その方法も、育て方も今私たちは簡単に教わる事ができるけれど、
それはこれまで沢山の人が自然世界の摂理を読みながら、
ながい時間をかけ、育てやすく美味しい実を実らせる種に改良し、
その蒔き時と育て方を伝えてきてくれたからです。
種をまくこと。
これは生きる知恵なんだな。
と改めて感じます。
今日は6時半からラジオ体操。
体を柔らかくし、呼吸を整えてから畑を始めます。。
ちなみに、ほぼ毎日6時半から畑にきているメンバーもいるのです。
脱帽…!
その後、平飼い養鶏をやっている伊藤さんの鶏舎に鶏糞をもらいに行きました。
完熟している鶏糞は臭くありません。
にわとりさん、ありがとう。
畑に鶏糞を持ち帰って、ひとまず種まきをする前に朝ご飯!
朝日を浴びながら、手作りのジャムやリンゴジュースにゴーヤ茶、
近所のパン屋さんからもらったパン、畑で採れた野菜入りのオムレツとチキンライス、モモとプルーン。
ごちそうさまでした。
本題の種まきです。
9月2日にはカブ、のらぼう菜、春菊の種をまきました。
そして今日は大根、チンゲン菜、ほうれん草の種まき、そして苗づくりからした白菜の苗を定植をしました。
鍬で耕し畝をたてます。
今日のメンバーは1年生5人と筆者の私。全員女子。
「女子力と書いてジョシヂカラと読む。」
なんてセリフが出てくるほどけっこうハードな作業です。(男子よ…何処へ)
大学の授業は朝9時から始ります。
小学校はもう少し早くから、
一般的な会社はだいだい9時からでしょうか?
ほとんどの人がその人間社会の中で生きていますが、
この世界のほとんどは人間が認識できない自然世界(自ずとそうなった世界)です。
例え今目の前にあっても、見えない、聞こえない、臭わない、触れられないものの方が多いのです。
私たちは何千年前の人類よりも、それを認識できる能力が劣っているのではないかと思います。
そんな現代の人間である私たは種をまきながら何を感じ取れるでしょうか。
少しでも自然に近づけるように、そう願って種をまきます。
自然になりきれない人間が一生懸命工夫して積み重ねた知恵をもって自然と同化していく行為。
その行為の過程で”自然はヒト化”され、”ヒトは自然化”されていく。
そこで生まれたものをモノと呼び、その行為を”モノヅクリ”と呼ぶ。
山と共に生きている人たちがそんなことを言っていました。私なりの解釈ですが。
大量生産は資源の消費でしかありませんが、
ここでは本当のモノモノヅクリが出来るのではないかと思います。
私たちが通う大学は山を背負い、敷地内に川が流れ、畑もある。
モノヅクリとは何だろうか?
タネマキビトになって、畑で感じ、考え、交換し、共感していくにはとても良い環境だなと思います。
彼女らにとっての、大学1年目の夏が終わろうとしています。
__________________
記:農芸ファシリテーター 飯塚 咲季
今週から9月に入って、昼ごはんカフェもあと半分ですね。
今日は福神漬けづくり!!
収穫したきゅうりを使って、和代さんに教わりながら、福神漬けを作りました。
このきゅうりを2キロ使って、調理しました。和代さんの包丁さばきにみんな圧倒されました!めっちゃ早い!!(笑)
今日作った福神漬けはみんなで持ちかえりました。2週間後くらいが食べ頃みたいです。
その他にもたくさんの野菜がとれ、今日は奥さま方が3人もいらっしゃって、豪華なお昼ごはんとなりました!
カボチャの煮物、ナスとオクラの肉巻き、オクラとトマトのホイル焼き、ゴーヤチャンプルー、トムヤムクンスープ、などなど…また、自家製の梅干しやナス漬け、おにぎりも持ち寄ってテーブルいっぱいにご飯が…!!!✨
とっても美味しかったです(* ´ ▽ ` *)
みんなもりもり食べて今日も完食しました!!
来週はさつまいもを使います。
もう秋ですね!
皆さんお楽しみに~!!
