2014-08-03

堆肥隊 ―堆肥のその後―

7月7日に場所を移動しながら切換えし作業を行った堆肥は半年ほど放置しておいたものだったため、雨水を吸ってしまい湿度が多く、その後温度が上がりませんでした。

 

ということで、リベンジ!

7月29日の夕方めげずに切換えし作業を行いました。

 

ちなみに切換えし作業とは…

堆肥の有機物の分解してくれるのは好気性菌に分類される微生物。

この好気性菌が代謝するために酸素を好むので、堆肥の天と地をひっくり返す作業をすることで発酵を促します。

さらに、今回は微生物が大好きな米ぬかをサンドイッチ状に挟み込んで確実に温度を上げる作戦です。

実家が農家のメンバーが大量の米糠を持ってきれくれたおかげで順調に作業に取り掛かれました。

 

夏休み前の試験やレポート期間でしたが、なんのその。

5人でガツガツ堆肥を掘って米糠を振りまいて、掘って振りまいて、掘って振りまいて…。

雨が入らないようにシートをかけてこの日は作業終了です。

3日か4日後に50℃くらいになったら一安心です。

 

頑張れ微生物!

  ・

  ・

  ・

 そして

  ・

  ・

 

3日後の8月1日の夕方確認したところ・・・・

 

image (1)image

 

 

 

 

 

 

 

50℃いきましたー!!
がんばったー微生物~!

嬉しすぎて記念写真!

 

 

 

 

 

10日後くらいに温度が30℃くらいまで下がってきたら、もう一度切換えし作業をします。

これをあと何回か繰り返して堆肥完成です!

9月蒔きの野菜には間に合ってほしいのですが。。

 

半年先、一年先、3年先…を想像しての作業。

慣れないけど体に染み込ませていきたいものです。

 

_________________

記:農芸ファシリテーター 飯塚 咲季

2014-07-20

想像力

柳川先生のチュートリアル、『放課後農芸』に参加するようになってから、

食や、それに関係することについて考えるようになりました。

 

 

人間は、人間が生きていくために、

生きている動物を殺し、

食べているということ。

私たちが食べる生き物の

と畜を仕事にしている人がいること。

その人たちが部落差別を受けていること。

肉(命)に高い・安いなど値段がつけられて

売られていること。

売られた肉の多くが、捨てられていること・・・。

 

他にも、当たり前だけど忘れてしまっていたこと(これを思考停止と呼ぶことも学びました)、

知らなかったことなどを、改めて考える機会を頂きました。

 

 

そして一昨日の夜、

家に帰ってから、小学二年生の弟に

「今日ご飯食べるとき、いただきますって言った?」から始まり、

今日の夜ご飯の鶏肉がどのようにして今このテーブルに乗っているのかを、

ゆっくりと、誤解や怖いイメージを受けすぎないように話しました。

すると、弟が

「『命のバトン』という本に、

今僕がいるのはお父さんとお母さんがいるからで、

そのお父さんとお母さんにもお父さんとお母さんがいて、

たっくさんのひとがいるから今の僕がいるんだって書いてあった。

そして、そのたっくさんの人が育ててくれたから、

僕は大きくなれたんだと思う。

 

食べられた牛や豚にも、

育ててくれたお父さん牛やお母さん豚がいた。

もし食べられなかったら、自由にいっしょに遊んでいたかも知れない。

大きくなって、お父さんお母さんになっていたかも知れない。

だから、

ありがとうって食べなきゃダメだね。

残しちゃダメだね。」

と、拙い言葉で、でも、

優しくて強い眼差しで、教えてくれました。

 

 

一昨日の柳川先生の授業で、

自分の行動で、喜んでいる人がいる反面、

悲しい思いをしている人がいるかも知れない。

もっと想像力を働かせて物事を考えていけば、

いろんなことに気づくことができる、

と教わりました。

 

