芸工祭が終わり二週間も経とうとしていますね。夜になると冷え込んできて冬が近づいてくるのを感じます。遅れましたが芸工祭で多くのお客さんに大学芋を買っていただきありがとうございました‼︎おいしかったとの一言は今までの努力をねぎらう言葉として何よりも嬉しかったです。今回は原材料のサツマイモの収穫まで振り返ります。ぜひ最後の最後の行までお付き合いください。
まずは一日目
この日は天候に恵まれず、あいにくの雨でした。サツマイモは掘れば掘るほどたくさん顔を出しますが雨が降れば降るほどみんな、びちょびちょになりました
そんな中ラジオを聞いてくれたていた年配の女性の方が二人、が手伝いに来てくれて収穫したサツマイモのつるを食べられるよう加工し、調理法まで教えてくれました。ですが雨が強くなって来たので午前中で解散になってしまいました。芋も掘りきれず次回に持ち越しになってしまいました。
そして二日目
前とは打って変わって青い空!雨に打たれることなく残りの芋を掘ります。全て昼前に掘りきり畑で取れたトマトでおやつタイム。お昼を簡単にすませた後は看板の色ぬりをしました。
一日目は悪天候に見舞われ二日にかけてせっせとイモを掘りましたが100キロ近くまでサツマイモが収穫できました!雨の中手伝いに来てくれる方もいて農芸の活動が大学内だけの活動ではないという実感もできました。また来年も畑で採れたものを芸工祭で販売したいと思いますので、また来年のお越しをお待ちしております。
工芸コース 一年 岩池彬文
木の葉も色づき始め、ひと雨くるごとに涼しくなる今日この頃。
金木犀やカツラの葉の甘い香りがすると「秋だなあ」と感じます。
私はこうして嗅覚から季節のスイッチが切り替わるのですが、皆さんはいかがでしょうか。
さて、放課後畑にも実りの秋が到来しました。
この日の作業のメインは、なんといっても里芋を掘ること。
すっかり大きくなった里芋の葉に期待がふくらみます。
里芋は他の多くの野菜たちと違い、水気を好む植物。
そのため、畑の中でも特に水はけの悪い場所を選んで植えつけました。
前日の雨をたっぷり吸った土はドロドロの底なし沼状態…
長靴ごとずっぽり泥に嵌まってしまい、四苦八苦する私たち。
しかし大切な里芋を傷つけずに掘り出さなくてはなりません。
足を取られながらも頑張ります。
どうにかこうにか、みんなの力で立派な里芋が発掘されました!
ずっしりした重みをかみしめて、喜びの記念撮影。葉っぱが大きくて小人のよう。
青々したネギに授業の皆さんが育てたさつまいも、立派なごぼうも掘り起こされました。
私はごぼうを初めて掘ったのですが、筒状の囲いを外した後に
固まった外側の土を崩し、ごぼうを取り出すのが発掘のようでワクワクしました。
普段何気なく食べているごぼうですが、こんな育ち方をするのですね。
身近な食べ物でも、知らないことの多さに気づきます。
里芋は土をていねいに落として、親芋、子芋、孫芋たちを外しました。
泥の下から現れる、きめ細かで真っ白な里芋の肌に感激!
明日のお昼は、今日の収穫をぜいたくに使った芋煮です。
手間ひまが掛かった分、美味しさも格別に違いありません。
おまけに、畑で出会った秋の仲間たち。
ごぼうの囲いを剥がしたら、断面にすっぽり収まった幼虫くん。
気持ち良さそうに寝ていたのに、びっくりしたでしょう…。失礼しました。
こちらは迷子のサワガニさん。
畑のそばを流れる小川から上がってきたとみえます。
のんびり甲羅干ししていました。いい天気です。
最後に栗の実。
畑に生えた栗の木は、今年もつやつやの栗をたくさん落としてくれています。
里芋の葉っぱが受け皿になって受け止めてくれているのでした。
なんだかかわいらしい。栗も持ち帰って甘く煮る予定です。
豊かな実りに感謝して、明日は楽しい芋煮会。
たくさんの人が集まることでしょう。
芋煮ができるまでにあったこの半年間の畑の出来事を、
しみじみ思い返しながら味わいたいと思います。
グラフィックデザイン学科3年
星 美沙子
台風による強風にもまけず、なんとか今年も大学芋を完売することができました。
サツマイモを育てて調理し、そして売る。
自分たちで食べるために育てるのではなく、売って今後の資金にするために育てるという経験をすることで農業に対する意識の変化が少なからずあったのではないかと思います。
では芸工祭当日の様子です。
買ってくださった方々、様子を見にブースまで足を運んでくださった方々、本当にありがとうございました。
グラフィックデザイン学科 二年 石井栞奈
本日の山形は風が強く少し肌寒いお天気でした。
強い風にも負けず、農芸メンバーは芸工祭の準備に励みます!