————————————
記:コミュニティデザイン学科 早坂円
大学の裏に住んでいる百姓のおじいさん、岡崎さん。
茶さじや竹箒、縄を綯って素敵なかごバックを作ったり、とても器用な手しごとをされます。
手に職をつけたい私は岡崎さんに弟子入り志願をして、放課後農芸の人と共にもの作りの勉強中。
先日は竹箒の作り方を見せて教えていただきました。
そして今日はそんな弟子入り計画第二弾【縄を綯う】
岡崎さんの手つきを見ても全然理解できず、やらないと分からんということでトライ。
やりながら手の動きを教えてもらいました。
藁を手のひらで転がすように合わせていくと意外といい感じに縄になりました。
コツを掴むとリズムよく楽しく進みます。
わたしの綯った縄
岡崎さん曰く、すべては縄から始まる。
昔は家作りにも縄を使っていたそうな。
その家は中で煙を焚いて維持すると100年保つと。
なんか生きてるなあ、とおもいました
岡崎さんが納屋からいろいろ出してきてくれました。
一番左の草履は100年前のもの。真ん中は雪の時履くものだそうです。
蓑はくぐという植物で軽くて水をよくはじきます。縫い目がおしゃれ。
装着。
どれも軽くて体にしっくりきました。そして機能的。
草履は日常で使いたいレベルです。
今日は雨のなか畑作業したので蓑使ってみたかったなあ。
いろんな情報媒体がある今日ですが、人から人へ直に伝えることには力がありますね。
見て聞いて手を動かして体で感じて、縄を綯った感覚と岡崎さんの縄を綯う手の動きが自分の中に濃く残りました。
こうして一人一人の体と感覚を媒体として伝わっていくのが伝統なのでしょうか。
放課後農芸の畑の外での報告でした。
————————————————
記:芸術学部美術科彫刻コース 渡部萌
8月20日17時より、農芸畑にて堆肥の切換しを行いました。
切換しは今回で3回目の作業です。
温度や白カビもいい感じで、ほんのり温かいです。
踏むとふわふわしていて、足が取られる~
最初は枯葉だらけだった土も、もう葉っぱの姿はなくなっていました。
温度や水分、空気、微生物に力を借りて発酵頑張ってたんですね。
良い堆肥へ着々と近づいている予感。
できた堆肥で作った野菜は栄養満点おいしいこと間違いなしです!
夏休みが始まって10日程が経ちましたが、8月も終わりに近づいています。
残暑の中での作業はまだ汗がにじみ出てきましたが、風が気持ちよかったです。
赤とんぼも堆肥の様子を見に来てくれました。
なんだか秋の気配を感じます…
いや、夏は終わっちゃいませんよ!
作業の後には飯塚さんにおいしいスイカをごちそうになりました!
夏はやっぱりコレですよね~
帰り際のお話。
日本では海外で規制されている農薬が何倍も使用されており、ホルモンに影響するということ。ミツバチが減っているということ。
スーパーの野菜には自分の知らない間に想像もつかない程の農薬が使用されているんですね。
自分で野菜を作り、食べられることがどれだけ安心できることかと改めて思いました。
学食のコンポストの方も順調のようです。
いつかこの堆肥で野菜を作れるように!切換し作業はまだ続きます。
――――――――――
記:コミュニティデザイン学科 稲村菜美
8月・9月の毎週火曜は東北芸術工科大学で放課後農芸「昼ごはんカフェ」
今回は特別ゲストに 群馬のイタリアンレストラン「CENTO(チェント)」の梅山シェフ、
山形の農業生産法人アグリパークZAOの赤松シェフをお招きしての開催です!
畑を一回りして、収穫したばかりの野菜を使って下ごしらえスタート。
いつもと同じ場所、同じ機材?と思わず疑う調理風景。
フライパンのなかの食材の様子は(やっぱり)自分たちで作る時と大違い。
まずはサラダから!
赤松シェフが育てた「プンタレッラ」というタンポポの葉のような野菜に、
柳川先生が前日に釣り上げたキスや、雪の結晶型のパスタ(aGarey)が乗せられています。
そしてパスタが2種類。
夏野菜のトマトペンネ 枝豆のペペロンチーノ
頂きながら作り方、素材の味の引き出し方、最近のイタリアンの潮流など、聞いたことがなかった話がぞくぞく。
自分たちが育てた野菜の、自分たちの手で引き出せなかった別次元の味を知ってしまいました。
レストランの客席では完成された形だけにしか出会えません。
いつも畑で見て触って食べている食材が、シェフの手にかかると・・・
「野菜って、ここまで美味しさが引き立つんだ!」と新たな発見と、プロの腕前に圧倒されます。
シェフのお2人の姿をみていて、ふと「プロの仕事」について考えてみました。
・限られた環境で最大限の成果をだす方法を瞬時に判断する
・素材をよく観察し、五感、科学的知識、経験から味を引き出す
・専門的知識をもたない人にもわかりやすく伝える
この3つのことが印象に強く、アートやデザインにも通じる大切なことだと思いました。
食の奥深さ、プロの技にわくわくした昼ご飯カフェでした。
梅山シェフ、赤松シェフ、素敵な体験をありがとうございました。
群馬県前橋市下小出町2-54-6
http://www.eurobrezza.co.jp/cento/
山形県上山市高野字家老山3-37
—————————————————
記 ファシリテーター 阪野 正義
8月12日の朝から堆肥の切換し作業を行ってきました。
始めの頃はなかなか温度が上がらず心配していましたが、以前撒いた米糠のおかげか温度は上々。
50度まで上がった堆肥の温度も、昨日の作業時点では30度まで下がっていました。
絶好の切換し日和です!!