弟には、私がいつの間にか忘れていた

想像力・優しさがあることに気づかされ、

同時に驚かされました。

涙が止まりませんでした。

 

 

アンテナを張って、真実を見る。

考えるよりも感じろ、

そして、行動しろ精神で過ごしていきたいです。

 

 

もうすぐ、夏です。

 

______________________________

記:コミュニティデザイン学科 1年 高橋 紫

2014-07-19

虫も食べない野菜

昨日渡部萌さんと、大学の裏の岡崎さんという方を訪ねてきました。昨日作った文章ですが、載せておきます。写真もなく文章も長いのですが、目を通して色々と考えて貰えれば幸いです。 今日学裏のおじいちゃん(岡崎さんという方;以後おじいちゃん)に会いに行ってきました。自分の事を百姓特に地百姓といい、とても素晴らしく、面白くとてもえさせられる方です。今日でお会いするのは3回目なのですが、伺ってすぐこ自宅にお邪魔させてもらい、お抹茶を頂きながら一時間ほどお話させてもらいました。 沢山のお話を聞かせてもらったのですが、特に心に残ったのは、「虫も食わねー野菜を人間は食ってんだ!」というお話です。普段私達の食べている野菜に、虫のカジった後はありません。確かにハウスなどで育てられたモノであれば、虫は付かないと思うでしょうが、どんな厳重なハウスであっても土がありますから虫はいない訳が無いのです。ではなんで虫がカジったモノがないのか?それは農薬を沢山使っているからです。農薬は虫にとっては大変な毒です。でも人間は虫も食べない野菜を食べます。人間は毒の付いた野菜を買い、その野菜を食べ毒を蓄積しているのです。 では何故そんな野菜を食べるのか?もし目の前に綺麗な形のきゅうりと、ぐねぐねに曲がって虫のカジった後のあるきゅうりがあったら、99%以上の人が綺麗なきゅうりを手に取ると思います。そうして、一人ひとりが綺麗なきゅうりを選ぶから、綺麗なきゅうりが売れると言って農薬やハウスとかを使い、見た目だけなら綺麗なきゅうりを作る。農薬はいけないと知っていても、農薬を使ったモノしか市場にほぼ出回らない、それに色々文句を言う人がいる。でもその状況を作っているのは、綺麗なきゅうりを選び、買い、求める私達他ならない。 ましてや野菜に必要なのは、直射日光。ハウスでは直射日光は三分の一しか当たらない。ガラスでも半分、直射日光がそのくらいということは、野菜に含まれる栄養もその数に比例する。つまり直射日光を受けて育った野菜と同じ栄養を取るには、ハウスで作った野菜を3個食べないといけない。そうしてハウス×農薬野菜のニーズが増える。そうした現状を受け止め、一人でも多くの人にその事を知ってもらう。そうして、日本からハウス×農薬野菜を減らしていかないと、日本人の身体は弱くもろくなっていくしかないと思う。 そして日本全体がもっと食べ物に感心を持たないと、日本は滅ぶ道しか残されていないと思う。 再来週にまたお話を聞ける機会を設けてもらえたので、沢山の話しを聞き自分なりに受け止め、考え共有していきたいと思う。もう二十歳も過ぎ、人から何かをしてもらう、何かをするのにただ付いて行くのは終わりにしたい。少しずつでも、ちょっとだけでもいいので、自分からその一歩を歩みだし、走り出して行きたいと思った。

 

____________________

歴史遺産学科 2年  菊池 駿貴

2014-07-07

堆肥隊 活動開始!

