こんにちは。
昨年に続き、今年の夏も長い距離を歩きました。五日間ほどで200km。
新潟県新発田駅から群馬県吾妻郡蛙トープまで。
メンバー三人。私、松浦暁。佐藤純一。助さん。
スタートは19日の23時頃。夜を徹して歩きました。
道中、コンビニのおじさんからおすそ分けを頂きました。ありがとうございます。
まずは、新津駅で休憩。その後、温泉を目指してそれぞれ歩きました。
今年は、昨年の2倍程の距離を歩きましたが、大体はそれぞれのペースでノルマの距離を歩くようなもので、あまり一緒に歩くようなことはありませんでした。
温泉には少し早く着き、朝ご飯と仮眠をしつつ待っていました。
近所の年配の方々がよく利用するようで、早い時間からおじいちゃん、おばあちゃんが来ていたのが印象的。
いろいろ話していたら、おばあちゃんからお小遣いを頂き、お風呂上りにソフトクリームをみんなで頂きました。
その後、これからの進み方について話し合い。一日地図一枚のノルマを設定して、それぞれのペースで歩くことに。
ここからは、本当にそれぞれで行動することになりました。
始め、マクドナルドを休憩にみんな使ったのでそこで合流しましたが、その後は私が独走を続け、結局蛙トープまで一人っきりでした。
新潟はかなり長かく歩いていました。五日間歩いた内、四日間は新潟を歩いていたように思います。
一日目と二日目の区切りはあまりないのですが、後々携帯のアプリで歩行距離を見たところ、70kmほど歩いていて自分でも驚きました。
一人で歩いていたのと興奮していたのか、基本的に長時間休憩したり寝たりしなかったためだと思いますが。
三人でスタートしたものの、結局一人で歩いていたようなもので、会話というものができないので黙々と歩いていました。
ただ、町を通って行くわけです。その町の様子やら自然環境やらがよく見れたのは良かったと思います。
その地域に住んでいる人たちの普段の生活を見たり、それによって想像したり出来たことが今回の旅の大きな収穫です。
肌と目を通して、日常の空気と雰囲気を感じ取り、想像して、自分もその日常の一部となってそこに住む人たちが感じている事や、景色を見てみたい。そんな事を考えながら、自分の知らない道や町に入っていくのが、とても楽しいと感じます。
さて、今回歩いていた期間はとても天候が悪く、一日目二日目は雨模様で結構降ってました。
夜は割と寒く、持ってきていたダウンを着て歩いていました。
中盤から、終盤にかけては標高が高くなっていき日中でも寒かったりしました。息が白くなっていたところもありました。
また、新潟を歩いていて思ったのはバス停が小屋になっているのです。冬季の対策なのかもしれません。
私が歩いていた区間は大体が小屋になっていてとが閉まるようになっており、ベンチもおいてあって、というとてもありがたい仕様になっていました。
所々、休憩に使わせていただきました。
新潟は、温泉が多くあるように思います。歩いていて、地図を見ていると温泉のマークがちらほら。
歩いている途中は定期的にお風呂に入る事はできないので、入れるときに入ってを洗いつつ疲れを取る事をしていました。
なので、今回の旅は割と快適に過ごせたように思います。安ければ300円くらいで入れますし。
道の駅とかにもあったりして、結構使わせていただきました。
長時間歩いていると、どうしても膝と足に痛みが効いてきます。一回歩き出せば、ある程度良くなるのですが、一旦休憩して歩き出しの数歩がかなり痛いのです。
なので、温泉でよく揉みほぐしたり、柔軟運動をしたりするのですがあまりよくはなりません。
そんなこんなで、スキー場やら温泉街がある越後湯沢で、56℃ほどある足湯があったので入ってみると、足の痛みが一気に軽くなり凄く気持ちがリフレッシュされました。長時間持続するわけではありませんが、それでもそこからさらに登っていく感じだったのでありがたかったです。
今回、新潟から群馬に入るのに使ったのは三国街道を通り、三国峠を越えていく道のりでした。
四日目、23日の午前に越後湯沢に着き、二時間ほどの休憩をとって三国峠を目指して歩き始めました。
三国峠付近になるとほとんど国道の狭い道で、人が歩くようには想定されておらず、割と車に怯えながら歩いていました。
トンネルも多く見えてきて、1km越えるトンネルなんかはとても長く感じながら歩いていました。
夜、峠を越える前の最後の休憩を、温泉の座敷でしていたのですが、他にきていたお客さんが小熊を見たといっていて、不安になりながら、21時頃出発。
ここから本当に真っ暗な道を歩いて登って行きました。
夜中、一人で歩く危険性は分かっていたものの、どうしようもないので半ばやけくそになりながら歩いていましたね。
途中、両脇の茂みからパキパキ聞こえたときはどうしようかとも思いましたが、無事に三国峠の県境のあるトンネルまで行き着き、少しご飯と休憩を挟んで歩き始めました。トンネルはかなり長く続いていましたが、途中に県境を見たときは本当に嬉しかったです。車も通っていたので、あまり長くは居れませんでしたが。