今日は収穫した野菜とツナ缶でツナカレー作り、そして芸工祭の試作を行いました。
放課後農芸の畑で育てられているのは、ベニアズマとベニハルカ。ともに皮が紫で中が黄色い一般的なサツマイモです。
お味はどうでしょう?素揚げしてみんなで食べ比べ。
ベニアズマはあっさりしたお味。これぞサツマイモ!風味がしっかり感じられます。
ベニハルカはどうでしょうか?
なんだかベニアズマよりも甘みが強いような・・・?柔らかくて濃厚です。
畑で採れたサツマイモで作る大学芋はどんな味なのでしょうか?
芸工祭に足を運び、ぜひ食べに来てください!
紫色の手作り看板が目印です。来店お待ちしています!
記:日本画コース3年
野田 苑恵
収穫した野菜を皆でいただく昼ごはんカフェ。
今回は第3、4と続けてご報告しますよ。
3回目は、ピザトーストの回でした。
食パンに定番のピーマン、バジル、トマト、お肉、あと畑で採れた野菜モリモリ。そしてチーズ。
手軽に出来ると思いきや、フライパンや網では火加減が難しくて苦戦しましたが、何とか美味しく出来ました!よかった・・・
余った野菜でスープなども。
デザートは畑のスイカ!今年のスイカの出来はどうかとドキドキしながら切ったのですが・・・
甘い!よかった~!でもメロンが心配です。大丈夫かな・・・。そっちはもう少しで収穫出来そうです。
続いて4回目は、ゲストをお呼びしてのパスタの回。
ご近所のお洒落なイタリアン「Buona Forchetta (ボナフォルケッタ)」さんにトマトだけで作る美味しいパスタの作り方を教えてもらいました~!!わーい!!
(この日のメインのトマトが、雨が続いたせいなのかパスタ回の4日前の時点で全部青く、「ぜ・・・絶対間に合わへん・・・あかん・・・でも何とかせな・・・」と主催は慌ててコソッと主柱を足したり倒れた苗を紐で支えたりしてたんですが、悪あがきせずともトマトはちゃんとなってくれました。サンキュートマト。)
湯むきしたトマト。彩りがきれい。
塩をちょっと足したりするだけの、素材の味を楽しめるトマトソース。あとはペンネとちぎったバジルを絡めるだけ。
事前に収穫してお店がペーストにしてくれたバジルも絡め、2種類のパスタが完成!いえあー!
作り方さえ分かれば、今度は自分たちでも出来そうです。来年の昼ごはんカフェで、また自分の家でも。農芸で作れるレパートリーが増えました!
畑で取れた人参と農芸メンバーが持ち寄ったぶどう、ヴィネガー、オリーブオイルを混ぜたドレッシングも作り、焼いた野菜にかけたりも。人参はものによって大きさがばらばらでした。水害なのか日当たりの問題なのか・・・。
ともかく一手間・一工夫でいつもよりちょっとお洒落な昼ごはんカフェになりました。
育てることも、美味しく食べることも大事だと思います。
畑では毎年たくさんの野菜が収穫できます。せっかく育てた野菜を無駄にしてしまわない為にも、どう野菜を美味しく消費するか、時々こうして勉強しないとですね。
Buona Forchettaさん、
貴重なお時間を本当にありがとうございました!
*Buona Forchettaのfacebookでも今回のことを記事にしてくれました! → https://www.facebook.com/buonaforchetta.yamagata/posts/1225341397612536
記:文化財保存修復学科2年 北尾
だんだんと涼しくなり、風に秋のにおいが混ざり始めた今日このごろ。
そんな変化もおかまいなしに、放課後畑では
いまだ夏野菜が盛んに実っています!
カラフルなトマトにズッキーニ、ゴーヤにピーマン…
色もあざやかな夏野菜たちにワクワクします。
じゃがいもは枯れた葉っぱごと土に埋もれており、最初
「じゃがいもが消えたー!」とみんなを震え上がらせましたが
掘っくり返すとゴロゴロと姿を現してくれました。よかったよかった…
じゃがいもは小屋の中に干します。
芸工祭にて振舞う予定なのでお楽しみに!
さて、各種夏野菜にちょっとだけ取り置いたじゃがいも。
一気においしく食べるレシピといえば…そう、夏野菜カレーです!
みんなでどんどん野菜を洗って、ざくざく調理します。
カレーだから、少しくらい不格好でも大丈夫。
育ちすぎのズッキーニも、傷ついたトマトも、仲間はずれにしません。
笑ってるみたいなユニークな表情。
こちらはお店で廃棄になってしまったパンをいただいたもの。
炭火をおこしてこんがり焼けば、おいしいトーストに復活!
お鍋のごはんも上手に炊けました。
太陽の恵みたっぷりの夏野菜カレー、完成です!
ごはんにかけてよし、パンにつけてよし。
野菜の甘みが溶けていて、本当においしいカレーになりました!
どっさり入れたトマトもいい味出してます。
食べ頃のすいかは川で冷やして、食後にかぶりつきました。
小さいけれど甘くてシャキシャキ!