自然堆肥を作りたい。

大学の授業なんだから化学肥料を買ってきて使うのでは勉強にならない。

ここにある素材、例えば学食の生ごみなどで堆肥を作って畑と大学で循環を作りたい。

 

授業農芸でこう言った子がいました。

 _MG_6202

しかしながら、4月に入学した1年生が4月から始まる授業で使う堆肥を作るには間に合いません。

現在授業では完熟たい肥を元肥に、部分的に化成肥料を、さらに追肥でまた化成肥料使用しているのが現状です。

収量が確実に確保できて、すくすく順調に育つ化成肥料。収穫の喜びは野菜がたくさん実った方が皆で分け合えるし良いかもしれません。

でも…授業農芸の理念にはこう書いてあります。(冒頭一部抜粋)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なぜいま東北芸術工科大学は「土を耕す」のか。

自然との対話を通して、自然の摂理を知り、

人間中心主義の驕りから覚醒するためである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私個人の考えとしては化成肥料の存在は人間中心主義の驕りの塊ではないかと…思っているのです。

慣行農法がいいのか、有機農業がいいのか、という議論自体は重要ではありません。

「自然との対話を通して、自然の摂理を知ること」「これまでの”当たり前”に疑問を持ち、それを問いかけにすること。」

が大切なんじゃないかなぁと思っています。

 

クリエイティブな大学にいる私たちは、ここで得た技術で人々を戦争に駆り立てるCMだって作れる、人の欲望を駆り立ててどんどん新しい製品を大量生産する。でも、その裏側で人が死んでいく。いらなくなった先では土に還れないモノばかり。

疑問をもたなければ、私たちはこのシステムに組み込まれていくだけです。

アートやデザイン自体には善も悪、希望も絶望もない。どう使うかは私たちの心に掛かっています。

 

おもいっきり話がそれましたが、

それならばと、授業外の放課後農芸で堆肥を作ろう!となったのです。

堆肥、生ごみコンポスト、緑肥、いろいろ勉強していきたいと思います。

たくましいメンバー達!!10名程で楽しく勉強していきます。

_MG_6216

今は”常識”に対して疑問を持ち、実行している段階です。

もう一歩先、”疑問”を”問いかけ”にしていけたらと思います。

 

____________

記:農芸ファシリテーター 飯塚 咲季

2014-06-26

どんなことを「普通」にしますか?

農芸の授業、柳川クラスもいよいよ収穫が本格的に!!

今日の授業である学生が言ったひと言

 

「普通においしい」

 

 

「普通?」「普通」ってなんだろう?と話したら、キリがないくらいに出てきます。

 

 放課後農芸のみんなともいつか話してみたいなと思ったのでブログにしました。

 

 

 
写真は「普通」にスーパーで売っていない、種から育てたきゅうり。

 

種から育てたブルームがあるきゅうり

 

 

 

見た目も食感も、味も違います!

(自分たちで育てたからまた格別!)

 

 

 

 

 

 

ネギが曲がっている理由も、育て方から学びます。

 

根が曲がる理由は・・・

 

 

「普通」のネギが

どうやって育てられているか。

 

 

 

体験して 「あ、そうか!」

と自然と気づくことも。

 

 

 

 

 

 

山形の「普通」(?)のできごと。

さくらんぼのお裾分け

 

 

 

「さくらんぼのおすそわけ」

みんなでおいしくいただきました!

 

 

 

 

 

 

 

自分で育てて、収穫して、おいしくいただくことが「普通」になったら、
とっても贅沢なことかもしれませんよね〜

 

「普通」を「無難なこと」「世間一般」「現状」とするのではなく、

目指しているコト、なりたい自分の姿を 「自分の普通にしよう!」と目標にして、

 

それを実践したのならば、

とんでもないクリエイティブイノベーティブにつながりそうです。

どんなことを「普通」にしますか?

みんなにちょっと問いかけてみたいです。

________________

記:農芸ファシリテーター阪野正義

2014-06-24

水をあげましたよ

週末は良い雨が降ってくれたのですが

 

DSCN3020

今朝はもうすっかりカラカラの状態です。

 

 とりあえず芽を出すまでは水が必要かと思います。

 

 夕方に

 

DSCN3030

水を撒いてきましたが

 

DSCN3033

みなさんも時間をつくって水を撒いたり、雑草を抜いたりしに行ってくださいね(^_-)-☆

 

DSCN3037

 よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________________

記:農芸担当教員 柳川郁生

 

2014-06-21

日本人ならみそ汁でしょ!