県境を過ぎ、トンネルを抜けるとそこからいっきに下り坂。50あるカーブを数えながら降りて行きました。
ここまでくると、あと少しという気持ちになって心に余裕も持ててきました。コンビニまで頑張ろうと思って、歩いていましたがなかなかコンビにを見つけることが出来ず、結局5時頃にコンビニで朝食と休憩をとりました。
割と長い時間休憩を取ってから、蛙トープに向けて出発。
群馬まで入ったし余裕だと思っていましたが、ここからが本当に辛かったです。蛙トープのある地域に入るまで一つ山を越えなければいけなかったのですが、ここまでほとんど寝ることをしてこなかったので、眠りながら歩いたり、立ち止まって眠るということがあって、なかなか前に進まず。かつ、足の方にも割と痛みが来ていて、痛みに耐えながら前に進むけれども、所々、意識が飛んで気付いたら眠っていたなんてことが起こっていたので、結局山を越えたのが14時頃。そこから、道の駅に行くまでで、多分一時間くらい。そこから、蛙トープに行く道で迷い、道行く人に蛙トープの場所を教えていただき蛙トープに着くまで40分くらいかかりました。
因みに、蛙トープは大学の農芸をやっていた飯塚さんのおじいさんとおばあさんが住んでいた場所で、いまは飯塚さんのお父さんとお母さんと飯塚さんが住みながらお店をしているところです。蛙トープの手前に下り坂があるのですが、蛙トープの前に飯塚さんが待っているのが見えたとき、迷っていた不安に解放されて、足の痛みとか、ここまでの疲れとかを忘れて、走っていました。そのときは反射的に走っていて、思い返してみると本当に痛みやら疲れがなかったのを不思議に思います。
飯塚さんは走ってくる私を見て、あれは違うなと最初は思ったそうです。
Jさんと助さんは時間に間に合わなそうだったので、急遽電車で。助さんは居合道関係の用事が出来て、福島にそのまま帰って行きました。
Jさんは17時頃蛙トープに到着。私は寝ていましたが。
そのあと、みんなで温泉に。疲れをとって、飯塚さんの友人と晩御飯を食べました。
結局、完歩したのは私だけでしたが、二人も170km程は歩いていて、助さんに関しては初めてでよくこんな距離を歩いたなぁと思います。
今回の旅のことはこのくらい。来年は300kmを想定しています。
最後に。
歩いて旅をすることは、近代、現代と科学が発展して車や電車、飛行機などの交通手段によって長距離を短時間で移動することが可能になり、日常でも本来備わってる脚を使い移動することが少なくなってきたいまの時代だから意味が生まれてくる行為だと思う。歩行という最も原始的な移動手段を用いたこの旅は、本来のヒトの持つ能力を再認識させ、呼び起こさせてくれているとおもう。
蛙トープのリンク貼っておきます。気になる方見てみてください。
肌寒い日が多くなりました。体調不良者が多くみられますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、18日の勉強会では
『味噌の試食会』
『冬の展示のカルタについて』
『夏季休業中の放課後農芸の活動報告』
『放課後農芸の方針』
……という、盛りだくさんの内容でした。
『味噌の試食会』
本チュートリアルで栽培している大豆を使用したお味噌をいただきました。
白飯にはもちろん、パンに塗っても美味しかったです。
来年に向けて、今年も味噌づくりのために大豆を栽培しています。
『冬の展示のカルタについて』
前回の勉強会でも説明していただいた、11月に行われる展示のカルタの説明です。
農芸での体験・学びをカルタに込めて来場者に報告します。
木版で制作するので、木版の柔らかな風合いが今回の展示にぴったりだと思います。
『夏季休業中の放課後農芸の活動報告』
昼ごはんカフェ、三瀬海岸、屠畜合宿……色々なことがありました。
それぞれ参加した活動ごとにチームに分かれて話し合い、模造紙にまとめました。
よりよい活動にするために、来年に向けての改善策や一言も報告します。
昼ごはんカフェ
それぞれの夏休み
芸工祭
屠畜合宿
海
今回の報告で使われた模造紙は冬の展示にも出品されるそうです。
農芸の活動に興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。
『放課後農芸の方針』
今回、新たに本チュートリアルの方針が決まりました。
“根源”と“循環” です。
農芸では命について考える機会が多いように思います。
今回掲げられたこの方針を意識して、今後の活動や生活も実りのあるものにしていきましょう。
記:美術科日本画コース1年 末次佑
夜には凍える風が吹いて、山形も肌寒くなってきました。
そんな今日この頃、みそ活の報告をいたします。
今年の3月に仕込んだ味噌ができました!