前回と同様に堆肥を掘っては返し、掘っては返し……この作業が疲れるんです!!
こうした手間を考えると、農業の高齢化が進んでいる日本で化学肥料が使われてしまうのもわかる気がします。
「農薬反対!」と言うのは簡単ですが、こういった作業を通すことで見えてくるものも有るのだと思いました。
私たちが切換し作業を頑張っているなか、微生物たちも頑張ってくれたようです。
堆肥の中に手を入れてみるととても温かくて、ポカポカしていることがわかります。
以前は見られなかった白カビも見られました。調べてみると白カビの発生は発酵が始まっているというサインのようです。
作業の途中には、畑を管理してくれているであろうおじ様に「これは良い堆肥だ!!」と褒めて頂きました。
小雨が降るなかの作業となってしまいましたが、堆肥作りは今のところ順調と言えるでしょう!
次の切換し作業までに堆肥がどのように変化していくのかが楽しみです!
また、堆肥隊では大学の学生食堂と連携して生ゴミコンポストも作っていきます!
普段は捨てられてしまう生ゴミ。しかし堆肥へと姿を変えることで畑との循環が生まれるのです。
興味のある方はぜひ参加して下さいね!!
ーーーーーーーーーー
記:建築・環境デザイン学科1年 但木美咲
2014-08-05
大学も夏休みに入りました
チュートリアル放課後農芸では、夏休み期間中の毎週火曜日に
「昼カフェ」と称した”みんなでご飯を作って食べる会”を開いています。
野菜は畑から採れたてのものを、調味料や食器類は持ち寄りで。
おいしく、楽しく活動をしています。
そんな昼ごはんカフェ、第一回は「カレー」です!!
目標は11:30に『いただきます』をすること。
朝09:30に学校の裏の畑に集合して簡易のテント作り。
竹とブルーシートだけでも十分日が避けられるんです。
野菜を畑から採ってきたら、サラダ用にトマトときゅうりを冷水で冷やしておきます。
トマト・きゅうり・茄子・オクラ・ピーマンなどなど、沢山の夏野菜を収穫しました。
他にも、みょうがやしそなどの薬味も収穫。
やっぱり採れたては良い香り!
今回のカレーは二種類。
お米を入れたパエリア風カレーと、ココナッツミルクを入れたタイ風カレーです。
お水は入れずに、野菜の水分だけでつくります。
ガラムマサラやローリエ、クミンを入れてスパイシーに。
辛みは畑で採れたハバネロで!
刻んだ生のハバネロを食べるという強者も…
11:30、予定通りにカレーが完成しました!
サラダはオリーブオイルとクレイジーソルトで味付け。
みんなでテーブルを囲んで、「いただきます!」
ハバネロが思っていたよりも辛く、じわっと汗が吹き出てきます。
お好みでココナッツミルクを足してみたり、二つのカレーを混ぜてみたり。
農芸の授業でお世話になっているお母さんもいらして、
そのお子さんとも一緒にご飯。
たらふく畑の恵みをいただきました。
食後には、岩井さんの淹れたおいしいコーヒーがふるまわれました。
外でのむコーヒーもまた素敵ですね!
玉手さんがお手製のジンジャーエールを持ってきてくれたりと、
自然とおしゃべりも弾みます。
後片付けは、丁寧に。
カレーに使わなかった野菜は、みんなで山分けします。
おいしいご飯が食べられて、何より楽しく、お野菜までもらえるなんて…!!
次回は「そうめん」の予定です。
みょうがとしそが大活躍する予感!
みんなでおいしい時間を過ごしましょう!!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
記:コミュニティデザイン学科1年 奥山直