 大豆から育ててオールジャパンで味噌をつくろうと『みそ活』の開始です。

 

 まずはびっしりと茂った雑草を

DSCN2923みんなで刈りとります。

 

 しかしかなり強く根を張っているので

 

DSCN2924

かなりの重労働でした。

 

 それでもこども芸大の卒業生のお母さんたち(明子さんと真紀子さん)の強力サポートもあり

 

 

 

 

 

 

DSCN2927

キレイに整地できました。

 

 

 

 

 

 

 

 

DSCN2930

 

 フカフカにした土には

みそ用の大豆を植えました。

 

 

DSCN2934

 

 

 

 

 

 そしてまわりの部分もできる限り整備をし、

畑の全体を少しスッキリさせておきました。

 

 

 

 

  というような感じで

 

 

 

 

 サッカー・ワールドカップの戦いの裏で、

朝8時に集まったメンバーは、

りっぱに任務を遂行したのでした☆(*^^)v

 このあと11月の収穫まで愛情込めて可愛がり、

3月の仕込みを楽しみにしたいと思います。

そして夏には美味しく育てた野菜を具にして、

芸工大(ヤマガタ)ジャパンのみそ汁を味わいましょう♡

このあとの『放課後畑』の様子は

学生のみなさんで綴ってもらいたいと思っています。

よろしくお願いします……ネ(^_-)-☆

________________

記:農芸担当教員 柳川郁生

2014-06-19

放課後農芸の勉強会がスタート!

放課後農芸では『畑』だけでなく『勉強会』も開催されます。

 

さまざまな食の起源と、その起源となった地域の現在の暮らしについて紹介する番組の映像を視聴。

総集編として、乳製品、パン、肉、じゃがいもについて、歴史や風習などに迫っていきました。

鑑賞中

 

豚がソーセージになるまでのシーンはみな固唾をのんで見守ります。

 

 

映像を見終わってからは、FAと農芸クラスOB・OGによるトーク。

 

DSCN0030

 

FAは映像の内容から学生の生活レベルまで話を繋げての話題が展開しました。

 

OB・OGは昨年1年間の経験だけでも、食に対する見方、考え方が大きく変わり、
自身の価値観をしっかりもって学生にメッセージを伝えていました。

 

 

DSCN0040

 

 

はじめての勉強会でまだまだピンと来ないこともあったかもしれないですが、
畑の体験を通して考えを深めていってもらいたいなと思います。

 

________________

記:農芸ファシリテーター阪野正義

 

2014-05-10

米が作れなきゃ日本人じゃない!

と、皆思っているかどうかはわかりませんが、そんな勢いで米作りを始めました(私は)。

上山にある自然農法の田んぼをお借りすることができ、せっかくなので自然農法でやってみます。

 

今日は初めての作業日。6名で作業です。

セル状のトレーにつぶつぶ種籾をまいていきます。

IMG_4853 IMG_4845

つぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶ……。

“三昧”って仏教の修行の一種らしいですが、種籾つぶつぶ三昧という修行ができそうです…。

 

このあと、太陽シートで覆って10度以下にならないように保温しながら発芽を待ちます。

発芽したら少しずつ太陽にあててあげて、”緑化”し、1~2センチくらいになったところで、太陽シートを外してビニールと寒冷紗をかけたトンネルをつくってあげます。そして毎朝水をかけます。

と、ダイジェストでお送りしたのもちゃんと写真を撮っていなかったから…。

 

ーちなみに自然農法とはー

・耕さない・除草しない・肥料を与えない・農薬を使用しない

というのが基本のようです。

 

________________

記:農芸ファシリテーター飯塚咲季

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