今年で2年目、自分たちで仕込んだ味噌とご対面です。
作業スペース周辺、味噌の匂いが充満していくと同時に、
歓喜の声が飛び交い、持参したおにぎりを取り出し…(さすがです
味見もしつつ、感動したあとで、みんなで味噌を分配しました。
大豆の煮汁に水を加えたものと加えてない2種類の味噌をつくりました。
900グラムと500グラム。
ひとり、約1.4キロぶんの味噌を持って帰りました。(カバンは重くなって、味噌の匂いが染み付きそうです…)
コミュニティデザイン学科 3年 冨田恭平
10月4日の勉強会内容は以下の通りです。
1、夏休みの感想
2、冬の展示について
3、農芸での味噌作りについて
まず最初に各自円になって夏休みやった事の報告をしました。
一人旅に行った人やダイエットをした方など各自良い夏休みを過ごせたようです。
夏休み報告の次は冬の展示について先輩から説明を受けました。
去年好評だった農芸の展示会を今年は新しい作品も加えてやるようです。
最後に農芸での味噌作りの話があり、各自解散となりました。
話が終わった後も会計の係の1年生をどうするだとか勉強会で話す内容を決める会議に1年生も参加してほしいとかだんだん農芸の運営が2年生から1年生に引き継がれようとしているのがわかります。
これから一年生が中心で動くことが増えていくといいですね。
記:グラフィックデザイン学科1年 石井栞奈
10/2(日)、前日に掘り起こした里芋を使用し、芋煮会を行いました。
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10/2(日)
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育てた野菜を外で調理し食べるという行為は、大変贅沢なことだと感じました。
記:芸術学部 文化財保存修復学科 2年 佐藤 純一
10月1日、畑の片付けと明日の芋煮の準備をしました。
今日は最近にしては気温も高く良い秋晴れで、久しぶりにいい汗をかきながらの作業でした。
まず、里芋の収穫です。
この山形でせっかく畑をやっているのだから、としっかり植えておいた里芋を掘り起こします。
明日は自分たちで作った里芋を使っての芋煮会です。
去年仕込んでおいた農芸味噌も登場するのだとか。いまからとても楽しみです。
そろそろ実りも緩やかになる時期。収穫が終われば畑をたたむ準備です。
最後は畑に耕運機を入れるようです。
支柱を抜き、耕運機のはに絡まないようにしっかりマルチを取り除きます。
畑を整えたら明日の芋煮の準備です。
里芋を水で洗い乾かします。
明日も晴れの予報です。
良い芋煮会日和であることを願います。
記 美術科洋画コース 2年 鎌田菜央
9月22日・23日に「食べる命の合宿」を行いました。
1日目
生き物を殺すことについてどう考えているか、
体験を通して何が得られると思うかなどひとりひとり思いを話しました。
・食べることにためらいはないけれど、自らの手で殺すことにはためらいがある。
・スーパーに売っている肉を見て、こんなに殺す必要があるのか?と思った。
・屠殺される動物は絶対に痛みは感じているはず。手際よく、なるべく苦しませないように。
・植物・虫・魚もみんな生きているということ。
・どれだけ今回の経験を忘れないでいられるか。
山川牧場・山川さんからのお話。
乳搾りも体験させてもらいました。
搾りたての牛乳は甘くてすっきりしていて美味しかった!