朝からみんなで働いて、協力してごはんを作って、みんなで食べる。
お腹の底からさわやかな元気がわいてきます。ごはんの力は偉大ですね!
次の昼ごはんカフェも楽しみです。
グラフィックデザイン学科3年
星 美沙子
東北芸術工科大学の課外活動である「放課後農芸」は、このたび山形放送さまからインタビューをしていただくこととなりました。
・日時 8月30日(水)
・番組名 「ゲツキンラジオぱんぱかぱーん(13:00~16:30)」
こちらの番組内で14時から5分ほど生中継していただきます。
お聴きいただけると嬉しいです〜!
記:野田 苑恵
暑さが続く8月。野菜たちも続々と実を生らせながら生きています。学生に休みが来ても畑は一切休みません。
学生の勝手で畑を放置させないためにも、放課後農芸が実施している”昼ごはんカフェ”にて畑の整備と野菜の調理を行います。
今回は『放課後農芸だしの会(通称:だし会)』を執り行いました。
まずは畑の雑草取りと収穫をします。少しでも良いので、こつこつとすっきりさせます。
この丁度良い曇り空がありがたかったです。
昼になり、調理にかかります。
大きく育ちすぎたオクラやズッキーニは食べやすくするために茹でてから刻みます。
ひたすらみじん切りにしていきます。
初見ではなかなかピンとこない”だし”ですが、山形県村山地方の郷土料理です。
白ご飯や豆腐にかけて食べますが、今回は素麺にかけていただきます。
山形のコンビニでも売られているほどポピュラーな一品ですが、作り方は基本的に”夏野菜と香味野菜を刻んで和えるだけ”というシンプルなものなので簡単に作ることが出来ます。
使用する材料のほとんどが畑で調達できるので、比較的低コストに、みんなで楽しめます。
ボウルで野菜を交ぜます。ちなみに、この時使ったキュウリは通常の数倍も大きいおばけサイズ一本分。
きゅうりは歯応えがあるので多めに入れてもあまり困りません。
通常は醤油などで味をつけますが、今回はそれぞれ食べたい分だけよそって、各自で持ち寄った調味料で味を付けていきます。
めんつゆ、にんにくチューブ、カレー粉など、各々の味付けで美味しくいただきました。
山形には、秋の深まる頃に”芋煮会”と称して、大勢で芋煮を楽しむ行事があります。
今回、その派生として思いついたのがだし会です。第一回目として不安もありましたが、夏野菜を多く育てている農芸だからこそ、この企画も成り立ったと思います。
来年もみんなで夏の山形の味を楽しみたいですね。
美術科日本画コース2年 末次 佑
今回は皆様にお知らせがあります!!
芸工大の課外活動、放課後農芸はこの度
山形放送さんの取材を受けることとなりました!
取材していただいた内容はラジオで放送される予定です。
放送日時が決まりましたらまた連絡いたします。
放課後農芸は立ち上げられてから4年目の課外活動ですが、最近は学内・学外問わず様々な人から興味を持っていただけるようになりました。
私たちが普段何気なく食べている野菜は、ほとんどが人の手で育てられ、多くの手間と時間をかけて作られています。
気にしなければなんともないことなのですが、私たちはそこに興味や疑問を抱き、実際に野菜を育てたり議論を交わしたりしています。
インタビューをしていただけることになったのは、放課後農芸と関わりを持ってくださる方のおかげであったり、放課後農芸を立ち上げてくださった先生や先輩方のおかげでもあります。
また、このインタビューをきっかけにこの活動に興味を持ってくれたら嬉しいです。
記:野田 苑恵
こんにちは。8月にはいり、日差しの強さとともに空の青さが際立つ時分になりましたね。
さて、本日の記事は三瀬海岸二日目についてです。
この日、二日目から合流する組は早朝5時前から活動スタートです。
昼ご飯用の野菜やスイカを収穫後、柳川先生の運転で三瀬海岸へ向かいました。
7時ごろ到着。すでに日が昇り肌がジリジリと焼かれるような暑さでしたが、久しぶりの海にテンションが上がりました。
持ってきた荷物を運んだ後、釣り・海水浴・日光浴など思い思いに過ごします。釣りはふぐ(食べれない)がよく釣れましたね。
昼はみんなでBBQです。トウモロコシやズッキーニ、キュウリなど様々な野菜が登場しましたが、ナスとピーマンの多いこと多いこと。
片っ端から焼いていきます。釣った魚もいただきました!
こんな感じで自然に囲まれながら、のびのび過ごしました。
−−目の前に広がる海、その中を泳ぐ魚。釣ろうとすれば餌を持ってかれ、追いかければ逃げられ、罠はスルーされ…。
なんといいますか、生き物の力の大きさと文明の恩恵を感じましたね。人は考える葦であるbyパスカル
天気にも恵まれ、いい思い出になった2日間だったのではないでしょうか。
来年も来れるといいですね!
グラフィックデザイン学科 1年 佐藤瀬奈