2日目
朝ごはん。手作りバターを食パンにぬって食べました。
あと2時間ほどの命。
スケッチをしたり写真に残したり・・思い思いに時間を過ごします。
〈 屠畜 〉
動物たちは必死にもがき抵抗します。
変に苦しませないように、しっかりと抑えなければいけません。
頭を下にして、血を抜く。
部位に分けていく作業
スーパーで普段私たちが目にしている肉の形になっていきます。
うさぎの皮はとってもふわふわ
お昼ごはん
とりそばとうさぎのソテー。命をいただく。
とりそばで乾杯!
最後のまとめ。
ひとりずつ屠殺を終えて感じたことを話しました。
・動物のもがき、本物の生き物らしさを感じた
・少しづつ美味しそう食べてみたいなという気持ちが出てきた。
・屠殺直前、殺される側の気持ちになってしまう。
・自らの手で屠畜したニワトリ、あまり美味しく感じられなかった。
・殺したとは思わなかった→自分の命にした、向かい合って食べてあげられた
私たちは、食べなければ生きていけません。
毎日命をもらって生きています。お肉に限らず、魚や野菜からも。
毎日スーパーに新しいお肉が並べられていくということは、
私たちの見えないところで毎日生き物が殺されているということです。
そんな当たり前のようなことも普段みんな忘れてしまっているような気がします。
今の世の中は、衛生面や行き過ぎた優しさで屠畜は隠されています。
いくら食べ物に感謝したくても、
死が見えないのだから心からありがたいと思うことは難しいことです。
多めに在庫確保をしなければいけなくて、結局余って捨てるなど 色々な問題はありますが、
一番の問題は、「見えない死」ではないかと思いました。
いまの気持ちを忘れないように、これからも命をいただこうと思います。
この「食べる命の合宿」に参加することができて本当に良かったです。
記:美術科工芸コース 1年 伊藤真理子
9月18日(2日目)。
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9/18(日)
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2016年度の芸工祭は2日間とも天候が悪く、お客様がご来店されるかどうか心配でしたが、
収穫したサツマイモが全て大学芋として売り切れました。
何度も買いに来て下さるお客様もいて、大変嬉しかったです。
サツマイモを育て、売るまでの工程をやり通すことにより、
普段食べているものに対しての意識の変化が少なからずあったと思います。
ご来店頂いお客様方には本当に感謝しています。
完売して良かった。
記:芸術学部 文化財保存修復学科 2年 佐藤 純一
9月17日(1日目)、芸工祭が始まりました。
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9/17(土)
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生憎の天候でしたが、芸工祭1日目が無事に終わりました。
お客様から「美味しい!」という感想を多く頂き、5月から大事に育てた甲斐がありました。
9/18(日)も今日以上にお客様が来て下さると嬉しいです。
記:芸術学部 文化財保存修復学科 2年 佐藤 純一
9月13日に行った昼ごはんカフェでは、芸工祭で販売する大学芋の試作会をしました!
まずはさつまいもを水洗い。土で汚れて茶色だったさつまいもが鮮やかな赤紫になりました。
洗ったさつまいもを切る。今回はどの形が食べ歩きしやすいか研究するため、スティック状、くし切り、乱切り、サイコロ型などを作りました。
切ったさつまいもを揚げる。表面がパリッとするようにきつね色になるまで揚げます。
持ち寄った砂糖、醤油、はちみつなどを使ってタレ作り。醤油を多めに入れておかず風、砂糖、はちみつを多めにしておやつ風などタレも数種類作りました。
完成した大学芋を試食。外はカリッと中はホクホクのさつまいもがタレと絡んで絶品です!おかず風のほうが好き、おやつ風のほうが好きなど好みがわかれましたが、どちらも美味しく出来ました。完成品はぜひ芸工祭でお召し上がりください!
この日のカフェでは焼き栗も作りました。秋の味覚を堪能した1日でした。
記:文化財保存修復学科 1年 風間鈴夏